はーい皆さん、強行突破はやめて〜 ベトナム・ハノイの踏切は「柵」だった(1/2 ページ)
地元の皆さんと鉄道の安全を守ります。
踏切の遮断機が竿、ではなくて柵? ベトナムの鉄道とスクーターの数が豪快です。
ベトナム在住のThe Kop YNWA氏の動画で、ベトナムの首都ハノイにあるびっくり踏切の様子を楽しめます。
びっくりといってもそれは日本の感覚だからで、地元の人からするとあたり前のことなのでしょう。東南アジアっぽい「地元の皆さんの生活の跡がある線路と、建物ギリギリを気にせず通過する列車」の様子、そしてのものすごい交通量の道路には一応踏切があります。ただ遮断機は、日本のような竿ではなく、「柵」が使われています。
「じりりりりりりりり」列車が来ます。踏切には係員が線路を挟んで1人ずついて、ゆっくりと柵を閉めています。柵そのものは車輪が付いていて自動で閉まっているようですが、とめどなくやってくる自動車やスクーターを止めるために係員が柵の前で交通整理を行うのです。
でも、そんなの知るかとスクーターの皆さんはびゅんびゅん強行突破。中には反対車線にはみ出てまで通過する人も。「おいおーい、間もなく列車が来ますよ……」見ている方がヒヤヒヤします。
ふう、柵が無事に閉め終わると、警笛を鳴ならしまくりながら列車が建物ギリギリをゴゴゴゴゴと通過します。民家の裏に敷いてある線路を縫うようにやってきたのは、ディーゼル機関車がけん引する客車列車です。
ベトナムの鉄道には電化区間がなく、またディーゼルカーも導入していないため、旅客列車は全てディーゼル機関車に引っぱられて運行しています。
動画にはやはり「バイクの数がすごい」「みんな急いでいるのだな」などのコメントが多数。いったん踏切が閉ると長時間待たされるので、みんな、なるべく止まりたくないのでしょうね。
日本の踏切の多くは警報機と遮断機がある自動式のものです。以前は遮断機を係員が操作する手動式もありましたが、安全性の問題から姿を消しました。高架化によって踏切そのものもなくなりつつありますが、いつまでたっても開かない「開かずの踏切」の問題は日本にもありました。
ベトナムでは踏切の自動化が順次進んでいるそうです。みているだけでハラハラするので、強行突破せざるを得ない状況はなくなっていくことに期待したいです……!
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