最新映画を昭和風にしたファンポスターが雰囲気満点 「ジョーカー」「ジョン・ウィック」など

銀座シネパトスで絶賛上映してそう。

» 2020年02月24日 11時00分 公開
[エンジンねとらぼ]

 映画好きなにとっては、本編だけでなくポスターの絵柄も楽しみのひとつ。特に60〜70年代の映画ポスターは、やたら大げさな表現や個性的すぎるキャッチコピーに独特の味があり、一部のマニアに人気があります。そんな映画ポスター愛を詰め込んだ画像がTwitterに投稿され注目を集めています。


 画像の制作者はコンビーフ太郎(@UMAI_ONIKU_TARO)さん。比較的新しい映画作品を題材に、昔なつかしい70年代風ポスターを制作しています。

 例えば、ホアキン・フェニックスの怪演が大きな話題となった「ジョーカー」。ただでさえダークな雰囲気漂うこの映画を元に作られたのが、「エクソシスト」や「ヘルハウス」のようなホラー味あるポスターです。紙の質感を再現した折り目やノイズまでもが禍々しさを引き立ててくれます。


70年代ポスター 決してひとりでは見ないでください (Twitterアカウントより引用)

 キアヌ・リーブスの暴れっぷりが痛快な映画「ジョン・ウィック」のポスターでは、タイトルをでかでかと真っ赤な字で「狼の掟」に変更。「地獄へ堕ちろ!」などのストレートなコピーがえげつなくもカッコいいですね。


70年代ポスター 犬が重要な物語なので、キャストの写真にもちゃんと含まれています (Twitterアカウントより引用)

 いったいなぜ、こうしたユニークな作品を生み出し続けることとなったのでしょうか。コンビーフ太郎さんに取材を行ってみました。


現在のデザインとは違う部分に着目

ーーいつ頃から作るようになりましたか?

 2017年に最初のポスター「ブレードランナー2049」を制作しました。最初はFacebookで限られた範囲で公開していましたが、2019年4月からTwitterで公開をはじめました。それからはある程度コンスタントに制作しています。不特定多数の方に見ていただけるので、刺激も多いですしTwitterに切り替えて正解でした。

ーー制作しようと考えたきっかけを教えてください。

 高橋ヨシキさんが制作した「キル・ビル」や「ジャンゴ 繋がれざるもの」の昭和風ポスターは以前から存じていました。すごくカッコイイので、自分もこういうものを作れるか確かめるために暇つぶしをかねて作っていました。

 また、昭和風に作ることは私がオリジナルで映画をテーマにしてポスターを作るより面白さが分かりやすいので、より大勢の方々に見て楽しんでもらえるのではないかという考えもありました。もちろん大前提として、それなりに映画が好きです。


70年代ポスター 「ブレードランナー2049」の70年代風ポスター。1982年公開のカルトSF映画の続編だが、心なしか一作目より古く見えるような・・・(Twitterアカウントより引用)

ーー制作上のこだわりは?

 基本的には、70年代中後期あたりのポスターのビジュアルを踏襲しています。昭和のデザインですが、私自身は昭和を経験していない世代ですので、色使いや文字組、コピーといった現在のデザインとは違う部分に着目しています。部分部分は過去の膨大な作品から参照しますが、最終的な形はなるべく既存のポスターに似ないようにしています。

 そのままの再現するというより、パーツを切り貼りするサンプリングの感覚に近いですね。なので制作の中では、参考になるポスターを調べている時間が一番長いです。見ていない映画のポスターは作ることができないので、必ず見た上で自分の印象に残った要素をベースにして作ります。


70年代ポスター 人気ドラマ「ザ・ボーイズ」の70年代風ポスター。かなりブラックな内容なのに、なんだか正当派ヒーローものに見えます。ちなみに「荒野の七人」のポスターを参考にしたとのこと。(Twitterアカウントより引用)

ーー他にどんなポスターが好きですか。

 前述した通り、高橋ヨシキさんのポスターは全て好きですし、今も参考にしています。また、Twitter上で私と同じように昭和風のポスターを公開している諸先輩方の作品は、すばらしいものばかりでいつも楽しみに待っていて、スキルでは到底かなわないので、参考にできないか食い入るように見ています。

ーーこれまで作った中でお気に入りのポスターは?

 一番反響の大きかった「ジョン・ウィック」のポスターは、私も気に入っています。レイアウトが一番うまくいっているような気がします。あとは「ベイビー・ドライバー」「ノーカントリー」あたりも粗い質感が良い感じに出ていて個人的には好きです。もしかしたら背景が白いのが好きなのかもしれないです。


70年代ポスター 「ベイビードライバー」。アメリカン・ニューシネマな雰囲気(Twitterアカウントより引用)

70年代ポスター 「銀河愚連隊」という副題がすてきすぎる「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」のポスター。(Twitterアカウントより引用)

 今後傑作映画が生まれるたび、さらなる70年代風ポスターの誕生が期待できそうですね。

画像提供:コンビーフ太郎(@UMAI_ONIKU_TARO)さん


エンジン


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」