それは、“人間の機微”を見るドラマ――シリーズの全てを見てきた男、坂東工に聞く「バチェロレッテ・ジャパン」(2/3 ページ)

» 2020年10月08日 19時01分 公開
[西尾泰三ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「バチェラー・ジャパン」シーズン3の展開を坂東さんはどう見たのか?

―― バチェラー・ジャパンのシーズン3,ファイナルエピソード終了後に配信される「その後の二人編」での展開はネットでもかなり物議を醸したのはご存じかと思います。長らくシリーズのホスト役を務めてきた立場として、あの動きはどのように受け止めたのですか?

坂東 友永さんは、最初からでしたが、結婚に向けてのコミットメントが段違いだったんです。そのために来たと。それが誠実さとして気持ちに現れれば現れるほど、彼自身がすごいピュアな状態になっていった。多分やる気などがなかなか伝わらなかったり、これでいいのかなあれでいいのかなってことを考えて、弱くなっていく瞬間があったんですよね。

 でも、彼が最後までその誠実さを持ち続けたからこそのどんでん返しというか。100万人にノーと言われようと、その道を行くことを選んだのだと思うので、僕はその選択に対して逆に尊敬しています。もちろん水田さんにとっては悲しい結果ですし、あってはならないことかもしれませんが、そこまでしてやった結論、決断であれば、僕はもう絶対に信じます。

バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー

―― これまでの中で特に印象的だった参加者を1人挙げるとしたら?

坂東 びっくりした、ということで言えば、岩城さんのパンチですね。

―― 「バチェラー・ジャパン」シーズン3の第4話ですね。ローズセレモニーで岩城ありささんが口にした「思いが伝わらなかったのはすごく悔しい」からの強烈な腹パン。後にバチェラーが回顧する「思いは感じちゃいますね、重たいものがあるなと」という一言が印象的でした。

坂東 あれはびっくりしました。ボコォッって音しましたからね(笑)。あとはやっぱり、最後のモーメントというのは良いものです。旅の終わりじゃないですか。シーズン3でも水田さんと岩間さんが最後に残られたわけですが、あそこはね、磁場があるんです。僕はもちろん見守るということでやってますし、スタッフがいて、決断をした彼がいる。あそこに向けてやってきているわけです。そこからのどんでん返しはそれはそれとして。

バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー

バチェラー/バチェロレッテの本質は「人間の機微を見るドラマ」

―― 坂東さんからみて、一連の物語は、いわゆるテレビショーなのか、それともドキュメンタリーに近いものなのか、どういうものとしてとらえているのですか?

坂東 リアリティーショーと言ってしまえば、すごい幅が広いと思うんです。僕も当初、「これは恋愛ショーなのかな?」と思いながらでしたけど、やってみて分かったことは、これは、「人間のドラマ」ですね。

 なので、ドキュメンタリーともまた違う。そもそもドキュメンタリーって(参加者を)集められないから、最初からして全然違う。ショーといえばそうかもしれませんが、恐らく、これは「人間の機微を見るドラマ」ですね。

バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー

長く見てきた立場から思う“実感力”の重要性

―― 1人を奪い合う側の参加者で、こういうものを備えているのが良いのではないかと思うポイントはありますか?

坂東 きれいかわいいかっこいいとか、何かバックグラウンド的に持っているものとかは、勝負をする上ではそれだけでは難しいです。お話ししたように人間のドラマなので、人間を出すことだと思います。それは、僕は“実感力”だと思っていて。

―― 実感力とは?

坂東 実感力が何かというと、本当に思っていること、あるいは、本当に感じていることをきちんと相手に伝える能力、または、そうしたものを相手から引き出す能力です。

―― そうしたスキルは日常でどう養っていけるものなのでしょうね。

坂東 難しいですね。でも、誰かに言われた言葉、誰かが何か感動しているから自分も感動した、ってないと思うんです。ちょっと話が脇道に入りますが、僕、5年くらい前に世界一周の旅に出たんです。

