ニュース
» 2020年03月17日 12時00分 公開

常磐線全線復旧〜気になる地元と東京の意識の違い

遅すぎた全線復旧。

[ニッポン放送(1242.com)]
ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(3月16日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。常磐線の全線復旧について解説した。

フォト 【JR常磐線全線開通 浪江〜富岡駅間再開】最後の不通区間だった浪江〜富岡駅間で再開し、JR常磐線が全線開通した。双葉駅に到着する車両。地元の人たちが出迎えた=2020年3月14日午前、福島県双葉町 写真提供:産経新聞社

常磐線が全線復旧

JR常磐線が14日、全線で運転を再開した。2011年の東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で、福島県の富岡〜浪江間の20.8キロで不通となっていたが、9年ぶりに全線がつながったことになる。

飯田)東京と宮城を結ぶ路線です。今回の全線開通に併せて、東京・仙台間を直通する特急ひたちの運行も再開しています。

フォト 津波被害の大きかった福島県浪江町請戸地区。高台に建てられた慰霊碑に朝日が昇る=2020年3月11日午前6時32分 写真提供:共同通信社

全国的な知名度が低く、遅すぎた全線復旧

須田)9年間も不通だったということを、知らなかった人も多いのではないかと思います。東日本大震災の復興の象徴とも言えると思うのですよ。それにしても遅すぎやしないかと。もっと早く全線復旧をやらなければいけなかったのではないかと思います。

飯田)考え方によっては、いままで不通だった区間の駅に停まらずに、通過するようなかたちで動けなかったのか。停まらずに通過して行けば、線量も高まらず、リスクを負わずに運行することも可能だったのではないかと思います。

須田)全線復旧と言っても、かなりの駅が無人駅なのですよね。はたしてその対応でいいのかというところもあります。

飯田)先週、福島県の浜通りを取材しました。浪江駅に行くと、いままで仙台から来た電車は浪江が終点だったため、駅員さんが「土曜から無人駅になるので」と言って新しい券売機を入れたり、切符の買い方など詳しい説明をしたものが出て来たりしていました。お年寄りは不安になってしまうかなと思いました。

須田)乗降客はどうなのですか?

飯田)そのときは若干いました。浪江からバス代行が出ていて、それに乗って行く人もいましたね。

フォト 大津波によって列車もろとも流出した新地駅(2011年4月4日)(常磐線-Wikipediaより)

全線開通でどこまで利用客が戻るか

須田)一部不通になっていると、利用客は減って行くのですよ。やはりインフラがすべて整備されていないと、利用者は増えて行きません。これで全線開通して、どの程度まで戻るのかが期待されるところだと思います。

飯田)いままで不通区間だった大熊町大野駅も、周りは帰還困難区域が広がっていますが、町が新しく作る中心部までは電車の時間に合わせてシャトルバスを出しています。いままではバスをいくつも乗り継がなければ行けなかったものが、大野駅まで行けば電車が来きます。「それは便利なのですよ」と力説される方もいらっしゃいました。

須田)交通手段として、バスではなく鉄道があるのかないのかでは、心理的にかなり意識の違いが出ます。象徴として鉄道があり続けるのであれば、もっと全線復旧をアピールしてほしいと思いますね。

フォト 松戸-金町間を走る主力車両E531系(2019年3月)(常磐線-Wikipediaより)

「重要な常磐線の全線開通」という意識を全国的に共有するべき

飯田)11日、地元の新聞ではかなり期待を込めて、カラー吊りで「一歩ずつ前へ」という紙面作りをしていました。地元は冷静に、「線量が現在こうで、もし途中で止まってしまった場合にもいくつかゲートを作って、お客さんをすぐにバスに収容するようなかたちを作っています」と、いろいろな説明をしていたのですが、東京の紙面ではそこまで説明していません。場合によっては、「帰還困難区域に電車を通してどうするのだ」という論調で作る新聞もあります。

