「どんな気持ちで食べればいいんだ」 書店のカフェメニュー「元彼が好きだったバターチキンカレー」話題に、開発者に話を聞いた
思いをかみ締めて食べたい。
天狼院書店内で販売されているあるメニューが、「名前が重い」「食べづれえ」とさまざまな意味で話題を集めています。その名も、「元彼が好きだったバターチキンカレー」。あまりにも意味深なこのメニュー、なぜこんな名前になったのか、どのようにして生まれたのか。話を聞きました。
このメニューが話題になったのは、11月25日。日々Twitterで絵日記を投稿しているハンバーガーさん(@HundredBurger)がメニューののぼりを撮影し「どういう気持ちで食べればいいんだよ」と投稿したところ、4万件以上の「いいね」が集まる人気となりました。
これをきっかけに、メニューを考案した川代紗生さん(@kawashirosaki)が登場。深夜2時にラブホで振られた腹いせに追加したメニューで、本当に元カレが好きだったカレーのレシピであることを明かしました。看板に偽りなし……!
また、天狼院書店公式サイトでは、メニューが生まれたきっかけについてつづった「川代ノート」を2018年から公開。愛されることに飢えて作ったレシピであることや、新メニューのラインアップに「狂」が足りなかったため追加したことなどを明かしています。“圧”がすごい。
せっかくなので、カレーについて他にも質問してみました。
―― レシピのポイントを教えてください。
川代:6種類のスパイスをブレンドしている本格派カレーです! トマトの酸味でまろやかさを出しているので、「スパイシーだけど食べやすい」「本屋だからと油断してたら予想外においしくてびっくり」とお客さまからお褒めの言葉をいただきます!
―― 天狼院書店で出すことになった経緯はどのようなものだったのでしょうか。
川代:私が福岡天狼院の店長をしていた2017年当時は、パニーニやホットドッグなど、軽食系のメニューしかありませんでした。天狼院書店ではライティング・ゼミをはじめとした講座・部活・イベントを頻繁に開催しているので、長時間カフェに滞在されるお客さまがすごく多く、「丸一日ここにいるから、がっつり食べられるメニューがほしい」というお声をいただいたのがきっかけです。
そこで、「川代さんの得意料理ってないの?」と聞かれ、パッと思い付いたのがバターチキンカレーでした。ちょうどひどい振られ方をしたのを思い出し、まだ若干モヤっとした失恋の余波みたいなものが残っていたこともあって、「あんなに頑張ってレシピ考えたのに、このおいしさをあいつしか知らないなんて悔しすぎる」と怨念が湧き上がってきて、このレシピができた経緯とともにメニューとして出すことを決めました。
天狼院書店は書店なのにこたつを置いていたり、部活があったり、劇団をやっていたりと普通の書店がやらないような企画をどんどんやる方針なので、店主も反対することなく、むしろ面白がってくれました!
―― 提供開始からこれまでの反響はありましたか。
川代:メニュー自体は2017年頃から出していたのですが、お客さまの評判も良くて、徐々に口コミで広がり、気付けば看板メニューになっていました。2020年に入って湘南、渋谷、名古屋、大阪と出店が続いているのですが、それに伴って反響が大きくなってきた印象です。最近は雑誌やテレビの方が取材してくださることも多く、ありがたい限りです。
ただ、初めはみなさんやっぱりびっくりされて、よく店頭にいると「元彼が好きだったバターチキンカレー」の名前を見たおそらく初来店の方が「は!? 元カレ!? やば!」「重い! 笑」と言っている声が1日に20回くらい聞こえることもあります……。
名前に負けない、すさまじいパワーの詰まったこのカレー。天狼院書店に訪れることがあったら、その思いをかみ締めながら食べてみてはいかがでしょうか。
関連記事
- こたつで本が読める本屋さん――書店の枠を飛び越えた天狼院書店に行ってきた
こたつに入ってまったりと本を読む。そんな至福の時が過ごせる本屋さんがありました。 - これが書店員の本気……! “架空の建物の設定本”が気に入りすぎて超精巧な立体POPにしちゃった店員さんがすごい
本の世界観にほれこんだ店員がミニチュアとして具現化。 - ネットでよく見る「これを買った人はこんな商品を買っています」をアナログで実現! 本屋さんのアイデアに目からウロコ
これがリアル書店の底力だ……! - 「グッジョブ」「拍手を」 スーパーマーケット店員が迷惑駐車にブチギレ ショッピングカートで囲んでお仕置きしちゃう
そこ、カート置き場やで……。 - 「もっと悪役みたいな紫ないですか?」 オタ結婚式の無茶振りに応えたドレスショップの本気 「店員さんナイスすぎ」と絶賛
オタク、何か選ぶときはだいたい推しカラーが基準になるとこある。 - 帰ってきた元カノと再会する夏 線香花火よりもはかない時間描いた漫画が切ない
別れた理由を知って涙。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
-
「博物館行きでもおかしくない」 ハードオフ店舗に入荷した“33万円商品”に思わず仰天 「これは凄い!!」
-
家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
-
「マジかーーー!」 新札の番号が「000001」だった…… レア千円を入手した人が幸運すぎると話題 「555555」の人も現る「御利益ありそう」「これは相当幸運」
-
浅田真央、男性と“デート” 驚きの場所に「気づいた人いるかな?」
-
身内にも頼れず苦労ばかりの“金髪ギャルカップル”→10年後…… まさかまさかの“現在”に「素敵」「美男美女でみとれた」
-
海岸で大量に拾った“石ころ”→磨いたら…… 目を疑う大変貌に「すごい発見!」「石って本当にすてき」【カナダ】
-
トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
-
生後1カ月の保護子猫、後頭部を見るとあのアルファベットが……→9カ月の現在にびっくり 「プレミアム猫」「本当にPですね」
-
辻希美、17歳長女・希空に「ダサすぎるって」とツッコんだ格好
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」