ニュース
» 2020年07月30日 20時00分 公開

「フィルム上映のしくみ」描いた漫画 映写機やカメラの図解で映画がもっと好きになる (1/2)

【記事の最後に本編第1話を掲載】

[福田瑠千代,ねとらぼ]

 映画館でデジタル上映が一般的になり、およそ10年が経ちました。フィルム上映に触れる機会はめっきり減りましたが、それでもフィルムにしかない味わいを守る場所は確かに残っています。そんな場所の1つである名画座でのアルバイトを通じて、映画の歴史や上映の仕組みについて解説する漫画が、映画をもっと好きにさせてくれます。



※名画座:ふつうの映画館で上映が終了した作品や、昔の作品を2本立てなどで上映する映画館

 『フィルムの映画史』と題されたこの作品では、映画が大好きな大学生・茂木凛子の目を通じて、名画座の様子を丹念に描きます。バイト先には映画史に詳しい大学院生の西さんや、その道30年のベテラン映画技師の松林さんなど、上映を裏から支えるスタッフが登場。

 第1話では、バイトを始めたばかりの主人公・茂木さんが、初めて見る生のフィルムや映写機に興味津々。バイト時間が終わった後も自然と居残りをして、映写室についてもっと知ろうとしています。そんな様子を見て、西さんや松林さんが上映の仕組みについて、丁寧な説明をしてくれます。


映画の研究をしている大学院生の西さん

ベテラン技師の松林さん

 物理的なフィルムは、2時間の映画では全長3キロ以上になるため、そのままリールに巻くと直径1メートルほどの巨大なものになってしまいます。そのため持ち運ぶのには小さなリール7〜10缶程度に分割し、上映時には小分けしたリールをつなげ直す作業も発生します。フィルムを巻いたり巻き戻すのに使う「リワインダー」や、フィルムとフィルムをつなげる「スプライサー」といった機械が必要で……。





 普段観客として意識することは少なくても、いくつもの知識や作業工程の積み重ねを経て映画が上映されているのだと実感させられます。

 作品が公開されると、noteのコメント欄やTwitter上で「超分かりやすい」「映写技師です。なかなか説明するのが難しい映写機の仕組みが分かりやすく解説されていて感動しました」「現場の技師さんがいなければどんなに上等な映画も見られる事はない」「この先も楽しみ!」といった感想が寄せられていました。

 作品を投稿したのは、漫画家のゆめのさん(@yumenonohibi)。これまで第3話まで公開しており、「ゆくゆくは文章や写真での解説も満載な形で本にしたい」とも語っています。今後の掲載が楽しみです。

画像提供:ゆめのさん


『フィルムの映画史』第1話を読む







       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  2. Excel上で「ドラクエ3」を再現した勇者に「最大の変態」「控えめに言って天才」と称賛 一体どうやって?
  3. 「降板を言い渡されて……」 小林麻耶、「グッとラック!」でのいじめを“笑顔”で主張 事務所とも突然の契約終了
  4. オンラインクレーンゲーム「トレバ」、景品獲得されそうになると“スタッフが裏操作”していたと発覚 被害者と運営会社を取材
  5. 加藤紗里、カフェ店員の前でパンケーキをたたきつぶす 衝撃動画に「これは笑えない」「何がしたいのか分からない」
  6. 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
  7. 「落選が内定」と開き直る金爆に「不甲斐ない」とAKB、謝罪する演歌歌手も 紅白出場逃した歌手の嘆き
  8. タイツメーカーのアツギ、「タイツの日」PRイラストで炎上 絵師25人以上とコラボ 「性的搾取」など関連ワードがTwitterトレンド席巻
  9. 「とうとうその日が来た」 AKB48、紅白落選で衝撃 メンバーは“言い訳のできない現実”を受け止める
  10. Koki,&cocomi、若かりし父・木村拓哉とのラブラブショットで48歳バースデーを祝福 「いつまでもカッコイイ父上でいてください」