「うざいな」と思ってくれたら本望 「エール」で俳優デビュー、ジュノンボーイ“W受賞”坪根悠仁が挑んだ“ハマり役”(2/2 ページ)

» 2020年06月25日 08時16分 公開
[のとほのかねとらぼ]
前のページへ 1|2       

エイベックスに所属後、レッスン漬けの1年

――もともと芸能界に興味はありましたか?

坪根: 父の影響で子どものころからドラマや映画を見ることが好きで、中学生から音楽をやり始めたこともあり、芸能界に興味を持つようになりました。でも、具体的に芸能界で何をしたいのか迷っていた時期もあり、友達や後輩に相談したところ「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」の話を聞いて、菅田さんや渡部さん、白石さんなど多くの俳優さんが僕が好きな特撮シリーズに出演されているので、受けてみようと思い応募しました。

 ありがたいことにどんどん審査に残っていくうちに、「絶対にファイナリストまで残りたい」「芸能界に入りたい」という気持ちが僕の中で芽生えてきて、最終選考の2次審査で告白パフォーマンスを行ったときに、演技に対する面白さを実感して、確信しました。役者になりたいなと。せりふなど、「こういうのを入れたい」という意見を話し合いながら決めていく過程も楽しみながらできましたし、子どものころに好きでみていた世界を体験して、方向性は定まったように思います。後に音楽もできたらいいな。

坪根悠仁 朝ドラ ジュノンボーイ エール 寅田熊次郎

――その結果「明色美顔ボーイ賞」「フォトジェニック賞」を受賞し、エイベックスに所属されますが、決め手はなんだったのでしょうか?

坪根: 当初、お声がけをいただいている事務所のリストにエイベックスは入っていなかったんです。そうしたら、所属先に迷っているとき、「リストにはないけどいいですか」と声をかけていただいて、役者をしっかりと頑張って、のちに音楽もやってみたいという僕の意見と初めて合致したので、「ここしかないな」と思い決めました。

――エイベックスに所属されて1年がたちましたが、この1年はどんな年でしたか?

坪根: レッスン中心の1年でした。演技レッスンの先生がすごく厳しくて、演技の難しさを実感しました。

――楽しいだけではないと。

坪根: はい。僕自身はちゃんと演じているつもりだったのですが、演技レッスンの先生に「坪根は形はできるんだけど、それが中途半端」とよくダメ出しされました。それがいまいち理解できなくて、疑問に感じる部分もあったのですが、実際に自分の演技を映像で確認したら、思っている以上にできていなかったんです。

 今思うと、反抗的な態度をとっていた自分を殴りたいくらいです(笑)。現実を目の当たりにして、自分の実力を受け入れたことで、演技に対する気持ちがあらためて変わりました。客観的に僕の演技を見た人が“中途半端”だと感じてしまったということは、僕自身、中途半端な気持ちで演じてしまっていたのかなと思いました。中途半端が一番ダメだなと感じましたね。

――この1年で演技に対する気持ちに変化があったとのことですが、「エール」で演技の現場を体験してからまた変わった部分はありましたか?

坪根: 生の演技を初めて見て、衝撃を受けました。言葉でなんと表したらいいのか分からないのですが、本当にその“人物”に見えたんです。心ごと、その人物を演じているんだなというのを目の当たりにして、もっと映画や本などいろいろなものを吸収して、自分のものにしていかなきゃいけないなと思いました。

坪根悠仁 朝ドラ ジュノンボーイ エール 寅田熊次郎

これから目指している未来

――ストイックな姿勢を見受けられますが、坪根さんはご自身をどんな性格だと思われますか?

坪根: 自分で言うのもなんですが……明るくて社交的な性格だと思います。人見知りもあまりしないですね。好きなことには熱中するタイプだと思います。その反面、興味のないことには全く手がつかないです……。

――お芝居以外ではどんなことに熱中されていますか?

 子どものころからゲームがすごく好きで、祖母の家にあったスーパーファミコンや64、ゲームボーイ、ゲームキューブでよく遊んでいました。スーパーファミコンの「マリオブラザーズ」にハマっていましたね。あとは弾き語りをしていると時間を忘れるくらい熱中しちゃいます。学生のころに聞いていたRADWIMPSさんを弾くことが多いです。中学のころはONE OK ROCKさんとかバンド系を聞いていたのですが、高校に入ってからはR&Bとかも聞くようになって、今は、ジャンル問わずいいなと思った曲を弾いています。

 あとは料理。子どものころ、両親の帰りが遅かった影響もあり、昔からしています。得意料理は特にないのですが、よく作るのはカルボナーラリゾット。簡単にできてすごくおいしいので、お勧めです。


 最近は筋トレもしています。もともときゃしゃな体で、2019年の夏はかなり体の線が細かったんです。運動がてら、自信もつけたくて続けています。当時の写真と比べると、顔周りもふっくらしてきて、ちょっとずつではありますが、体格も変わってきたかなと思います。

坪根悠仁 朝ドラ ジュノンボーイ エール 寅田熊次郎 現在の坪根さん

――目標に向けて継続されているのですね。役者さんの中では、誰か目標とされている人はいますか?

坪根: 賀来賢人さんです。人を笑わせる演技から、シリアスな演技まで演じ分けることができて、そのギャップがすごく魅力的だと感じます。「坪根はこれしかできない」と思われるより、いろいろな役を与えてもらえるような役者になりたいと思っています。

――そのためにこれからどのようなことをしていきたいですか?

坪根: 一番近い目標としては、少しでも多くの人に名前を知っていただきたいので、「エール」の反響が楽しみです。僕も現時点ではまだ完成したシーンを見れていないので、視聴者の方がどんな反応をしてくださるか不安ですが、ダメだと言われたところはこれからの課題にできるので、全部受け止めたい。僕が演じたキャラクターに対して、「うざいな」と思ってくれたら本望です。

※なお、「エール」第13週以降は、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)感染拡大の影響で放送が一時休止。休止期間中は「エール」第1回から再放送されます。再開開始時期はおって発表されるとのことです。


フォトギャラリー

坪根悠仁 朝ドラ ジュノンボーイ エール 寅田熊次郎 坪根悠仁 朝ドラ ジュノンボーイ エール 寅田熊次郎 坪根悠仁 朝ドラ ジュノンボーイ エール 寅田熊次郎 坪根悠仁 朝ドラ ジュノンボーイ エール 寅田熊次郎 坪根悠仁 朝ドラ ジュノンボーイ エール 寅田熊次郎 坪根悠仁 朝ドラ ジュノンボーイ エール 寅田熊次郎 坪根悠仁 朝ドラ ジュノンボーイ エール 寅田熊次郎 坪根悠仁 朝ドラ ジュノンボーイ エール 寅田熊次郎



前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」