ニュース
» 2020年10月28日 14時44分 公開

2020年のハロウィンは満月です! ブルームーンはめったに見られないって本当!?

[日本気象協会 tenki.jp(http://www.tenki.jp/)]
Tenki.jp


 今年10月31日のハロウィンは満月になります。中秋の名月を見逃した方も、お月見のチャンスですよ♪ ところで、どうしてひと月に2回も満月があるのでしょうか? 別名『ブルームーン』とも呼ばれる「2度目の満月」がみられるのは、数年に一度だけ。ましてや、ハロウィンの夜に満月が重なるなんて、めったにないことなのです。それなのになぜハロウィンには満月のイメージが? 地球に住む私たち人類が、こんなにも月が気になってしまう理由とは!?

ブルームーンは青くない!? 月の色が変わるのはなぜ?

 満月は、ほぼひと月に1回みられます。それは月の満ち欠けが約29.5日周期で起こるからなのですが、数年に一度くらいのタイミングで、満月が2回に! その2回目の満月は『ブルームーン』とも呼ばれています。ちゃんと2回目とわかるように、月が青くお色直しを? などと思いきや…実際は、ぜんぜん青く見えない!? どうやら4月の『ピンクムーン』(その季節に咲く花から)や6月の『ストロベリームーン』(イチゴの収穫期だから)などと同様、満月そのものの色ではなくて「暦」から付けられた呼び名のようです。

 月はその時々で違う色に見えるから不思議ですよね。地平線近くにある赤っぽい月、高い位置にいる青っぽい月、またあるときは緑がかって見える月…これは、地球の大気や大気中のチリなどが、月からの光を屈折させたり散乱させて起こるものと考えられています。青い光は赤い光よりも散乱の影響を受けやすいため、私たちには「赤い月」のほうが多く見えているみたいですよ。

 「blue moon(ブルームーン)」という言葉は「ありえない」「めったにない」という意味で"once in a blue moon"のように使われたりします。それでもごくまれに、ブルームーンが本当に青く見えることもあるのだそうです。「ブルームーンを見ると幸せが訪れる」「願いが叶う」なんて言い伝えも! もっとも、超レアな青い月を見ている時点で、相当幸せな状況に思われますが…。

月は地球から生まれた!? もし月がなかったら人類は…

 月は、地球の周りを回っている唯一の衛星です。地球の4分1くらいの大きさで、衛星としては破格の大きさなのだそうです。地球から最も近く、世界中の老若男女が肉眼で親しんできた稀有の天体です。太陽の次に大きく見えるのですが、太陽はまぶしくて見られないので、月は地上から最も大きく見える天体といえましょう。ちなみに月から見る地球は、地球で見る月の大きさより約4倍大きく見えるのだそうです。

 月の誕生には諸説ありますが、まだ地球ができたばかりの頃、火星くらいの星が地球にぶつかってできたという説が有力です。衝突の衝撃で飛び散った地球の表面のかけらと、ぶつかった星のかけらが合体して月になったというのです。つまり月の材料は、なんと地球だった!? 人類が月に抱くただならぬ親近感は、そんなところからもきているのでしょうか。また当時は、月と地球との距離は今の10分の1くらいの近さだったといいます。だんだん距離が延びてゆき、今も少しずつ遠ざかっているそうです。

 さて、太陽の重要さはなんとなくわかりますが、月ってどれくらい重要なのでしょうか? じつは月が誕生するときに地軸が傾いたことで、地球には四季ができたといわれています。そして月の引力で潮の満ち引きが起こり、いのちが生まれました。もし月がなかったら、地球は今の3倍くらいの高速で自転し、大気圏の動きもずっと激しくて、繊細な生きものは暮らせなかったのでは…ともいわれています。人間が生まれたとしても、外見が今とはかなり異なっていた可能性大。もし月がなければ地球は別物になっていたというくらい、重要な存在だったのですね。

