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» 2020年12月30日 13時00分 公開

【好きなゲームが世間のクソゲーな人インタビュー】“乱数以外は良作”だったファンタジーSLG「マスター・オブ・モンスターズ 暁の賢者達」 (1/2)

「流れが来ているときは命中率10%でも連続して当たる」が本当に起こったとか。

[ねとらぼ]

 年末企画「自分の好きなゲームが世間ではクソゲーと言われている人インタビュー」。今回はファンタジーウォーシミュレーション「マスター・オブ・モンスターズ 暁の賢者達」。

企画:好きなゲームが世間のクソゲー

「これはクソゲー」「あれはクソゲー」と世間は気軽に言うけれど、遊び方も感性も人それぞれ。むしろ、そんな風に言われている作品の魅力を知っている人に話を聞いてみよう。Twitterで募集をかけたら、2〜3人くらい手を上げてくださるのでは?

……と思っていたら、100人くらいから連絡が来ちゃった企画です。編集部のリソース的に可能な範囲で記事化。1日1本ペースだと公開しきるまでに数カ月かかるので1時間に1本ずつ公開します。

「マスター・オブ・モンスターズ 暁の賢者達」の魅力(ジャグリングドラゴン ヒョウガさん/@juggler_hyoga

 「ファイアーエムブレム」のようにユニット同士を戦わせるウォーシミュレーションゲームなのですが、このゲームの主戦力は人間ではなくドラゴン、天使、悪魔など。敵味方双方でそれらのモンスターを召喚して戦います。

 海が多いステージでは海洋系のモンスターを使ったり、森が多いステージでは地上の移動力が落ちてしまうので、ワープを使う魔法使い系のユニット、空を飛ぶユニットを使ったり。モンスターのグラフィックや種類がとにかく豊富で、ファンタジー系の世界観が好きな人には、魅力的に映るのではないかと思います。

 僕もそこが好きでした。男の子というのは、いろいろなモンスターたちが戦っているのを見るのが大好きなのです。

 そして「本当のジャンルはウォーシミュレーションなのではなく、育成なのでは?」と思ってしまうくらい、このゲームには“モンスターを進化させる楽しさ”がありました。例えば、最下級種のドラゴンがあるレベルに達すると2つの進化先があり、その2つの進化先からさらに3つの進化先になり……と、最終進化系まで5段階くらいあったかと。

 進化に必要なレベルが高かったり、敵のレベルが低いと戦っても経験値が稼げなかったり、序盤から育て続け愛着が湧いたモンスターでも戦闘に負けると復活させられなかったり……といった苦労もありましたが、その分、やっと進化したときの感動が増すというもの。その歯応えもまた、このゲームの良さだったと思います。

世間ではクソゲーと言われている理由

 乱数が乱数になっていないからです。

 シミュレーションゲームの世界では「命中率90%は外れるし、10%は当たる」なんて言われることが。本作ではこれは真実で、流れが来ているときは10%でも連続して当たるし、来ていなければ90%でも連続して外れます。

 おそらくなのですが、このゲームの乱数は以下のような仕様になっていたのではないかと。たまたま不具合のあるロットを購入してしまっただけかもしれませんが、他の人のソフトでも同じ現象が確認されたそうです。

  • ある乱数用の変数Rは、0〜99までの値を取る
  • Rは使用されるたびに1ずつ加算される
  • 99+1で、100になったら0に戻る

 このような乱数(もどき)を使って「攻撃の命中率が10%=Rの値が10未満のときは当たる」という判定を行っていたとしましょう。もしも攻撃が当たったらRの値は0〜9のいずれかですから、次の攻撃も高確率で当たるはず。これなら確かに「100回攻撃しても10回しか当たらない(命中率10%)けど、当たるときは不自然なほど当たり続ける」という現象が起こっても不思議ではありません。

※編集部でもネット上のレビューを調査したところ、さすがに乱数の仕様までは分からなかったが、「乱数の偏りがヒドい」という声は確かに散見された。また、このゲームには東芝イーエムアイ版(1997年発売)ハムスター版(廉価版/2000年発売)ゲームアーカイブス版(2008年配信開始)の3種があるが、どれが該当するのかは未確認(ちなみに、ジャグリングドラゴン ヒョウガさんが遊んでいたのは東芝イーエムアイ版とのこと。ただ、ロットによって仕様が違う可能性も考えうる)

 また、本作ではマップ上の施設に味方が止まったときアイテムが見つかることがあるのですが、ここでも同様の乱数が使われていたのではないか、と思っています。一度アイテムが見つかったら連続して同じ施設に止まることで、アイテムをいくつも手に入れることができました。

 さらには入手できるアイテムもR=1なら剣、R=2なら盾……という風に決まっていたようで。要するに、乱数の規則を理解することで簡単に、欲しいアイテムをゲットできちゃったんですね。

 さて、最初の方で「モンスターを育成するのが大変」と言いましたが、アイテムの中には「ユニットのレベルを10上げる」というアイテムがありました。戦っている相手のレベルが低くてもらえる経験値が少なかろうと、そんなのお構いなしに一気にレベルが上がります。

 このことに気が付いた僕は。

 自分が苦労して育ててきたドラゴンたちを見て。

 少し涙を流しました。

 とはいえ、モンスターのグラフィックや種類の多さは魅力的で、このゲーム本当に好きなんですよ。その他の要素は普通に良い作品なのに、どうして乱数だけ……。

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