子どもが「弱視」の診断を受けた体験談 「小さい子を持つ親に知ってほしい」と呼びかける漫画に反響(1/2 ページ)

弱視は早期発見が重要。

» 2021年07月21日 12時00分 公開
[林美由紀ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 子どもが「弱視」の診断を受けた体験を描いた漫画がとても勉強になります。作者はイラストレーターのワキサカ(@ghameleo)さんです。

小さい子供を持つ親に見てほしい弱視の話07 「弱視」は早期発見が大切です
漫画をまとめて読む

 ことの始まりは、ワキサカさんの娘さんが小学校で眼科検診を受け、「遠視の疑い」という結果が出たことでした。

小さい子供を持つ親に見てほしい弱視の話01
小さい子供を持つ親に見てほしい弱視の話02

 眼科を受診すると、医師に「弱視」だと言われます。弱視とは、メガネやコンタクトレンズを使っても1.0以上の視力が出ないこと。医師が言うには、子どもの視力は生後1カ月ごろから発達し、6歳〜8歳くらいで完成するのだそうです。

 娘さんは6歳だったため、今から治療を始めても視力が良くなるかどうか分からないと医師に言われます。弱視は早期発見がとても重要で、治療開始が早ければ早いほど、視力が改善しやすいといいます。3歳検診などで見つかるケースもありますが、自治体によっては視力検査を保護者に任せているため、弱視が見逃されてしまうことも……。

小さい子供を持つ親に見てほしい弱視の話03
小さい子供を持つ親に見てほしい弱視の話04
小さい子供を持つ親に見てほしい弱視の話05

 治療を受けることになった娘さん。治療には、治療用のメガネをかけ続けることが必要です。最初は慣れずに嫌がっていた娘さんでしたが、「君の目を治せる世界で1つだけの君だけのメガネ」だからと励まされ、普通に毎日メガネをかけて過ごすように。メガネをかけ始めて3週間ほどしたときの検査では、医師が驚くほど娘さんの視力は改善していました。

小さい子供を持つ親に見てほしい弱視の話06

 ワキサカさんの娘さんは、「今までボヤけてるなーとか思わんかった?」という質問に対し、「この見え方が普通やと思ってた」と答えていました。子どもは自分の見ているものが普通だと思っていて、自分で見えづらさに気がつくことはできないため、親が気づいてあげる必要があるのだとワキサカさんはつづっています。

 早期発見が大切ではありますが、ワキサカさんの娘さんのように治療が功を奏するこもあります。まだ眼科に行ったことがない小さなお子さんは、一度目の検査をしてみてほしいとワキサカさんは呼びかけています。

 弱視の治療については、日本眼科医会のホームページでも詳しく解説されており、その中でも「三歳位までに弱視を発見できると、視力はかなり回復します。また親御さんの注意で予防することができます」と説明しています。小さな子どもがいる人は、少し注意して子どもの目の見え方をチェックしてみるとよさそうです。

 漫画の読者からは「自分は21歳になって見つけてしまいました……これからがある子達には早く気づいてあげて欲しいですね」「うちの子も同じです。つい最近発覚してもうそろそろ7歳になるのにこれから眼鏡で頑張っていきます」「子供さんの気持ちすごく分かります。私は先天性白内障だったんですけど、そういうものだって思っちゃうんですよね」など共感するコメントが寄せられています。

 ワキサカ(@ghameleo)さんは、誰もが知っている昔ばなしがちょっと変わったストーリーとして登場している漫画『アイちゃんとえほん』などを手がけています。

作品提供:ワキサカ(@ghameleo)さん

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」