エヴァの大立ち回りを100均アイテムで壮大に演出！ 安価に工夫で仕上げたジオラマが値千金のクオリティー

三角柱型の爪磨きとか、グルーガンとか手軽で良さそう。

[沓澤真二，ねとらぼ]

　失意に沈んでいたアスカが目覚め、戦略自衛隊を相手に奮戦――「エヴァンゲリオン」の名場面を描くジオラマが迫真のクオリティーです。さらに驚くべきは、100円ショップで手に入る材料で仕上げた台座や、水しぶきなどの演出表現。低予算でここまでできるのか！

「死ぬのは嫌……死ぬのは嫌……死ぬのはいやあああ！」からの「ママ！」「ど〜りゃああ！」

　作者はTwitterやYouTubeで模型作品を多数公開している、僕のプラモデル日記（@zF5qCrS8szTPQsM／YouTubeチャンネル）さん。旧劇場版「Air」の名場面を、新劇場版風にアレンジして作り上げています。そのためエヴァの模型も新劇場版ベースの「RG 汎用ヒト型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン 正規実用型 2号機（先行量産機）」を使用し、海の色も真っ赤に。

　投稿主は100均アイテムを駆使したメイキング動画も公開。エヴァを仮組みする段階で、ダイソーの「3ステップつめみがき」を使用しています。3角柱の各面に目の粗さが異なるヤスリが設けられているので、大まかに削ってからなめらかに磨くまでの流れがスムーズにできて便利そう！

3ステップつめみがき

各面にやすり工程の段階が書いてあって分かりやすい

STEP1〜3の順に使う面を変えてやすりがけし、ゲート処理などをなめらかに

　台座の素材は、発泡スチロールのミニブロック。3つ並べると、およそA4サイズにまとめたところに、同サイズの額縁をかぶせて仕上げています。

A4の額縁

土台用のブロック。3つ並べて竹串で連結しています。

海上自衛隊の補給艦「おうみ」のウォーターラインシリーズ（海のジオラマ用に、水中に沈む部分を省略した船の模型）を用意し、エヴァをセットして仮組み。しかし作者はこれで満足できず……

弐号機が豪快な立ち回りを見せたシーンへ方針転換。当初の計画に用意したウォーターラインモデルを流用したため、多少の違和感はあるがかっこいい

　赤い海面は、色画用紙で表現。いったんくしゃくしゃにしたクリアポケットに入れることで、波をナチュラルに再現しています。さらに、エヴァの足もとにはグルーガンで樹脂を盛り、大きな水しぶきを追加。どれもこれも100均にあるんだな……。

A4サイズのクリアポケットと色画用紙を用意

クリアポケットをくしゃくしゃに

そこに色画用紙を突っ込むと、シワが波打つ水面のように

グルーガンとグルースティックも100均で。グルーガンのみ200円

溶かした樹脂を盛り、ピンセットでなでつける

立体的に盛って、水しぶきをより激しく

　ほかにも、混ぜた木工ボンドと重曹を水面に盛ってディテールアップしたり、装飾用のチェーンを黒く塗って船のアンカーに仕立てたりしつつ、さまざまな工夫が詰まったジオラマが完成。模型のできばえも相まって、臨場感あふれる仕上がりとなりました。僕のプラモデル日記さんは作品のテーマとして、「低価格でも作れるよ！！　みんなも作ってみてね！！」とコメントしています。

木工ボンドと重曹を混合

エヴァの足もとに盛って水しぶきをディテールアップ

船からしたたる水もグルーガンで

アクセサリー用の喜平チェーンを用意

マーカーで黒く塗り、艦船のアンカーに

まっぷたつの護衛艦も加えてジオラマ完成！

動画提供：僕のプラモデル日記（@zF5qCrS8szTPQsM／YouTubeチャンネル）さん