フルート奏者が教える「チクワの吹き方講座」がシュールで濃密 ラストはタイタニックの主題歌をちくわで演奏
いろんな方向の才能がすごい。
フルート奏者の多久潤一朗(たく じゅんいちろう)さんが教える「チクワの吹き方講座」がナナメ上の内容です。全6回すべてが濃すぎる。
きっかけはハープ奏者の高野麗音さん(@reine_hp)のツイート。友達とのオンライン飲み会中になぜか「それぞれ竹輪を吹き出す」という流れができるも皆音が鳴らず、音楽家ならではの向上心から「コツを教えてくれないかな…」と、“フルート界の奇才”である多久さんに頼んでみることに。すると、本当にTwitter上で「チクワの吹き方講座」がスタートしました。
早速翌日に投稿してくれた多久さん。やさしく語りかけるような口調で「Twitterの動画は2分20秒までしか撮ることができません。ですので、急ぎ足でやりたいと思います」と解説をしてくれます。しかし丁寧すぎたためか、オススメのちくわモデル(紀文食品の「竹笛」)の紹介と、開けるときに注意しないとバーンと飛び散ってしまうという注意の呼びかけだけで、第1回は終わってしまいます。
そこで第2回では「Twitterの動画時間、2分20秒以内に収めるために急ぎ足でいきたいと思っております」とすぐに演奏編へ。作詞作曲・多久さんによる「きみは チクワを知ってるかい?」「僕はチクワを知ってるよ」「さかなのすりみ〜♪」という、ちくわのオリジナルソングを見事なギター演奏と共に堪能できます。
思っていたのとちがう演奏編の翌日、第3回は特別編として謎のラジオ「〜竹輪と共に〜」がスタート。どこからか来たお便り「チクワで生計を立てている多久さんに質問です――」に真面目に答えていきます。勉強になるようでならない2分20秒。
続く第4回は番外編。もはや本筋がなにか分かりませんが、この番外編は多久さん本人の“顔”が一切出ないという点で確かに番外編です。チクワを使った人形劇が繰り広げられたりしました。チクワの吹き方講座とは一体……。
そしてついに第5回目で「いよいよ本編」と投稿されたように、真面目な吹き方講座が開始(!)。ちくわの持ち方から、口を当てる位置、歯や舌の動きなどを丁寧にレクチャーしてから、実際にお手本としてちくわを吹いています。これがまた笑ってしまうくらい上手すぎる……!
さらにラストとなる第6回は、映画「タイタニック」の主題歌「My Heart Will Go On」をちくわで吹いてみた演奏動画となっています。高音まできれいに出ていて、言われなければちくわで演奏しているとは気付かないレベルです。これが本当のプロの実力!
ちなみにきっかけを生んだ高野さんは、多久さんが投稿した第1回を見て「怖い先輩に出来心でちょっかいを出すとこうなります」と後悔の念に駆られているようなツイートをしていましたが、最後には「言葉にならない…。多久さん今までありがとうございました」と感謝の言葉を贈っています。
多久さんは、さまざまなテレビやゲーム音楽にレコーディングで携わり、他にも同じフルート奏者の神田勇哉さんや梶原一紘さんらと共に結成した次世代型フルートアンサンブル「MAGNUMTRIO(マグナムトリオ)」としても活動しています。
画像提供:多久潤一朗(@magnumtriored)さん
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