「救急医療は崩壊の危機にあります」 日本救急医学会と日本臨床救急医学会が「COVID-19」に関わる現状と課題についての共同声明を発表
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関わる救急医療の現状と課題7点を挙げています。
» 2020年04月10日 18時30分 公開
[Kikka,ねとらぼ]
日本救急医学会と日本臨床救急医学会が、「新型コロナウイルス感染症に対応する学会員、救急医療関係者の皆様へ」とする共同声明を発表。救急医療が直面している課題を整理して会員と共有するとともに、行政等の関係者に現在の課題を理解してほしいとしています。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関わる救急医療の現状と課題
現状と課題としてあげられているのは次の7点。
- (1)発熱や呼吸器症状のある患者は、一般診療所等での診療を断わられることが多くなったため、救急医療機関とくに初期救急医療施設や ER型救急施設では、COVID-19疑いの外来患者への対応の負担が著しく増加しています。(COVID-19の影響)
- (2)救急隊からの搬送依頼の中で、発熱や呼吸器症状を訴える患者を受入れる病院が少なくなっており、救急搬送困難事例が増加しています。(救急搬送困難)
- (3)その結果、肺炎疑いの患者等は、ほとんどの場合救命救急センターで受入れざるを得ない状況となっており、本来の重症救急患者の受入れができなくなっている事態が生じています。(救急崩壊)
- (4)特に、心筋梗塞、脳卒中、多発外傷などの緊急を要する疾患においては、治療のタイミングを逸することが危惧されます。(救急崩壊)
- (5)その一方で、無症状、あるいは COVID-19ではない疾患や外傷として受入れた救急患者が、後にCOVID-19であったと判明する事例も増えつつあり、迅速検査の必要性が強調されています。(迅速コロナ検査の必要性)
- (6)このような現状のなかで、救急医は外来診療から集中治療室での重症コロナ肺炎治療まで、初期、二次、三次救急のいずれの場面においても最前線に立って COVID-19に立ち向かいつつ、救急医療体制を維持するために日夜奮闘しています。(救急医療体制の維持)
- (7)しかしながら、陰圧室の数は十分でなく、サージカルマスク、N95マスク、ガウンなどの個人防護具は圧倒的に不足しており、救急医療に携わる医療者の安全が確保できないため、COVID-19患者への対応が極めて困難な段階に至っております。これは救急崩壊を加速しかねない重大な懸念事項です。(個人防護具の不足)院内感染が発生すると、多くの医療スタッフが現場から離脱せざるを得なくなります。自らが感染することにならないよう、細心の注意をお願いします。皆様の家族を感染のリスクにさらすことにもつながります。全ての救急患者は、たとえ発熱などの症状が無い場合でも、COVID-19感染者であるとして、対応して下さい。適切な個人防護具を装着し、特に防護具を脱ぐ際のリスクが高いことを念頭において下さい。(安全確保)
こうした状況について、同会は「会員の皆様、救急医療に関わるすべての皆様と連携するとともに地域一丸となって、国民の命を守るために、新型コロナウイルス感染症に立ち向かい、救急医療体制を維持していきたいと思います」とコメント。その一助として「COVID-19関連 最新情報」と題して、公式サイトにお知らせを掲載するほか、学会や行政に対する要望がある際には、学会事務局まで連絡するよう呼びかけています。
advertisement
またJAAM日本救急医学会広報委員会SNS部会は、Twitterにてこの共同声明を告知するとともに「救急医療は崩壊の危機にあります」とツイートし、危機感を周知しています。
(Kikka)
advertisement
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
昨日の総合アクセスTOP10
40代女性、デートに行くため“本気でメイク”したら…… 別人級の仕上がりに「すごいな」「めっちゃ乙女感出てる」
使わなくなった折りたたみ傘→切って縫うだけで…… 驚きのアイテムに変身「こうすればよかったのか!」「見事」【海外】
二度見されるほど爆毛だった赤ちゃんに、弟が生まれたら…… “実験に失敗した博士でしょうか?”な光景に「みんな最高すぎる笑」
ごはん炊き忘れた父「いいこと閃いた!」→完成した弁当に爆笑「アンタすげぇよ!」 息子「意味ねぇことすんなよ」
「母、泣く」 高3息子“最後のお弁当”の日に渡されたのは…… 感動必至な“まさかのメッセージ”に「涙腺崩壊」
163センチ、63キロの女性が「武器はメイクしかない」と本気でメイクしたら…… 驚きの仕上がりに「やっば、、」「綺麗って声でた」
人気VTuberの中の人が…… ついに明かされた衝撃の事実が1000万表示 目撃したファンは「気を失うかと」
とんでもない量の糸をくれた先輩→ママがお返しに作ったのは…… 完成した“かわいいアイテム”に「絶対喜ばれるやつ!」
30年以上前の製品がかっこいい ソニーの小型ラジオのデザインが「すごい好き」「いまでも通用しそう」
トイレブラシに袋を被せるだけで…… トイレ掃除に“革命が起こる”裏ワザに「アイデアがすごい」「真似します」
先週の総合アクセスTOP10
- 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
- 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
- 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に
- “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
- 余った毛糸は捨てないで! 四角く編んでいくと……目からウロコのアイデアに「知れてよかった」「素晴らしい」
- コストコで販売「生カキ」原因で体調不良か…… 全国で1万食自主回収「深くお詫び」
- ごはん炊き忘れた父「いいこと閃いた!」→完成した弁当に爆笑「アンタすげぇよ!」 息子「意味ねぇことすんなよ」
- 瀬戸内海で漁をしていたら突然異変が…… 揚がってきた“取ってはいけない生物”に衝撃 「初めて見ました」と70万再生
- ママが反抗期の娘に作った“おふざけ弁当”がギミックてんこ盛りの怪作で爆笑 娘「教室全員が見に来た」
- 温かそうだけど…… 呉服屋さんが教える「マフラーの巻き方」になぜか既視感 「あの巻き方ってこうやってたの!?」
先月の総合アクセスTOP10
- ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
- 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
- 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
- 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
- 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
- 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議