ニュース
» 2021年06月21日 20時30分 公開

鉄道の駅には、実は「4つのタイプ」がある 直営駅と無人駅、業務委託駅と簡易委託駅の違いのお話

無人駅の雰囲気が大好きな人〜。

[新田浩之,ねとらぼ]

 皆さんが普段当り前のように利用している鉄道の「駅」には、実は「4つのタイプ」があります。

photo JR新大阪駅はJR西日本、JR東海の「直営駅」です

 そのタイプとは、

  • 直営駅
  • 業務委託駅
  • 簡易委託駅
  • 無人駅

 です。

 一般的で、最も分かりやすいのは「直営駅」でしょう。

 直営駅はその駅を管理する鉄道事業者に属する社員が配置されている駅のことです。JR渋谷駅にはJR東日本直属の社員がいるという感じです。直営駅は都市部やターミナル駅に多いです。

photo 天神橋筋六丁目駅に乗り入れる阪急電車

 対してちょっとややこしいのが「業務委託駅」です。業務委託駅はきっぷの販売や改札業務などの利用客に関わる仕事を鉄道事業者以外の会社に委託している駅のことを指します。

 別の会社といっても、JRや大手私鉄ではグループ会社への委託が一般的です。例えばJR西日本ではJR西日本交通サービスやJR西日本メンテックなどに委託しています。これらのグループ会社はJR社員の再就職の受け皿という側面もあります。

 また、駅構内の全部もしくは一部を複数の鉄道会社でシェアする共同使用駅の多くも業務委託駅に属します。例えば大阪メトロと阪急の共同使用駅である「天神橋筋六丁目駅」では大阪メトロが駅の仕事を担っています。阪急側から見ると天神橋筋六丁目駅は業務委託駅になります。

 同じ「委託」ですが、「簡易委託駅」は業務委託駅とまったく性格が異なります。

 簡易委託駅では、近距離切符の販売といった限定的な仕事を「駅構内の食堂」や「駅前のお店」が担います。最近では「地方自治体や農協」といった団体に委託するケースも多く見られます。

 簡易委託駅はその性格上、ほっこりユニークな特徴を持つ駅も多いです。例えば島根県のJR木次線亀嵩駅は駅舎がおそば屋さんで、その店のご主人がきっぷを販売しています。

photo (参考)木次線の亀嵩駅(画像:JRおでかけねっとより)
photo (参考)亀嵩駅の名物「扇屋そば」(画像:扇屋そば Webサイトより)

 最後は「無人駅」です。これは文字通り、鉄道会社の駅員はおらず、誰かに委託しているわけでもなく、係員も誰もいない駅です。無人駅が多い路線では車内精算が多いですが、昨今は駅構内に交通系ICカードリーダーが設置されている場合もあります。

photo 美景で知られるJR根府川駅は無人駅

 無人駅と聞くと地方のローカル線を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし経費削減や合理化(関連記事)に伴い、現在では東京都や大阪府であっても約1割の駅が無人駅となっています。今後、都市部でも駅の無人化は増えることでしょう。

 あなたが普段利用している駅はどのタイプでしょうか? タイプを知ると駅への愛着や「旅で訪れたくなる/行ってみたくなる度」も大きく変わるかもしれませんね。

新田浩之(にったひろし)

1987年神戸市生まれ。関西大学文学部卒、神戸大学大学院国際文化学研究科修了。主に鉄道と中欧、東欧、ロシアの旅行に関する記事を執筆。2018年からチェコ政府観光局公認の「チェコ親善アンバサダー2018」を務める




Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. 上野樹里、“娘”の誕生日に愛情たっぷり手作りオムライス公開 「がんばろうね ママより」と祝福メッセージ
  2. 石橋貴明&鈴木保奈美が離婚報告 今後は“事務所社長と所属俳優”として「新たなパートナーシップ」構築
  3. 元ブルゾンちえみ・藤原史織、最新ショットに反響 「更に痩せた?? 可愛すぎる」「素敵です!! 足細いですね」
  4. 「美容師人生の集大成を見せる」 タンザニアハーフ女子を縮毛矯正したら「美容師ナメてた」「人生変わるレベル」と360万再生
  5. 出勤時、妻にいつになく強く抱きしめられた夫→妻が家に帰ってくると…… 何気ない日常を描いた漫画にツッコミつつもジーンとする
  6. 怒られたシェパード、柴犬の後ろに隠れたけど…… でっかくて丸見えなしょんぼりワンコが応援したくなる
  7. 塚本高史、中2長女&小6長男の背の高さに驚き 「なんじゃこいつらの成長の早さは!」「俺身長抜かれるんか?」
  8. 「声出して笑った」「狂人度高くて好き」 自転車泥棒を防ごうと不吉そうな箱を自作→まさかの結末迎える漫画が話題に
  9. 石橋貴明の娘・穂乃香「お父さん大好き」 幼少期キスショット公開し「愛されてますね〜」「ステキな写真!」と反響
  10. 基地で生まれ育った子猫、兵士が足踏みすると…… まねをして一緒に行進する姿がかわいい

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「産んでくれた親に失礼」「ちょっと我慢できません」 上原浩治、容姿批判のコラム記事に不快感あらわ
  2. ホワイトタイガー「あっ、落としてもうた」 うっかり子どもを落とした母と、落ちてゆく子どもの表情がじわじわくる
  3. がん闘病の大島康徳、肝臓に続いて肺への転移を告白 息苦しさに悩まされるも「大して成長してない」
  4. 「目パッチリです」 宮迫博之、最高難度の美容整形を決行 クスリ疑惑もたれたクマやほうれい線の一掃で“別迫”に
  5. 石橋貴明の娘・穂乃香「お父さん大好き」 幼少期キスショット公開し「愛されてますね〜」「ステキな写真!」と反響
  6. 大島康徳、ステージ4のがん闘病でげっそり顔痩せ 相次ぐ通院に「正直かなりしんどかった」
  7. 山に捨てられていたワンコを保護→2年後…… “すっかり懐いたイッヌ”の表情に「爆笑した」「かっこよすぎ」の声
  8. 「ブス、死ね」 りゅうちぇる、心ない言葉への返答が感銘を呼ぶ 「心もイケメン」「りゅうちぇるのおかげで自己肯定感上がった」
  9. 『はらぺこあおむし』の版元、毎日新聞の風刺漫画を批判 「おそらく絵本を読んでいない」
  10. 小林礼奈、4歳娘を連れて夕食中に客とトラブル 痛烈コメント受けて「私たち親子を悪にしたい人がいる」