エンターテインメントは不要不急なのか? 三谷幸喜と香取慎吾が今、汗をかいて演劇を魅せる意味(1/3 ページ)
三谷さん「ライブじゃないものの演劇って、演劇的ではあるけど、演劇ではない」。
三谷幸喜さん脚本/演出、香取慎吾さん主演のオリジナルドラマシリーズ「誰かが、見ている」が、9月18日からAmazon Prime Videoで独占配信。Amazon Prime Videoのプライム会員向けサービスが日本で開始されて5周年を迎えることを記念し、Amazonが企画から参加した日本オリジナルドラマシリーズの第1弾となります。
三谷さんと香取さんといえば、2002年放送のテレビドラマ「HR」(フジテレビ系)をはじめ、2004年のNHK大河ドラマ「新選組!」、2009年の舞台「TALK LIKE SINGING」(日本では2010年上演)、2015年の映画「ギャラクシー街道」、2018年の舞台「日本の歴史」など、数々の作品を作り上げてきた仲。そんな2人の原点ともいえる「HR」同様、「誰かが、見ている」は、“シットコム”(シチュエーションコメディー)に挑戦しています。
予想もしない失敗を繰り返す、主人公の舎人真一(香取さん)と、書斎の壁に偶然発見した“穴”から真一の生活をのぞき見するのをひそかな楽しみとしている隣人の粕谷次郎(佐藤二朗さん)を中心に巻き起こるドタバタコメディー。「HR」から18年、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)がまん延し予想もつかない社会情勢となった今、再びシットコム作品を届ける思いをリモート取材で聞きました。
――お二人がタッグを組むシットコムは「HR」以来です。当時、どのような手応えを感じ「誰かが、見ている」に生かされたのでしょう?
香取: お芝居をしていて、疲れて汗をかいたり息が切れてたりとか、そういう体の変化が起きてくるのがドラマでは初めてで。シットコムには、その気持ち良さがありました。マラソンで言うランナーズハイのような。マラソンしないから分からないんですけど(笑)。走ると汗かいて、外気持ち良いんだよねーみたいな感じで。
三谷: シットコムの要件は、「ノーカット長回しでお客さんを入れて撮る」ということではないんです。アメリカでそんな風に撮っているなんて聞いたことがないし。でも、お客さんを入れて見てもらうときに、途中で止まるとテンションも下がっていく。お客さんに喜んでいただけるものを作ることが、僕がシットコムを作る一番の条件だとすると、そこは一気に撮った方が良い。ということで、「HR」と同様に今回もその形を採っています。
例えば、ドラマで汗をかいているシーンを撮るときは、まず俳優さんの汗をメイクさんがきれいに拭き取って、そこからスプレーで汗をつけることがあるんです。そういうのを見ていると、本当の汗でいいじゃんって思っちゃう。
今回は30分長回しで撮っているので、後半は佐藤二朗さんが汗だくになっているんだけど、あれは本物の汗。その臨場感があって、普通のドラマとは全然違うテンションを感じます。単に撮り方やお客さんの声が入っていることだけじゃなくて、今まで見たドラマと全然違うと分かっていただけるんじゃないかな。
――何度もタッグを組まれてきたからこそ、新しい仕事をやるときは緊張感があるのか、あるいは楽しみなのか。二人はどちらが先攻しますか?
三谷: たくさん一緒に仕事をしてきましたけれども、仕事以外、プライベートで会ったりすることってゼロですから。仕事のときだけガッと集まる感じなので。毎回新鮮な緊張感です。当然、なれ合う感じでもないし。
僕と彼との関係は、僕が台本を書いて「こういうことをやってくれ」と言って、彼がやってくれる。ただ、それがいつまで続くか分からないし、いつかは「いや、もうこれちょっと三谷さん。僕と感覚合わないからできませんよ」という日が来るかもしれない。その緊張の中で毎回仕事している感じです。
――香取さんはいかがですか?
香取: 幸せです。いつも三谷さんがご一緒させてくれていて。本当に好きですし。いろんなものを生み出す、三谷さんの才能にほれていますし。そこに参加できるだけで、本当に幸せだなぁって。
逆に、自分が出演していない三谷さんの作品を見たときに「何で僕はここにいないんだろう?」と最初に思うんだけど。すぐ次に「ここには僕は必要ないって、三谷さんが思った。だから、ここにはいないんだな」と。でも「ここには必要ないんだけど、次なのか。次の次なのか。何か三谷さんが僕とやりたいと思ってくれるのが、まだまだ終わらないんだろうな」って思っています。
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