遺影をめぐる“命をかけた故人の訴え”、そのワケは――葬儀屋さんと遺影の漫画に涙がじわり(1/2 ページ)
故人の思いをくみとることの大切さを感じるお話です。
数十年前の写真を遺影に使いたい。そんな故人の希望をめぐる漫画に涙する人が続出しています。石川チカ(@kooooooooooban)さんによる、葬祭社「若狭セレモニー」を舞台にした漫画『大安仏滅』のエピソードです。
若狭セレモニーが請け負ったのは、90歳で大往生した女性の葬儀。故人との生前の打ち合わせのもと、本人の強い希望により、数十年前の写真を遺影に使おうとします。しかし、それを知った喪主の娘は「笑われる」と大反対。遺影の写真を変えなければ葬儀社を変えると強く言われます。
家族に言えば反対されると知っていたから、死ぬまで言わずに強行しようとした「命をかけた故人の訴え」。故人の思いを大事にしたいと思いつつも、他社に変えられてしまうと遺影以外の意見も尊重できなくなる……「遺族が心から供養できない葬儀は意味がない」とやむなく遺影を変更しようとする社長。しかし部下の青木は、ふとしたことから故人がその写真にこだわっていた理由に気付き――。
故人が昔の写真を遺影に使いたかった理由、それを知った娘の涙。故人の思いが家族に伝わった結末には、じーんと目頭が熱くなってきます。遺影写真に故人の思いを反映する大切さがしみじみと分かるお話です。
Twitterでは「泣いた」という感想や、「3年前に亡くなったじいさん思い出して泣けてくる」「私の祖父の葬儀も辛気臭いのは嫌だ、と菊は一切使わず、生前好きだった向日葵で祭壇を飾りました」「うちの母の遺影は孫の写真を抱いたものから選んだ。めっちゃいい笑顔の写真。良い写真だった」など亡くなった身内を思い出す人もみられます。
このエピソードは漫画サイト「Comicブースト」で連載されている漫画『大安仏滅』の第9話。8月に発売された第2巻に収録されています。
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