「サンモニ」張本勲の“謝罪コメント”、出演者からも疑問の声「再発防止にはつながりえない」(1/2 ページ)
張本さんより先に、唐橋ユミアナが謝罪。
TBS系「サンデーモーニング」のスポーツコーナーでご意見番を務める野球評論家の張本勲さんが8月15日、問題となっていた女性およびボクシング競技を蔑視するような発言を番組内で謝罪。「今回は言い方を間違えて……」と反省の意を述べたものの、謝罪内容に視聴者や共演者からは疑問の声があがっています。
張本さんは8日放送の同番組内で、東京五輪女子ボクシングフェザー級の入江聖奈選手が金メダルを獲得したことについて「女性でも殴り合いが好きな人がいるんだね。見ててどうするのかな? 嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合ってね。こんな競技好きな人がいるんだ」などとコメント。
張本さんの発言を受けて、日本ボクシング連盟は10日にTBSへ抗議文を送っており、12日には同局から張本さんの“弁明”を含む謝罪文を受け取っています。
張本さんは謝罪文の中で、「私は元々ボクシングが大好きで、白井義男さんやファイティング原田さんが世界チャンピオンになった時に、飛び上がって喜びました。今回、入江選手が金メダルを取った時も、飛び上がって喜んでいました。今回の私の発言は言葉が足りませんでした。入江選手の快挙を称えると共に、自分も金メダルを取れるのではと思って、ボクシングをやる女性が増えてほしいということを本当は言いたかったのです。言葉足らずで反省しています」とコメント。
もとの発言から読み取れる意味合いとは逆の真意があったという説明に、SNS上では「張本さんの言い訳、無理があるよ」「どうやっても発言から真意を汲み取ることが出来ない…」など厳しい意見が多く見られました。
そうした中で迎えた15日の放送では、スポーツコーナー冒頭に進行役の唐橋ユミアナウンサーが「先週のスポーツコーナーで、張本勲さんの発言の中に、女性およびボクシング競技を蔑視したと受け取られかねない部分があり、日本ボクシング連盟より抗議文が寄せられました。不快に思われた関係者の皆様、そして視聴者の皆様、大変申し訳ございませんでした」と謝罪。続けて司会の関口宏さんも、「私も会話の途中でも、間違いを正せばよかったかと反省させられました」と自省の言葉を口にしています。
その後、関口さんから「張さん、どういう風に受け取ってらっしゃいますか」と問われた張本さんは、「今回は言い方を間違えて反省してます。以後気をつけます」と一言コメント。当事者でありながら誰よりも短い言葉で終わり、深く頭を下げることもありませんでした。
張本さんの謝罪にSNSでは、「唐橋さんに謝罪文を読ませるんじゃなくて、まずは本人からキチンと謝罪させるべきじゃないの?」「なんでアナウンサー陣が謝って、張本は『反省してます、以後気をつけます。』の一言で終わりなんだろうか」「張本氏は反省してると言いながら、ソファーでくつろぎながら頭を下げることはありませんでしたとさ」など批判的な意見が噴出する事態となっています。
また同番組に出演したフォトジャーナリストの安田菜津紀さんはTwitterで、「番組内で発言の機会がありませんでしたが、張本さんの発言を『蔑視と”受け取られかねない”』ものと表現されたこと、それを女性のキャスターの方が伝える形をとったことは、再発防止にはつながりえないものだと私は考えます」と苦言。
2010年まで同番組に出演し、張本さんと意見が合わずTBS側から出演見送りを申し入れられた過去があるジャーナリストの江川紹子さんはTwitterで、「軽いな〜。番組としては、あの張本氏になんとか『反省』という言葉を言ってもらいましたー、だからもう忘れてちょ、ということでしょう」と番組の姿勢にも疑問を呈しています。
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