 ところで、月は地球につねに同じ面を見せて回っているのをご存じでしょうか? 地球人は、いつも同じ模様を眺めることで月への想像力をたくましく育ててきたのですね。日本人には「餅つきウサギ」に見える黒い部分は、玄武岩でできています。岩なのになぜか「海」と呼ばれ、場所ごとに名前が付いています。白い部分は「高地」と呼ばれて、クレーターや山があります。

 そしてやっぱり気になるのは、お月さまが決して見せてはくれないダークサイド(裏側)! 宇宙から撮った写真を見ると、そこに「海」はほとんどなくて、クレーターだらけ。…私たちが見慣れたお顔とはぜんぜん違う「裏の顔」が、そこにはあるようです。

2020年のハロウィンは満月! 狂気を誘うって本当!?

 外に人工的な光がない時代、夜とは闇でした。太陽が沈むと、人は外で活動できません。ただ、月が明るい晩だけは、足元やまわりが見えて出歩くことができたのです。農民、旅人、逃亡者、犯罪者…。昼の太陽は全てをあるがままはっきりと浮かび上がらせますが、夜の月は灰色のベールで覆って色を奪い、遠くにあるものを近くに見せたりします。人が悩むのはたいてい夜。月を見ては黒い模様に死を見出したり、満月のもとでは日中動かないものが奇妙に活気づいたり。「夜」を司る月に「死や恐怖や狂気」などが結び付けられることで、「ハロウィンといえば満月」のイメージとなっていったのでしょうか。

 けれど同時に、月は「闇に光をもたらすもの」でもありました。恋人たちにとっては、ロマンスの証人、ふたりの時間を見守ってくれる優しい目として。真っ暗な世界にいる人には、暗闇の恐怖に抗う希望の光になったのです。コロナ禍のハロウィンにあらわれる満月は、お祭り騒ぎをしなくてもおうちでお月見して楽しめるようにとの、宇宙からのプレゼントかもしれません。

 「お天道さま」はまぶしすぎて見ることができませんが、「お月さま」はゆっくりと眺めて思いをめぐらすことができます。月は人の感情を宇宙へと導いてくれる、ま〜るいとびらなのですね。

 10月31日にあらわれるのは、ブルームーンでマイクロムーン(2020年最小の満月)という、記念すべき満月! 今年はぜひハロウィンをお月見で楽しまれてはいかがでしょうか。次回のブルームーンは、2023年8月31日です。

<参考サイト・文献>

国立天文台

アストロアーツ

月探査情報ステーション

『月 人との豊かなかかわりの歴史』べアント・ブルンナー(白水社)

『知識ゼロからの宇宙入門』渡部潤一 監修(幻冬舎)

『恒星と惑星 手のひらに広がる夜空の世界』アンドリュー・K・ジョンストン監修(化学同人)


関連リンク

Copyright (C) 日本気象協会 All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2108/03/news132.jpg 海外記者「最高のコンビニアイスを発見した」 森永チョコモナカジャンボ、ついに世界に見つかってしまう
  2. /nl/articles/2108/04/news073.jpg 伊東美咲、12年ぶりのテレビ出演に大反響 “不変の美貌”に「44歳信じられない」「本当に美しい人」の声
  3. /nl/articles/2108/04/news015.jpg 柴犬「メシ、よこさんかーい!!(激怒)」 ごはんを忘れた飼い主に皿をぶん投げる柴犬、荒ぶる姿に「爆笑した」
  4. /nl/articles/2108/03/news023.jpg その人はやめとけって! 漫画「情緒をめちゃくちゃにしてくる女」シリーズを読んでキミもめちゃくちゃになろう
  5. /nl/articles/2108/04/news104.jpg 辻希美、自宅リビングが規格外の広さ 子ども3人が余裕でブランコ遊びできる室内に「羨ましい限り!!」
  6. /nl/articles/2108/03/news029.jpg もしや女として見られていない? 突然の別れ話に「勝負メイク」で抵抗する漫画 彼氏の言葉がじんと響く
  7. /nl/articles/2108/04/news138.jpg アゼルバイジャン五輪代表チーム内で、意外な日本語がトレンドに 「落ち込んじゃったら日本のみんなはなんていうの?」
  8. /nl/articles/2108/04/news103.jpg 世界のミフネ刺されまくり! 三船美佳、父・敏郎さんの“パパの顔”を引き出した親子ショットに反響
  9. /nl/articles/2108/04/news028.jpg 宿題の日記に適当な妄想書く → 感動した先生がクラスの前で読み上げ 小学校の思い出を描いた漫画がこっちまで叫びたくなるつらさ
  10. /nl/articles/2108/04/news107.jpg 輪になって踊ろう! 太田雄貴、五輪選手村でスペイン代表選手と国際交流「悲壮感なく楽しむ彼女達が眩しかった」

