「国の平和のため睡眠中の美女を暗殺せよ」 “睡眠姫”と暗殺者の葛藤を描いた漫画が心にしみる(1/2 ページ)

恋心の芽生えと葛藤をやさしく描いています。

» 2021年03月26日 20時00分 公開
[関口雄太ねとらぼ]

 国家紛争の原因となっている美女を暗殺しろと命じられた男が、任務遂行を前にしてウソの恋人生活を始めてしまう漫画が、心の葛藤を丁寧に描いていて胸にやさしく染みこみます。

「国の平和のために睡眠中の美女を暗殺せよ」 18時間眠る呪いにかかった女を殺そうとする男の葛藤を描いた漫画が心にしみる 「18時間睡眠姫」

 男は国王から、美女暗殺の命を受けていました。ターゲットの女は、その美貌を理由に国々の争いを引き起こす元凶だとされていたのです。彼女は呪いのため1日18時間は眠り続けるので、余裕で暗殺の任務を遂行できてしまいそうな隙だらけの体質。

「国の平和のために睡眠中の美女を暗殺せよ」 18時間眠る呪いにかかった女を殺そうとする男の葛藤を描いた漫画が心にしみる 男は美女の暗殺を命じられた

 男は城へ忍び込み、女の寝室を突き止めます。いざ枕元に立ち、ナイフを女の首元めがけて振りかざしますが、その瞬間、女のかわいらしい寝顔を目にしてしまいます。その美しさに何時間も意識を奪われ、いつの間にか起床時刻となってしまいました。

 女は殺気に気が付くと、すぐさま反撃の一手に出ます。男は繰り出される攻撃を防ぐのが手いっぱいどころか、返り討ちにあいそうなほど追いやられてしまいます。自分の命を守るために男が出した決断はウソの愛の告白。「ぼくと付き合って下さい!!」と、とっさの一言を放つのでした。

「国の平和のために睡眠中の美女を暗殺せよ」 18時間眠る呪いにかかった女を殺そうとする男の葛藤を描いた漫画が心にしみる 寝顔に見とれて数時間経過
「国の平和のために睡眠中の美女を暗殺せよ」 18時間眠る呪いにかかった女を殺そうとする男の葛藤を描いた漫画が心にしみる 暗殺者、返り討ちの危機

 その言葉を聞いた女は「いいわ」と即答で受け入れます。起きている時間が1日わずか6時間と限られているので、「迷うのは時間の無駄」と即決した理由を語ります。全自動朝ごはん製造機や自動洗濯物干し機、時短を極め尽くした彼女の生活に圧倒されながらも、眠りに就いた笑顔を見ると男は暗殺の任務を忘れて和やかな気持ちになるのでした。

 暗殺が失敗したとの報告を受けた国王は、時間をかけてでも女の命を奪うよう新たに指令を出します。長期的な任務遂行のために、彼の偽りの恋人生活を送る日々が始まりました。

「国の平和のために睡眠中の美女を暗殺せよ」 18時間眠る呪いにかかった女を殺そうとする男の葛藤を描いた漫画が心にしみる 偽りの恋人生活をするうち心に変化が……

 偽りの生活を送る日々が続くと、男は次第に女のペースに巻き込まれていきます。嵐のような勢いで全てを即決しながら暮らす彼女と共にいるうち、気付くと彼の心は奪われていました。

 任務を取るか、恋人を取るか、決断する難しさに男は押しつぶされそうになります。悲しい使命を背負った男と、何も知らない女。2人がたどり着く結末には心が震えます。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」