松阪駅「元祖特撰牛肉弁当(松浦武四郎掛け紙)」(1500円)
毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! 松阪駅「元祖特撰牛肉弁当(松浦武四郎掛け紙)」(1500円)です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年11月16日)
10月から東京発着の旅行商品にも適用されるようになった「Go To トラベルキャンペーン」。
「3密」をつくらず、他の人と休みをずらし、多くの人が行きそうな場所を回避するという方程式を解いて導き出した、私なりの旅行先は「紀伊半島」!
東京から名古屋まで東海道新幹線「のぞみ」で1時間半、名古屋からは特急「南紀」に揺られて、熊野灘を望みながら3時間半、都合5〜6時間の鉄道旅を楽しみます。
「Go To トラベルキャンペーン」は、旅行会社の旅行商品やホテル・旅館の料金が最大35%補助され、旅行料金の15%の「地域共通クーポン」がもらえるキャンペーン。
今回は東京からJRを利用し、和歌山県の温泉に2泊する約5万8000円の旅行商品が、キャンペーンが適用され約3万8000円、地域共通クーポンが8000円ほど付与されました。
このクーポンを上手に使えるかどうかが、“Go To旅”の大事なポイントです。
さっそく、私も地域共通クーポンで「駅弁」を買ってみました。
松阪駅弁の「新竹商店」は、乗車している列車を伝えておけば、駅弁1個からホームまで、持ってきていただくことができて、地域共通クーポン(紙クーポン)にも対応しています。
この日は、特急「南紀」の松阪駅停車中に、おなじみ新竹浩子社長から、1500円の駅弁2個を受け取り、「地域共通クーポン」3枚でスムーズに支払うことができました。
今回、買い求めた駅弁の1つは、平成30(2018)年の発売以来、購入できていなかった「元祖特撰牛肉弁当」(1500円)の“松浦武四郎掛け紙”バージョン。
「北海道」の名付け親として知られる松浦武四郎は、江戸時代の松阪出身。
2年前の生誕200年、北海道150年の節目に合わせて、「松浦武四郎生誕200年記念事業」に協賛する形で登場、現在は予約制でこの掛け紙バージョンを楽しめます。
【おしながき】
- 白飯(三重県産コシヒカリ)
- 黒毛和牛ステーキ風
- ポテトフライ
- かまぼこ
- ごぼう
- れんこん
- 昆布しぐれ煮
- 香の物
「新竹商店」によると、店舗をはじめ、列車の積み込みにもクーポンの利用が多いそう。
とくに新竹商店自慢の松阪牛を使用した3000円以上の“高級駅弁”を買い求める方が増えている他、じつは「修学旅行」にもクーポンは発行されるため、学校単位でまとめて利用するケースもあることから、以前に比べると、いくらか上向きになってきたと言います。
駅弁屋さんには地域の食文化を担っているお店が多いですから、クーポンでちょっといい駅弁をいただくことも、地域の文化を守ることにつながりますね!
いつもより、プチリッチな気分が楽しめる「Go To トラベルキャンペーン」を利用した旅。
とくに地域共通クーポンで、「駅弁」を買い求めれば、地域経済にも貢献します。
再び感染症が流行しやすい時期に入ってきましたが、ひとり旅や家族での旅を中心に、あまり“人と群れない”旅を心がけていきたいもの。
万全の対策を施し、各自のスタンスで“いまだからできる”生活を楽しみたいですね。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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