ニュース
» 2021年04月09日 18時00分 公開

【中二病で包帯を巻いてた人インタビュー】元「闇冥魔」さんに聞く“大人になってまた巻き始めた理由”(1/2 ページ)

まあ、「闇冥魔」は数ある異名の1つにすぎないのだがな。

[ねとらぼ]

 ネットに広まる真相不明の情報を追究する、ねとらぼ都市伝説調査班。今回は「中二病で包帯を巻いていた人は、本当にいるのか」というリサーチを行ったところ、「大人になってから、また巻くようになった」というギンペーさん(工藤銀平/@usausadaimaou1)にお話を伺う機会を得た。報告を行う。

小学6年生で「野村斬刀剣」を名乗る



 僕は子どものころ、気に入ったアニメキャラを「自分かな?」と思い込んでマネするクセがあって、幕末にどハマりした小学6年生のときは新選組の隊士・野村斬刀剣として活動していました(という思い込みをしていました)。

―― 野村……斬刀剣?

 もともと「自分かな?」と思い込んだ人物は沖田総司だったのですが、オリジナリティーを出すために自分で考えた名前です。

 同じ新選組の隊士・野村利三郎(「マニアックなキャラ=カッコいい」という法則が自分の中にあります)と、ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズの召喚獣・オーディーンの技「斬鉄剣」から考案しました。

 「貴様みたいなのがいるからこの国はダメになるんだ」と言ってみたり、武士っぽい言葉遣いをしてみたり。言い合いになったときに「野村斬刀剣……参る」と小声で名乗ったりもしていましたが、相手に聞かれると恥ずかしいので、かみしめるように言っていました。

 また、中学2〜3年生のころは、チャット上で「狼風牙」「銀封師」「闇冥魔」「光希神」「炎獄羅」「愛恋華」「影瞬殺」と“本気で”名乗っていて。それぞれ以下のようなイメージがあり、それに合わせた話し方をするように心掛けていました。

  • 狼風牙:『RAVE』に登場するジークハルトのイメージ
  • 銀封師:素の自分
  • 闇冥魔:『フルーツバスケット』花島恵イメージ。
  • 光希神:『GetBackers-奪還屋-』風鳥院花月イメージ。
  • 炎獄羅:『THE KING OF FIGHTERS』暴走庵(八神庵が「血の暴走」を起こした状態)イメージ。
  • 愛恋華:『ラブひな』の前原しのぶ
  • 影瞬殺:『新機動戦記ガンダムW』のデュオ・マックスウェル

 全員別人物で、影瞬殺以外は同じ家に住んでいるという設定です。

飛影との出会い

―― 包帯を巻いたきっかけは?

 中学生で『幽☆遊☆白書』の飛影に出会ったとき、頭に電撃のようなものが走って、「あ、これは自分かな?」と思いました。

 親には「ケガした」「腕が寒い」と適当なことを言って、家の救急箱に入っていた包帯を巻いて、さらにサイコロ、十手のキーホルダー、魔界のドラゴン夜光剣キーホルダー(いわゆる“観光地で売られているドラゴンの剣”の製品名)も装備。

 妖怪を倒すために学校へ行き、休日は町中をパトロールしていました。

―― 妖怪を倒した経験がなくピンと来ないのですが、具体的にはどんなことをしていたんですか?

 むやみやたらに学校の中を歩いたり、胸側の内ポケットに忍ばせたサイコロを触って「今はまだ使う時ではないな……」とか妄想したり、腕を組んで壁に寄りかかったりしていました。

 休日も似たような感じで、「何か劇的なイベントが起きるのではないか」と期待して、町中を昼から夕方過ぎまで歩き回っていました。

―― 聞いてみたいことはいろいろあるのですが、特に“包帯のカッコよさ”とは何でしょうか?

 「自分は他と違う」というのを、世間にアピールできることです。

 秘めたる力をその身に宿していることが相手にも伝わりますし、自分の包帯を見ることで「そうか、お前らはこの呪われた腕を持っていないのか……」と感傷に浸れます。また、包帯を外して“封印”を解くカッコよさがあるのも好きで、いつ力を解放してやろうかとワクワクしていました。

 しかし、そういう風にキャラクターをマネしていると、そのうち「オリジナリティーが欲しい」と思うようになるもので、中学1年生の夏ごろから包帯ではなく、バンダナを腕に巻くようになりました。

―― 誰かが敷いたレールの上ではなく、自分なりの道を歩み始めたわけですね。

大人になって、また包帯を巻くようになった理由

 書いていくとキリがないのですが、その後もいろいろしました。

  • 高校の硬式テニス部に入部。頭にドクロのバンダナ、黒のワイシャツ、黒のカーゴパンツのような格好で部活に出たらめちゃくちゃ怒られた
  • 自分の部活が気に入らなくて、勝手に「第2テニス部」のようなものを数週間作った(『テニスの王子様』の不動峰中学の影響だと思う)
  • V系とメイド喫茶にハマったが、V系が好きそうなメイドさんに「V系好きなんですか?」と聞かれるたびに「好きじゃない。BUMP OF CHICKENしか聞かない」
  • 「バンド活動」と称して、ゲーム「DrumMania」(ドラムマニア)を遊んだり、カラオケでV系の曲を歌ったりしていた(バンドを組んだことは一切ない)

―― 中二病が“寛解”したのはいつごろでしょうか?