須田)東京〜仙台間というと、完全に東北新幹線にシフトしてしまっているものですから、常磐線は東京のビジネスマンにとってそれほど必要なものではなく、水戸などに行くときの幹線鉄道でしかないのです。そのため、どうしても見落とされがちなのですが、地元の人たちにとって常磐線は大きな意味を持つので、その意識を東京にいる我々も共有したいと思います。

radikoのタイムフリーを聴く

Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2112/03/news085.jpg 東大王・鈴木光、“お別れの笑顔”で司法試験合格を報告「本当にありがとうございました」 SNS閉鎖に涙のエール続々
  2. /nl/articles/2112/03/news106.jpg 45キロ減のゆりやんレトリィバァ、劇的変化の“割れたおなか”に驚きの声 「努力の賜物」「昔を思い出せない」
  3. /nl/articles/2112/03/news124.jpg 「銀座でペットを散歩していたら職質されました」 “真っ白な奇怪生物”を連れた街歩き写真が前衛的すぎる
  4. /nl/articles/2112/03/news009.jpg 「鬼さん逃げてー!」「強すぎて草」 漫画「レベルMAXバージョンの桃太郎」が想像以上に強すぎると話題に
  5. /nl/articles/2109/09/news164.jpg 「奈良公園で柔術をするところ」がシュール過ぎて合成写真にしか見えず人気に 「奈良県民から見てもコラ」「ここではだしだと……」
  6. /nl/articles/2112/03/news088.jpg ダレノガレ明美、“痩せすぎ”指摘する声に「体絞っていました」 現在は4キロの増量 「ご安心ください」
  7. /nl/articles/2112/04/news041.jpg ニベア「ニベアクリームを他の製品と混ぜないで」 混ぜるとシミが消えるとうたう広告に注意喚起
  8. /nl/articles/2112/04/news040.jpg 福田彩乃、第1子妊娠を“ぽっこりおなか”ショットで報告 「マタニティ本を熟読してくれている主人」と夫に感謝も
  9. /nl/articles/2112/04/news052.jpg 「本当に愛しいです 毎日ありがとう」 加藤綾菜、夫・カトちゃんの「可愛いすぎて失神レベル」なお願いにメロメロ
  10. /nl/articles/1806/05/news150.jpg “シミがベリベリ剥がれるクリーム”はウソ 漫画村関与の代理店が偽装広告作成、販売元は「広告見たことない」

先月の総合アクセスTOP10

  1. 池田エライザ、 “お腹が出ている”体形を指摘する声へ「気にしていません」 1年前には体重58キロ公表も
  2. 「前歯を取られ歯茎を削られ」 広田レオナ、19歳デビュー作で“整形手術”を強制された恐怖体験
  3. ゴマキの弟・後藤祐樹、朝倉未来とのストリートファイトで45秒負け 左目腫らした姿を自ら公開し「もっと立って闘いたかった」
  4. 清原和博の元妻・亜希、16歳次男のレアショットを公開し反響 「スタイル抜群」「さすがモデルの遺伝子」
  5. 小林麻耶、おいっ子・めいっ子とのハロウィーン3ショットに反響 元気な姿に安堵の声が続々「幸せそうでなにより!」
  6. カエルに普段の50倍のエサをあげた結果…… 100点満点のリアクションに「想像以上で笑った」「癒やされました」
  7. 「左手は…どこ?」「片腕が消えてる」 中川翔子、謎が深まる“心霊疑惑”ショットにファン騒然
  8. 「家ではまともに歩けてない」 広田レオナ、左股関節に原因不明の“炎症” 夫から「凄い老けたと言われてます」
  9. 小林麻耶、髪ばっさりショートボブに「とても軽いです!」 ファンも反応「似合います」「気分も変わりますよね!」
  10. キンタロー。浅田舞の社交ダンス挑戦を受け体格差に驚がく 「手足が長い!!」「神様のイタズラがすぎるぞ!!」