東京駅「とりめし」(950円)〜酉の市の季節! 駅弁の「鳥めし」がリニューアル!!
毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! 東京駅「とりめし」です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年11月6日)
甲府から上って来た特急「かいじ」号が、終着・新宿に向け、ラストスパートに入ります。
朝の中央線特急は、快速電車の間に挟まれて、比較的ゆったりとした走り。
中野を過ぎて快速電車の停車駅がなくなり、新宿の高層ビル群が見えてくると、本来のスマートな走りを見せてくれるものです。
東中野までの直線区間が終わって、右に大きくカーブを描くと、身支度を始めますよね。
新宿の明治通りを歩いていると、花園神社の「酉の市」の文字が目に入ってきました。
関東の神社などでは11月の酉の日に祭りが行われ、熊手を求める人で賑わいます。
今年(2020年)は、2日(月)が一の酉、14日(土)が二の酉、26日(木)が三の酉。
“三の酉まである年は火事が多い”という言い伝えがありますが、根拠には乏しい様子。
いずれにしても、「酉の市」のたよりは、冬と年の瀬が近づいてきたことを感じさせます。(参考)東京消防庁ホームページほか
新宿駅の駅弁売場をのぞいて見ると、日本ばし大増が製造、「JR東日本フーズ」が販売する駅弁「鳥めし」が、装いも新たに「とりめし」(950円)となっていました。
11月1日、5年半ぶりにリニューアルを行ったと言います。
スリーブ式のパッケージには、どこかで見たような鳥のイラストが……。
そう、「チキン弁当」のニワトリが、“旅がらす”のようないで立ちになっていました!
【おしながき】
- 鶏だしごはん
- 鶏の照り焼き
- 軟骨入り鶏つくね
- 鶏そぼろ 味噌味
- 蒸し鶏塩ダレ和え
- 玉子焼き
- 人参煮
- 赤かぶ漬け
- せり漬け
鶏のだしで炊き上げたというご飯の上には、おなじみの照り焼きをメインに、味噌味のそぼろが載って、食べやすく仕上げられています。
とくに「軟骨入り鶏つくね」は、コリコリっとした食感が心地よく、新たに加わった蒸し鶏の塩ダレ和えはサッパリとした食感が楽しめます。
全部で4種類の味が楽しめる、鳥めし改め、「とりめし」です。
朝の通勤特急、「スワローあかぎ」は、終着・上野までもうすぐ。
酉の市でもとくに賑わう浅草・鷲神社へ、上野から足を伸ばす方も多いことでしょう。
ちなみに“スワロー”は、着席の「座ろう」と共に、ツバメの「スワロー」もかかったネーミング。
「酉の市」と共に忙しない時期がやってきますが、新しくなった「とりめし」をいただきながら、気持ちはゆったりと過ごしたいものです。(参考)JR東日本ニュースリリース・2013年12月20日分
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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