直江津駅「二大将軍弁当」(1600円)〜直江津の名物駅弁を1つの折で!
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年9月28日)
北陸新幹線・上越妙高からえちごトキめき鉄道、信越本線、上越線を経由して、飯山線の十日町まで、週末を中心に走る快速列車「越乃Shu*Kura」。
日本酒をテーマとした観光列車は、酒好きの皆さんを中心に根強い人気を誇ります。
上越妙高の駅は、「えちごトキめき鉄道」のホームから発車。
乗り換えの間に売店の「山崎屋」をのぞいて、駅弁を仕入れておきたいものです。
ところがこの日、「山崎屋」をのぞくと、お目当ての駅弁が、朝10時で完売の人気ぶり!
「直江津ならあるかもしれない……」と、店員さんのご厚意に甘えて、取り置きをお願いし、直江津まで約15分、「えちごトキめき鉄道」の普通列車で移動します。
駅前の「ホテルハイマート」では、コロナ禍以降、駅弁のドライブスルー販売を行っており、マイカーから降りることなく、駅弁を購入することができると好評を博しているそうです。
6月から始めた「ホテルハイマート」の1階を使ったドライブスルー対応の特設売店にも、大きく「新発売」の文字が躍っています。
コロナ禍以降、鉄道利用の厳しい状況が続くなか、ドライブスルーによる駅弁販売だけでなく、新作駅弁の投入も行っている様子が伺えると、自然と元気が出てきますよね!
もちろん、今回のお目当てはコチラの駅弁です。
その名も、「二大将軍弁当」(1600円)!
7月18日に販売を開始した新作駅弁で、東日本エリアを中心とした駅弁の人気投票「駅弁味の陣」で最高賞の「駅弁大将軍」に輝いた「鱈めし」(2011年)、「さけめし」(2019年)が1つの折にギュッと詰まっています。
「ホテルハイマート」が誇る二大駅弁を、一度に味わうことができる訳ですね!
【おしながき】
- 鱈めし(汐昆布の炊き込みご飯、鱈の甘露煮、炙りたらこ、鱈の親子漬け、はじかみ)
- さけめし(汐昆布の炊き込みご飯、焼き鮭のほぐし身、いくら醤油漬け)
- 錦糸玉子
- 梅干し
- 野沢菜わさび漬け
- 奈良漬け
- ガリ
- あんずのシロップ漬け
掛け紙を外してふたを開けると、左に「鱈めし」、右に「さけめし」がちょうど半分ずつ。
真ん中に両方の駅弁でおなじみの漬物が、シッカリと入っています。
「両方の駅弁を食べたい」という声に応えての発売で、女性、年配の方には有難い存在。
レギュラーより少なめの構成ということもあって、食べ終わると「もう少し食べたい」と感じるくらいのボリューム感で、程よくリピートへの布石を打っているところも“将軍の貫録”です。
さて、今季も東日本エリアでは10月1日から11月30日までの予定で、「駅弁味の陣2020」が開催されることが発表されました。
「ホテルハイマート」からは、「あとひくいなり寿司」が出陣予定。
果たして連覇はあるのか、それとも今回は新たな駅弁屋さんが名乗りをあげるのか?
いよいよ食欲の秋、駅弁の秋が到来です。
(参考)JR東日本ニュースリリース・2020年9月23日分
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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