子どもが「弱視」の診断を受けた体験談 「小さい子を持つ親に知ってほしい」と呼びかける漫画に反響(1/2 ページ)
弱視は早期発見が重要。
子どもが「弱視」の診断を受けた体験を描いた漫画がとても勉強になります。作者はイラストレーターのワキサカ(@ghameleo)さんです。
ことの始まりは、ワキサカさんの娘さんが小学校で眼科検診を受け、「遠視の疑い」という結果が出たことでした。
眼科を受診すると、医師に「弱視」だと言われます。弱視とは、メガネやコンタクトレンズを使っても1.0以上の視力が出ないこと。医師が言うには、子どもの視力は生後1カ月ごろから発達し、6歳〜8歳くらいで完成するのだそうです。
娘さんは6歳だったため、今から治療を始めても視力が良くなるかどうか分からないと医師に言われます。弱視は早期発見がとても重要で、治療開始が早ければ早いほど、視力が改善しやすいといいます。3歳検診などで見つかるケースもありますが、自治体によっては視力検査を保護者に任せているため、弱視が見逃されてしまうことも……。
治療を受けることになった娘さん。治療には、治療用のメガネをかけ続けることが必要です。最初は慣れずに嫌がっていた娘さんでしたが、「君の目を治せる世界で1つだけの君だけのメガネ」だからと励まされ、普通に毎日メガネをかけて過ごすように。メガネをかけ始めて3週間ほどしたときの検査では、医師が驚くほど娘さんの視力は改善していました。
ワキサカさんの娘さんは、「今までボヤけてるなーとか思わんかった?」という質問に対し、「この見え方が普通やと思ってた」と答えていました。子どもは自分の見ているものが普通だと思っていて、自分で見えづらさに気がつくことはできないため、親が気づいてあげる必要があるのだとワキサカさんはつづっています。
早期発見が大切ではありますが、ワキサカさんの娘さんのように治療が功を奏するこもあります。まだ眼科に行ったことがない小さなお子さんは、一度目の検査をしてみてほしいとワキサカさんは呼びかけています。
弱視の治療については、日本眼科医会のホームページでも詳しく解説されており、その中でも「三歳位までに弱視を発見できると、視力はかなり回復します。また親御さんの注意で予防することができます」と説明しています。小さな子どもがいる人は、少し注意して子どもの目の見え方をチェックしてみるとよさそうです。
漫画の読者からは「自分は21歳になって見つけてしまいました……これからがある子達には早く気づいてあげて欲しいですね」「うちの子も同じです。つい最近発覚してもうそろそろ7歳になるのにこれから眼鏡で頑張っていきます」「子供さんの気持ちすごく分かります。私は先天性白内障だったんですけど、そういうものだって思っちゃうんですよね」など共感するコメントが寄せられています。
ワキサカ(@ghameleo)さんは、誰もが知っている昔ばなしがちょっと変わったストーリーとして登場している漫画『アイちゃんとえほん』などを手がけています。
作品提供:ワキサカ(@ghameleo)さん
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