三浦春馬さん、出演ドラマ最終回は冒頭のみ登場し姿をくらます……キャストが言葉をかけるリアリティーのある演出が涙を誘う

みんな慶太に会いたかったよ。

» 2020年10月07日 14時45分 公開
[百合野綾ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 7月18日に逝去した俳優の三浦春馬さんが出演するTBS系ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」の最終回が10月6日に放送。三浦さん演じる慶太はワンシーンのみの登場となりましたが、キャスト陣が次々と慶太に語りかける演出に、ネット上では「いくつものせりふが三浦春馬さんに向けているように感じた」「出演者みんなのせりふが深い」などと涙する視聴者が相次ぎました(以下、ネタバレあり)。

『おカネの切れ目が恋のはじまり』10/6(火) 最終回 清貧女子に訪れた新しい恋…運命の選択【TBS】

松岡茉優 カネ恋 おカネの切れ目が恋のはじまり 3話ラストにあった三浦さんと松岡さんのキスシーン(画像はYouTubeから)

 女優の松岡茉優さんが主演を務めた同作は、中堅おもちゃメーカーの経理部で働くモノの本質を大切にする“清貧女子”の九鬼玲子(松岡さん)が、会社の御曹司で“浪費”癖のある猿渡慶太(三浦さん)と出会ったことから始まる、正反対の価値観を持った2人の恋愛模様を描くラブコメディー。同作は収録途中だった三浦さんの代役は立てず、一部台本を書き直して撮影を進行し、4話完結で放送されました。

 最終回では、第3話のラストで玲子は慶太から突然キスをされたことを思い、眠れない夜を過ごし、一方の慶太も布団で毛布をかぶって動揺した表情を浮かべていました。その場面での慶太の姿が、三浦さんが出演した最後のシーンとなり、以降は全て回想シーンでの登場に。翌朝、玲子の実家に慶太の姿はなく、会社も無断欠勤してどこかへ出かけたというストーリーとして描かれました。

三浦春馬 カネ恋 おカネの切れ目が恋のはじまり 三浦さんが唯一登場したシーン(画像はYouTubeから)

 劇中では、慶太がペットとして飼っていたロボットの“猿彦”に、慶太を投影して言葉をかける演出があり、玲子が失恋した早乙女(三浦翔平さん)は「本当、自由なヤツだな」と切ない表情で語り、同僚の板垣(北村匠海さん)は「また遊ぼうな」「すぐへらっと笑ってひょっこり帰ってきますから」と話し掛けていました。

 また、慶太の父・富彦(草刈正雄さん)は「人を笑顔にする才能を産まれたときから持っていた」と息子について語り、母・菜々子(キムラ緑子さん)はいつも慶太が着ていたジャケットを握りしめ「ママはいつだって慶ちゃんの1番のファンだからね」と話し掛けるシーンも。

 そして、玲子は“猿彦”に向けて「今日はとても長旅でしたから、疲れましたね」「猿渡さんはいつもすごく優しかった、隣にいないと寂しい」「どうしてか寂しいみたいです……会いたい……」と慶太への気持ちを告白。ラストシーンでは玲子の実家に誰かが訪れ、玲子が笑顔を浮かべるもその正体は分からないまま、幕を閉じたのでした。

 放送後には、満面の笑みを浮かべた三浦さんとともに「春馬くん ずっと大好きだよ キャスト・スタッフ一同」という追悼メッセージのテロップが映し出されました。

 最終回の放送後、Twitterでは「#カネ恋」「春馬くん」「#おカネの切れ目が恋のはじまり」「#三浦春馬」とトレンドの1位から4位を同作が席巻。三浦さんへのメッセージを思わせるせりふの数々に、視聴者からは「カネ恋最終回のいくつものせりふが三浦春馬さんに向けているように感じた」「最終回、出演者みんなのせりふが深い」「随所に彼を感じるせりふがちりばめられているのにそれに引っ張られず演技をするのがどれだけ大変な事か」「これあれだ。『バイプレイヤーズ』の時の大杉漣さんと似てる。もういないけど、その物語の中には生きてる」など胸を打たれた人の声が殺到しました。

 また、作品の放送を終え「4話だけでも最後までしっかり放送してくれたカネ恋の関係者の方やつらい状況の中、必死に演じてくれた役者の皆さんに感謝します」「代役を立てるなんてことをせずに三浦春馬くんが演じた猿渡慶太というキャラを尊重して放送してくれたのは本当にうれしかった」と最後まで演じきった役者陣、放送を決断したスタッフを称賛する声が相次いでいます。

 なお、TBS系ドラマ「凪のお暇」を手掛けたことで知られる大島里美さんによる『火曜ドラマ おカネの切れ目が恋のはじまり シナリオブック』(KADOKAWA)が10月20日に発売が決定。同書では、テレビで放送されなかった5話以降の全話シナリオを完全収録され、価格は1500円(税別)となっています。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/18/news145.jpg “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
  3. /nl/articles/2412/16/news079.jpg “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  4. /nl/articles/2412/17/news060.jpg 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  5. /nl/articles/2412/17/news197.jpg 「巨大なマジンガーZがお出迎え」 “5階建て15億円”のニコラスケイジの新居 “31歳年下の日本人妻”が世界初公開
  6. /nl/articles/2412/17/news078.jpg 鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
  7. /nl/articles/2412/18/news059.jpg 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開【大谷翔平激動の2024年 「妻の登場」話題呼ぶ】
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2411/25/news189.jpg 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  10. /nl/articles/2412/18/news056.jpg 日本人ならなぜか読めちゃう“四角形”に脳がバグりそう…… 「なんで読めるん?」と1000万表示
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」