「爆弾級の漫画」「心をグサグサ刺してくる」と話題騒然 ディストピアSF漫画『やすお』の作者に思いを聞いた(1/2 ページ)

すさまじい作風が話題に。

» 2021年05月20日 12時15分 公開
[十津川あきらねとらぼ]

 コミックDAYSで公開された読み切り漫画『やすお』が、ネット上で「心をグサグサ刺してくる」「パンチの効いたホラー」と話題になっています。ディストピアの描き方がえぐい……!


汎用お手伝いロボット「やすお」に隠された秘密とは……? (画像はコミックDAYSより)

 物語の舞台は、家事や雑用をこなす汎用お手伝いロボット「やすお」が普及した世界。ある日、主人公の愛子の元に、姉から一台の「やすお」が送られてきます。


汎用お手伝いロボット「やすお」に隠された秘密とは……? (画像はコミックDAYSより)

 「やすお」と共に生活し、家事をさせる中で、少しでも気にくわないと「やすお」を何度も殴打する愛子。彼女に暴力を振るわれ罵倒されても笑顔で「頑張ります」と言う「やすお」ですが、だんだん調子が悪くなってしまい、家事能力も落ちていきました。

 困った愛子は姉を呼びますが、彼女は憔悴した様子の「やすお」に驚愕。この状況でもなお、笑顔を保っている「やすお」は、見るに堪えない痛々しい状態です。姉は愛子に、「やすお」に必要なのは感謝の言葉であると伝えますが、愛子は反発するばかり。

 やがて、愛子の暴力を受け続けた「やすお」は動かなくなってしまいました。姉はこの事態を引き起こした愛子をしかり、「やすお」の引き取り業者を呼ぶことに。そこでついに、「やすお」に隠された秘密が明らかになります。「やすお」の正体とは一体……?

 Twitter上では『やすお』について、「これは凄まじいな…爆弾級の漫画。読む人によって解釈がまっぷたつに割れる作品」「すばらしい漫画…!!!!!!さりげなく始まって、全ての感覚を奪われる…。SF的な思考実験が組み込まれている作品って、ほんとにすき」「特別じゃないと価値のない世界で、特別を演じ続けると暴力的な嫌なヤツになる…現実もそうですよね。現実の不安が反映されてるのが良いホラーの条件。おもしろかった!」など、さまざまな感想が寄せられています。

 『やすお』の作者は吉田博嗣(@yohida01)さん。吉田さんに作品の反響や、『やすお』を描いたときの思いを聞くと、「『やすお』はいろいろな不満の声を集めてごちゃ混ぜにしたような感じで作ってみました! 意外にも多くの人に受け入れられたようで、驚いています! 今はアンデルセンにインスパイアーされた、資本主義時代の人魚姫を構想中です。読んでいただいた皆さま、ありがとうございました!」とコメント。次回作を読むのが待ち遠しくなりそうです。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/09/news077.jpg 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  2. /nl/articles/2412/08/news016.jpg 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  3. /nl/articles/2412/09/news022.jpg 白髪の混ざったロングヘアの女性、黒く染めるのかと思いきや…… 見事な“新手法”が「めっちゃ綺麗」と1580万再生【イタリア】
  4. /nl/articles/2412/07/news025.jpg 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  5. /nl/articles/2412/09/news043.jpg 父「好きなアイス1つ買っていいよ」→“1つ”の概念が問われそうな選択に870万表示「こんなのあるんだ」「“1つ”には違いない」
  6. /nl/articles/2412/08/news006.jpg 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. /nl/articles/2412/09/news133.jpg 「初めて見た」 真美子さんとNBA観戦の大谷翔平→よく見ると…… 貴重な姿に「つけてますね」
  8. /nl/articles/2412/07/news057.jpg その発想はなかった! 手に描いた“孫悟空” → 広げたら…… “まさかの変化”にテンション上がる「センスだね」
  9. /nl/articles/2412/09/news094.jpg 「1万円超で高額転売」も発生 “セーラームーンの明治のチョコ”に異常事態 “発売前に完売”の店舗も
  10. /nl/articles/2412/09/news115.jpg 「コンプライアンスどうなってるんですか?」 LUUP、公式TikTokで“問題行為”を配信し物議 「水道メーターの上にガッツリ被ってますが…」
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」