「自分はいつでも逃げ出せる準備をしている」 “退路の確保”がもたらす前向きな効果を描いた漫画に共感が集まる(1/2 ページ)
実は堅実で前向きな理由に納得!?
「自分はいつでも逃げ出せる準備をしているのだと思う」――そんな考え方をつづった漫画が反響を呼んでいます。「逃げ出せる準備」とは、そして、どうしてそう考えるようになったのでしょうか。
漫画の作者ミヨシ(@mstkmys)さんは、大学のときから家計簿をつけ続け、1カ月に必要なお金を把握することで、どれだけ働いてお金を稼げばいいかの見通しを立てています。「今いる場所がツラくなって逃げ出しても、自分に最低限必要なお金なら稼げる」と思うことが安心感につながっていたといいます。
また部屋に置くのは必要だと思うものだけ。逃げ出したくなったとき、ものがたくさんあると運ぶのが大変だし、大切なものがすぐに選べないかもしれないからです。
そんなふうに「いつでも逃げられる」状態を整えているミヨシさんですが、今の環境から逃げ出したいと思っているわけではありません。いつでも逃げ出せると思えることが、定住することや新しい挑戦に向かうための土台になっていると考えているのです。
「逃げ出せる準備」が今いる場所に定住することや、新たな挑戦の土台になっているとは、なんとも逆説的。しかし、「わかりみ」「なるほど」「これは正論」「自分の中でも言語化できていなかったので凄いカタルシスでした」など、多くの人が共感を寄せています。「退路がしっかり確保出来ていれば進路に安心して向かえる」「安全確保して挑戦もするのは凄いです」といった声。
シンプルな絵と淡々とした言葉で描かれながら、常に自分の生活のバックアップを自分で取り続ける必要があるというシビアさも含んだ漫画。多くの支持が集まっているのは、たくさんの人が先行きの見えなさや、頼れるのは自分だけと感じていることを表しているのかもしれません。
一方で、ミヨシさんは「君たちには失敗してほしい」と、おいやめいに対して頼れるおじさんになりたいという内容の漫画も描いています。成長には失敗が必要で、助けになる大人が必要だとも考えているようですね。この他ミヨシさんの漫画はnoteや漫画投稿サイト「コミチ」で読むことができます。
作品提供:ミヨシ(@mstkmys)さん
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