 21歳ごろです。上京して一人暮らしを始めたら、中二病的なことをする金銭的な余裕がなかったり、バイトしたときに「痛いことをアピールしない方が、皆と仲良くできる」と気付いたりして、いつしかやらなくなりました。

 それから数年間、中二病時代のことを口にしなかったのですが、ある日、何となく話してみたらめちゃくちゃ盛り上がって。ニコニコ生放送やTwitter上で、中二病キャラをするようになりました。

 初めは中二病当時の服装をしていたのですが、「もっとステレオタイプな方が面白いかな」と。今は「†闇の工藤†」(@rouhugaa)というTwitterアカウントに、中学時代の制服姿で腕には包帯、顔には眼帯をつけた画像などを投稿しています。

―― オリジナリティーを求めて包帯をやめた時期もありましたが、一周して「むしろ分かりやすくて良い」と。

 現在は、LARP(※)などの創作コスプレイベントに中二病キャラで参加・主催したり、中二病のフリー素材として写真を撮っていただいたりしています。

※LARP:「Live Action Role Playing」の略。ゲームの登場人物になりきって、戦いやストーリーなどを楽しむ体験型ゲーム。TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)の現実版のようなものをイメージすると近いかも

 また、中二病キャラ以外では、初心者向けのクトゥルフ神話TRPGイベント「エンタメくとぅるふライブ」(@aamadonimadoni5)を開催したり、劇団で演技の勉強をしたり。

―― そういった活動を行う日々の中で「中二病で良かったこと/悪かったこと」はありますか?

 中二病という概念が広まった今は笑いのネタにできますが、僕が中二病だった当時は……。奇跡的に、周りもそういう人だらけだったので地獄でしたね。まともな青春を送りたかったです。

 ただ、TRPGを遊んでいるときなどに「キャラクターになりきるって面白いな」と思えるのは、幼いころ、何かになりきっていた影響なのかもしれません。

本企画では取材させていただける読者の方を募集しています

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2205/22/news030.jpg 華原朋美、デザイン手掛けた黒ミニドレスを披露 「本当に痩せて綺麗になって」「全てが可愛すぎました」と反響
  2. /nl/articles/2205/22/news031.jpg パーパー・あいなぷぅ、“パンパンに腫れてた”整形のダウンタイム披露 術後1カ月の完成形に「より可愛くなってる」
  3. /nl/articles/2205/09/news144.jpg 誰にもバレずに20年 別荘を解体中にバスルームから“とんでもないモノ”が見つかる 「わけがわからない」と困惑
  4. /nl/articles/2204/02/news044.jpg めちゃくちゃ痩せてる! 22キロ減の華原朋美、ピタッとしたレギンス姿でダイエットの成果を見せつける
  5. /nl/articles/2205/21/news065.jpg 名画「牛乳を注ぐ女」を3Dモデル化してみたら……? 高度なCG動画が破壊力抜群で牛乳噴きそう
  6. /nl/articles/2205/21/news062.jpg 「ゆっくり茶番劇」商標取得の柚葉さん、所属コミュニティーから「無期限の会員資格停止」処分 権利放棄の報告も?
  7. /nl/articles/2205/20/news170.jpg 「だめだお腹痛い」「大爆笑しました」 榎並大二郎アナ、加藤綾子に贈った“ガチャピン人形”が悲惨な姿になってしまう
  8. /nl/articles/2205/22/news047.jpg Blenderで作ったパンケーキがなんかおかしい 作者も「なぜ…」と困惑するナゾ挙動に「電車で吹いた」「一生笑ってる」の声
  9. /nl/articles/2205/20/news183.jpg 博麗神主・ZUNさん「ゆっくり茶番劇」商標登録騒動について見解 「東方」二次創作としての「ゆっくり茶番劇」使用は問題なし
  10. /nl/articles/2205/22/news006.jpg カラスに狙われていた子猫を救助 勇敢な保護主がつないだ命に「保護ありがとう」「幸せになってほしい」の声

先週の総合アクセスTOP10

  1. 人気動画ジャンル「ゆっくり茶番劇」を第三者が商標登録し年10万円のライセンス契約を求める ZUNさん「法律に詳しい方に確認します」
  2. 華原朋美、“隠し子”巡る夫の虚言癖に怒り「私はだまされて結婚」 家を飛び出した親に2歳息子も「もうパパとはいわなくなりました」
  3. フワちゃん、指原莉乃同乗のクルマで事故 瞬間を伝える動画が「予想の10倍ぶつけてる」「笑い事ではない」と物議
  4. 「ゆっくり茶番劇」商標取得者の代理人が謝罪 「皆様に愛されている商標であることを存じておらず」「爆破予告については直ちに通報致しました」
  5. YOSHIKI、最愛の母が永眠 受けた喪失感の大きさに「まだ心の整理ができず」「涙が枯れるまで泣かせて」
  6. 「ディ、ディープすぎません?」「北斗担、間違いなく命日」 “恋マジ”広瀬アリス&松村北斗、ラストの“濃厚キスシーン”に視聴者あ然
  7. 有吉弘行、上島竜兵さんへ「本当にありがとうございますしかなかった」 涙ながらの追悼に「有吉さんが声を詰まらせるとは」
  8. 岩隈久志、高校卒業式でドレスをまとった長女との2ショットが美男美女すぎた 「恋人みたい」「親子には見えません」
  9. キンコン西野、勝手に婚姻届を出される 「絶対コイツなんすよ」“妻になりかけた女性”の目星も
  10. 子猫のときは白かったのに→「思った3倍柄と色出た」 猫のビフォーアフターに「どっちもかわいい!」の声