秋田駅「秋田肉三昧弁当」(1150円)〜大曲でスイッチバックする「こまち」

毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! きょうは秋田駅「秋田肉三昧弁当」(1150円)です。

» 2021年01月13日 09時00分 公開
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駅弁 秋田駅「秋田肉三昧弁当」(1150円)
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【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年2月26日)

駅弁 E6系新幹線電車「こまち」、田沢湖線・田沢湖〜赤渕間

17号車を先頭に仙岩峠を下って来た、7両編成の秋田新幹線「こまち」。

東京〜盛岡間で10両の「はやぶさ」と併結するため、「こまち」は11〜17号車となります。

朝の「こまち」に東京から乗る場合、普段は日差しが差し込みにくく、電源があるD席。

とくに東北新幹線区間は、無料wi-fiも安定しており、PCで仕事しながらの移動もしばしば。

時折見える車窓には、奥羽山脈の山並みや田沢湖線の渓谷が広がります。

駅弁 E6系新幹線電車「こまち」、奥羽本線・刈和野〜峰吉川間

11号車を先頭に、秋田に向けてラストスパートをかける秋田新幹線「こまち」。

「こまち」は、途中の大曲でスイッチバックして、最後尾だった11号車が先頭となります。

私は常に“前向き”でありたいので、前後に人がいなければ、大曲で座席を回転させますが、大曲〜秋田間は、30分以上“黙って後向き”という方がほとんど。

他人にお願いしてまで向きを変えるのもまた苦痛なので、少々“モヤモヤする”区間です。

駅弁 大曲駅

「こまち」がスイッチバックを行う大曲は、奥羽本線と田沢湖線の接続駅。

「花火のまち」にふさわしく、駅前には花火のモニュメントもあります。

合わせて、大曲は冬のかまくらで有名な横手や湯沢方面への玄関口。

「こまち」17号車寄りの先端に新幹線と在来線の中間改札があり、2番線ホームとつながっていて、横手方面の列車へは、階段を上り下りせずに乗り換えすることが可能です。

駅弁 秋田肉三昧弁当

盛岡〜秋田間の「こまち」は、残念ながら車内販売が行われていませんので、横手方面から新幹線へ乗り継ぐ場合は、大曲での駅弁購入が必須と言ってもいいでしょう。

改札外の待合室内にあるNEWDAYSには、概ね午前10時ごろに秋田駅弁が入荷します。

今回はそのなかから、「関根屋」が製造する「秋田肉三昧弁当」(1150円)をご紹介。

東京駅で開かれた「東日本縦断駅弁大会」をきっかけに誕生、10年以上の歴史を誇ります。

駅弁 秋田肉三昧弁当

【おしながき】

  • ご飯(秋田県産あきたこまち) ごぼう煮
  • 秋田錦牛の焼肉 みず醤油漬け
  • 十和田高原ポークの焼肉
  • 比内地鶏・鶏そぼろ
  • ぜんまい煮
  • いぶりにんじん
駅弁 秋田肉三昧弁当

秋田を代表する牛・豚・鶏の3つのブランドが、1つの折にギュッと詰まった肉駅弁です。

秋田県産の黒毛和牛「秋田錦牛」と十和田湖高原ポークは焼肉、おなじみ秋田比内地鶏は、贅沢に鶏そぼろで目いっぱい、あきたこまちの白飯にまぶしていただくことができます。

特に秋田錦牛は冷めても柔らかく、ごぼうや秋田を代表する山菜「みず」との相性も良好。

いぶりにんじんと合わせて、随所に秋田らしさが感じられる駅弁となっています。

駅弁 E6系新幹線電車「こまち」、奥羽本線・秋田駅

上りの「こまち」は、始発の秋田から進行方向と逆向きに座席がセットされています。

「こまち」の他、身延線「ふじかわ」の静岡〜富士間、高山本線「ひだ」の名古屋〜岐阜間、西武秩父線「ちちぶ」の飯能〜西武秩父間などでも、よく見られる光景です。

逆に「オホーツク」の遠軽、「しらさぎ」の米原、「ソニック」の小倉では、座席の回転が普通。

列車の乗車時間や土地柄など、スイッチバック駅には、さまざまな“日常”があります。

連載情報

photo

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史

昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。

駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/


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