希少動物を探すお仕事、知ってる? 漫画「探しものは絶滅危惧種」が見せる知らない仕事の世界(1/2 ページ)

知らない仕事を知ることのできるお話。

» 2020年11月06日 20時00分 公開
[Tomoねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 工事の予定地に希少な動物が住んでいないかを調べる、そんなお仕事を描いた漫画「探しものは絶滅危惧種」が、知らなかった世界を見せてくれます。

主人公には過去に希少動物の巣を見つけられなかった失敗が……

 主人公の鷹木は、大手建設会社で環境アセスメント(大規模工事等による環境への影響を事前に調査すること)を担当していました。しかし、工事中にオオタカ(※)の巣が破壊されるという、工事をストップさせかねない問題が起き、事前調査で巣を発見できなかったことを叱責されます。

※オオタカは現在は「希少野生動植物種」の指定が解除されている。

 それがきっかけで会社を辞めて1年、鷹木は猛禽類調査を行う小さな会社で初現場に挑んでいました。なかなかデータは取れず、勇み足からハトをタカと見間違う失敗も……。調査最終日にはオオタカを目撃するも見失い、巣の場所を特定するには至りませんでした。

小さな会社に移った主人公。初現場でなかなか成果を上げられず

 調査を続けたいという鷹木に、「ビジネス」として調査は終了したとつっぱねる上司。鷹木は上司に、工事で巣を壊してしまったときのことを話します。ズタズタになった巣や、親を求めて泣くひな鳥を見て、「見つからなければよかった」と思ってしまったこと。保身しか考えていなかった自分を許せなかったこと。それまで真剣に見ていなかった存在のことをちゃんと知りたいと思ったと。鷹木は一人で調査を続けようとしますが――。

調査は「ビジネス」と現実を突きつける上司
過去の失敗から生まれた思い

 このお話は、元野生生物調査員だった作者の一日一種さんが、環境アセスメントの仕事を題材に描いた作品。実際にその仕事をしていた人ならではのわかりやすい描写で、知らない仕事、知らない世界を知ることができます。主人公のまっすぐな思いは胸にしみ、上司の現実的なスタンスとのぶつかり合いも緊迫感があり引き込まれます。

 作品には「最高に面白かったです!鳥の世界の事も知れる上に、人間ドラマもしっかり描かれてて初めてこういう作品読んだ気がします」「知らない仕事面白いですねー!そう感じられたのも描き方の妙があったからだと思います」といった感想が寄せられたほか、野外調査をしている人からの「あるある過ぎてじ〜んとくる」という共感の声も寄せられています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2403/21/news036.jpg 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  2. /nl/articles/2504/19/news039.jpg 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  3. /nl/articles/2504/21/news024.jpg 「安すぎる!」 ワークマン“980円バッグ”に絶賛の声続出 「文句なし」「コスパ最強」「シンプルで使いやすい」
  4. /nl/articles/2504/18/news140.jpg 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」話題になった飼い主に聞いた
  5. /nl/articles/2504/19/news051.jpg 湘南の砂浜に打ちあがった“超危険生物”を飼育したら…… 貴重な姿に「初めて見ました」「かっこいい」と大反響→2年後の現在について話を聞いた
  6. /nl/articles/2504/21/news036.jpg 押し入れに眠っていた“40年前の出産祝い”、開けてみると…… “昭和らしい品”に反響「感無量ですね」「状態がいいのも驚き」
  7. /nl/articles/2504/20/news028.jpg 庭にビオトープを作ったら、生物多様性が爆上がりして…… “まさかの生き物”の来訪に驚がく「え?マジすかw」「存在感すごい」と620万表示
  8. /nl/articles/2504/21/news034.jpg ゴミ屋敷に嫁いだ女性 あるとき“9歳息子の本音”を耳にし……100日間の戦いが1000万再生「最後泣きました」「大変だったろうな」
  9. /nl/articles/2504/21/news043.jpg ←お弁当の理想 現実→ 高校生息子の母が明かした“リアルな光景”に「共感しかない」「ジワっときました」
  10. /nl/articles/2504/21/news032.jpg 150万円で買ったジャングル廃墟→家族3人で本気DIYしたら……「良くなりすぎた」 見違える結果に「やばい」「憧れる」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小学生時代「こんなプラモ誰が買うんだよw」→40年後…… “大人になった”を実感するエピソードに「分かる」「特大ブーメランw」
  2. パパに、保育園へ行く娘のヘアアレンジを任せたら…… ママがひっくり返った“仕上がり”が400万表示「重力どこ?」「頑張った感がいい!」
  3. 「神パンツきた」 ユニクロ新作“3990円パンツ”が品切れラッシュの大人気 「過去イチかも」「本当にこれは買い」
  4. なんとなく捨てにくい紙袋→2カ所切り込みを入れるだけで…… 目からウロコの“活用術”に「これすごくいい!」【海外】
  5. 「見習うことばかり」 80代おばあちゃんの春服&収納術がステキ! 上品かつオシャレで「憧れです」「尊敬します」
  6. ファスナーに直接毛糸を編み付けていくと…… 完成した“便利でかわいいアイテム”が100万再生「天才だ」「これ大好き」【海外】
  7. 「尊厳を踏みにじる行為」 八代亜紀さんの“物議のCD”は「流通会社がすでに流通を中止」 タワレコが回答
  8. 古くなったジーンズは捨てないで! 目からウロコの“アイデア”に大反響「なにこれかわいい!」「こんなの作れるんだ」【海外】
  9. 指先サイズの小さな器に木を植えて、育てたら…… 「芸術だ」「半端ない」鳥肌モノの“神盆栽”に反響
  10. 義母「ランドセル代を振り込みました」→銀行口座を見ると…… 2児ママ絶叫の“神対応”が1520万表示「凄すぎる!」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」
  2. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  3. 「本当に迷惑」 宅急便の「不在連絡票」と酷似のチラシが物議…… ヤマト運輸「配布中止申し入れ」
  4. 「うそでしょ!?」 東京ディズニーランド、“老舗”レストランの閉店を発表 「とうとう来てしまったか」「いやだああああ」と悲しみの声
  5. 雑草ボーボーの運動場に“180羽のニワトリ”を放ったら…… 次の日、まさかの光景に「感動しました」「すごい食欲」
  6. 40歳・女性YouTuber「18年間、脇毛を処理していない」→“処理しない理由”語る 「脇のみならず……」
  7. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  8. 息子の小学校卒業で腕を組んだ34歳母→中学校で反抗期を迎えて…… 6年後の姿に反響 「本当に素敵!」「お母さん、変わってない!?」
  9. Koki,、豪邸すぎる“木村家の一室”がウソみたいな広さ! 共演者も間違えてしまうほどの空間にスタジオビックリ「コレ自宅!?」「ちょっと見せて」
  10. 使わない靴下をザクザク切って組み合わせると…… 目からウロコの再利用法が2500万再生「とてもクリエイティブ」【海外】