故人のSNSを更新する“なりすまし屋”に「これから死にたい」人から届いた依頼 未来の架空の職業描く漫画が考えさせられる(1/2 ページ)

死後、みんなにどう思われたいですか?

» 2021年07月19日 21時00分 公開
[関口雄太ねとらぼ]

 亡くなった人のSNSアカウントを更新する職業「SNSなりすまし屋」を描いた漫画に、死んだ後に周りからどんなイメージを持たれたいか考えさせられます。

死後のSNSアカを更新する”なりすまし屋”の漫画になりたい姿を考えさせられる 本人や遺族から依頼を受けて、死後のSNS更新を引き受ける“なりすまし屋”
漫画をまとめて読む

 コンテくん(@conte_kun)さんがTwitterに投稿した、2050年を舞台にした漫画。主人公は、SNSを活発に更新することで、死んだ人を今でも生きているように見せるSNSなりすまし屋の「死後部門」で働いています。写真合成などの技術発展により、故人のSNSアカウントを生前と変わることなく見せることが可能になっています。

「そんな自分じゃ虚しくならない?」 死後のSNSアカを更新する”なりすまし屋”の漫画になりたい姿を考えさせられる
「そんな自分じゃ虚しくならない?」 死後のSNSアカを更新する”なりすまし屋”の漫画になりたい姿を考えさせられる

 ほとんどの場合、故人のSNSアカウントは遺族によって削除されるものの、「SNSの中で永遠に生きていたい」「死んだ娘が元気で生きているフリをしてほしい」などの意志を持った本人や遺族から、SNSなりすまし屋へ依頼がやってきます。

「そんな自分じゃ虚しくならない?」 死後のSNSアカを更新する”なりすまし屋”の漫画になりたい姿を考えさせられる

 ある日ボロボロの制服姿で依頼の相談にやってきた女子高生。依頼内容は「これから死ぬから、死んだ後もSNSを更新続けて、私をいじめてきた奴らを怖がらせたい」と怨念が漂っています。

「そんな自分じゃ虚しくならない?」 死後のSNSアカを更新する”なりすまし屋”の漫画になりたい姿を考えさせられる

 死後のイメージを利用してまでうらみを晴らそうとする彼女に、主人公は「せっかく新しい自分になりすませるのに そんな自分じゃ虚しくならない?」と一言。今いる場所から逃げ出して、新しい自分を見つけるよう提案します。

 納得して生きることを決めた高校生を見送りながら「別に彼女を思ってじゃない」と心の中でつぶやき、生きられる人からはあえて仕事を受けない彼のポリシーを語るのでした。

 Twitterには、「自分が死んだらアカウントの存在ってどう思われるんだろう? と思った」「亡くなられた事を知っている人、知らない人の反応も気になります」など、未来に存在しているかもしれないSNSなりすまし屋の仕事に想像を膨らませる人からの声が寄せられています。死後に友人や親族からどう思われたいか想像し、死んでからしかできないと思い込んでいることも生きながら実現できると考えさせられるステキな漫画です。

作品提供:コンテくん(@conte_kun)さん

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」