先週の総合アクセスTOP10

  1. 「くたばれ」「消えろ」 卓球・水谷隼、SNSに届いた中傷DM公開&警告「然るべき措置を取ります」
  2. 「貴さん憲さんごめん。いや、ありがとう」 渡辺満里奈、とんねるずとの“仮面ノリダー”思い出ショットが大反響
  3. 怖い話を持ち寄って涼もう→「オタバレ」「リボ払い」 何かがズレてる怪談漫画がそれはそれで恐ろしい
  4. おにぎりパッケージに四苦八苦していた五輪レポーター「日本の素晴らしい人々に感謝」 大量アドバイスで見事攻略
  5. 「助けてください」 来日五輪レポーター、おにぎりパッケージに四苦八苦 海外メディアにコンビニが大人気
  6. 「うちの子に着せたい」の声殺到 五輪会場で編み物をしていた英金メダリスト、作っていたのは「ワンちゃんの服」
  7. 五輪飛び込み金メダリスト、“手作りメダルポーチ”披露 英国と日本にちなんだデザインが「これまた金メダル級」と反響
  8. 武井壮、行方不明だった闘病中の父親を発見 「電気ついてるのに鍵閉まってて……」本人は自宅外で休憩
  9. 「涙が止まらない」「やっと一区切り」 東原亜希、夫・井上康生の監督退任で“17年分の思い”あふれる
  10. 水谷隼スタッフが一部マスコミの“行き過ぎた取材”に警告 住民を脅かすアポなし行為に「しかるべき措置を検討」

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「竜とそばかすの姫」レビュー 危険すぎるメッセージと脚本の致命的な欠陥
  2. 笠井アナ、日比谷公園で「信じられないことが…」 サンドイッチを狙う集団に「何? えーっ! まさか、それはないでしょ!」
  3. 62歳の宮崎美子、マクドナルドCMで初々しい中学生少女を見事に演じる 「暖かい目でぜひ見てください」
  4. 瀕死のスズメのヒナを助けたのに…… 「助けたヒナたちに完全にナメられた」動画がほほえましくて面白い
  5. ハート打ち抜かれました! コロンビアのアーチェリー女子選手が「かわいい」「エルフ」と注目の的に
  6. 散歩中のラブラドール、助けを求める子猫を発見→保護 親子のような仲むつまじいふたりに涙が出る
  7. 宮迫博之、美容整形から2週間のビフォーアフター公開 手術直後の腫れ&炎症だらけな顔に「暴漢に遭ったんかって」
  8. 上野樹里、“娘”の誕生日に愛情たっぷり手作りオムライス公開 「がんばろうね ママより」と祝福メッセージ
  9. 出勤時、妻にいつになく強く抱きしめられた夫→妻が家に帰ってくると…… 何気ない日常を描いた漫画にツッコミつつもジーンとする
  10. 「本人にしか見えない」「めっちゃ似てる」 霜降り明星せいや、オリンピック開会式に“ガチのそっくりさん”を発見する