―― ブログで拝見しています。当時紛争の真っただ中だったイスラエルにも行かれていましたね。

坂東 はい。ミサイルなどが頭の上を飛び交うような戦地のイスラエルでは本当に身の危険を感じていましたが、彼らにとってはそれが日常。そうした“現実の揺らぎ”みたいなものを目の当たりにして、何で同じ人間でこんなに違うのだろうと実感したんですよね。滞在中に無期限停戦に入ったわけですが、街はもうお祭り騒ぎ。僕はその中心で「俺たちは同じ人間だ」ってたけり叫んでいたんですが。

 ともあれ、そういうことがあって、僕は「世界を変える力」とか軽々しく使うのは嫌なんですが、実感力っておそらく、自分が本当に感じていること、何に涙し、何に怒り、何に笑うかは本当は簡単なことなんだけど、それがなぜか難しくなっている、「自分以外の情報過多」なんですよね。そうすると、自分が曇るんですよ。

―― なるほど。最後に、番組ホストという立場から一言お願いできますか。

坂東 バチェラーが女性たちのドロドロとか、ぐちゃぐちゃしたものがあるとすれば、バチェロレッテは、女々しさ、意気地なさ、虚勢などに起因するかっこ悪さ、そして、それだからこそ、かっこいい、美しい人間模様をぜひご覧ください。

バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー


バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー バチェロレッテ・ジャパン 坂東工 インタビュー

(C) 2020 Warner Bros. International Television Production Limited


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/12/news182.jpg 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  2. /nl/articles/2404/13/news017.jpg 1歳妹、大好きな18歳兄の登校を泣きながら引きとめて…… やさしい兄の対応と爆笑のオチが430万再生「こりゃ離れられない」「早く帰ってこなきゃ」
  3. /nl/articles/2404/13/news010.jpg 「このシステムすごくいい」 東横INNの「フードロス対策」に称賛の声 「全てのホテルに拡大してほしい」
  4. /nl/articles/2404/13/news012.jpg 「このヒートテック、いつ買ったっけ?」→一発でわかる“タグの見方”が600万再生 手放しどきをユニクロに聞いてみた
  5. /nl/articles/2404/12/news172.jpg いなば食品、「由比のボロ家報道について」とするコメント発表 「誠意をもって改修に全力」
  6. /nl/articles/2404/13/news014.jpg 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  7. /nl/articles/2404/12/news132.jpg 2歳女の子、空港で祖父母を見つけた瞬間! 2200万再生の喜びダッシュに「トトロに出てくるメイちゃんに見えた笑」【豪】
  8. /nl/articles/2404/13/news006.jpg 1歳妹、6歳姉のお迎えは大興奮→ママのお迎えは……? 270万再生のリアクションに「差が歴然ですねw」「可愛いすぎる姉妹ですね」
  9. /nl/articles/2404/13/news008.jpg デート中の妻に「野球しよう」と誘ったら……エッッ!? まさかの腕前にしびれちゃう「かっこよー!」「いったい何者……?」
  10. /nl/articles/2404/13/news024.jpg 2歳息子がイモムシから育て、羽化したアゲハ蝶との別れの日…… 胸を打つ奇跡の光景に「こんな事あるんですね!」「感動をありがとう」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  2. 500円玉が1つ入る「桜のケース」が200万件表示越え! 折り紙1枚で作れる簡単さに「オトナも絶対うれしい」「美しい〜!」
  3. 赤ちゃんがママと思ってくっつき爆睡するのはまさかの…… “身代わりの術”にはまる姿に「可愛いが渋滞」「何回見てもいやされる!」
  4. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  5. 日本地図で「東京まで1本で行ける都道府県」に着色 → まさかの2県だけ白いまま!? 「知らなかった」の声
  6. 中森明菜、“3か月ぶりのセルフカバー動画”登場でネット沸騰 笑顔でキメポーズの歌姫復活に「相変わらずオシャレで素敵」「素敵な年齢の重ね方」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. もう別人じゃん! 「コロチキ」西野、約8カ月のビフォーアフターが「これはすごい」と驚きの声集まる
  9. 娘がクッションを抱きしめていると思ったら…… 秋田犬を心ゆくまで堪能する姿が440万再生「5分だけ代わっていただけますか?」「尊いなぁ…」
  10. 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」