「ボーイズラブ小説の先駆者」「三島由紀夫も大絶賛」 黒柳徹子が語る森茉莉エピソードが歴史的証言感にあふれると話題に

登場人物全員大物!

» 2020年05月12日 16時45分 公開
[西尾泰三ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 女優の黒柳徹子さんが5月11日、Instagramに動画を投稿し、文豪・森鴎外さんの長女で小説家の森茉莉(もりまり)さんについて、知られざるエピソードを交えながら「今でいう『ボーイズラブ小説』の先駆者」と紹介し反響を呼んでいます。

黒柳徹子 森茉莉 BL ボーイズラブ小説 先駆者 三島由紀夫 森茉莉さんとのエピソードを明かす黒柳さん(画像は黒柳徹子Instagramから)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため外出自粛となって1カ月半。黒柳さんはおうち時間を海外ドラマなどを見て楽しんでいることを明かしつつ、尊敬する女性だという森さんの著作『贅沢貧乏』を読んでいるところだと報告。

 1950年代から60年代にかけて複数の小説やエッセーを発表している森さんですが、『恋人たちの森』や『枯葉の寝床』などは年上の紳士が少年を愛する魅惑的で耽美な魅力があふれ出た作品として知られ、黒柳さんは「今でいう『ボーイズラブ小説』の先駆者」だと紹介しました。

 続けて、戦後の日本文学界を代表する作家の一人である三島由紀夫さんも森さんを絶賛していたエピソードも披露。黒柳さんが渥美清さんや杉浦直樹さん、永六輔さんなどそうそうたる面々と当時毎晩のように行っていたという六本木のすし屋で、偶然三島さんに遭遇。三島さんは、「この時代に、あの小説『枯葉の寝床』『恋人たちの森』を書いた森茉莉はスゴイ!」と絶賛し、さらに、実写化するなら主役は、岡田真澄さんと太田博之さんという当時美少年として知られていた2人がよいと話していたことも明かしています。

 また、黒柳さんがとあるパーティーで森さんと初対面した際、すぐに意気投合し、編集者ですら知らない森さんの自宅に招かれたことも告白。今でいう汚部屋のような住空間を気にすることもなく、湯呑茶碗でコーラを半分ずつ飲んだエピソードを明かし、「あの時に、お部屋にお邪魔して、本当に良かった」と森さんの人間性に感銘を受けていることをつづりました。

 「お家の本箱に閉まってある本を、この時期に引っ張り出して、読み返してみるのもおもしろいわね」とあることから、久しぶりに手に取った書籍から森さんとの思い出が噴出したのだと思われますが、“ボーイズラブの先駆者”“三島由紀夫が絶賛”“森さんの自宅の汚部屋感”など、歴史的な証言といえるエピソードを盛り込んだ投稿には多くのファンが関心を寄せ、「素敵な時間をお過ごしですね」「ものすごく貴重なお話」「三島由紀夫さんが登場してくるなんて凄すぎ」「まさに歴史の生き字引」などのコメントの他、著名人がこぞって推す森さんの著作に関心を持つ人の声も多くあがるなど、珠玉のブックレビューのような様相も呈しています。

黒柳徹子 森茉莉 BL ボーイズラブ小説 先駆者 三島由紀夫 自宅のリアル“徹子の部屋”で元気に運動する黒柳さん(画像は黒柳徹子Instagramから)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/19/news043.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
  2. /nl/articles/2412/18/news131.jpg 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
  3. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. /nl/articles/2412/18/news047.jpg トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  5. /nl/articles/2412/19/news056.jpg 「何故バレないと思ったのか」 アニメグッズ購入が“親にバレた人”にツッコミ殺到 ひと目で分かる原因に「そりゃバレますって」
  6. /nl/articles/2412/17/news060.jpg 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  7. /nl/articles/2412/18/news016.jpg プロが教える、年末までにしたいお風呂の掃除術 目からウロコのワザに「なるほど」「これは保存だ!」
  8. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. /nl/articles/2412/17/news047.jpg 遊ばなくなった“シルバニアのおうち”を大改造したら…… 娘が喜んだ“すてきなアイデア”に「なんということでしょう」
  10. /nl/articles/2412/16/news079.jpg “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」