誰もいないはずのフロアから、エレベーターが降りてきて…… 真っ暗な未明のオフィスで「唐突に起きた怪異」を描いた実話怪談漫画(1/2 ページ)
扉は「異界と現世の境界線」で、あなたの近くにもあるのです。
日本の文化において扉は「現世と異界の境界」として捉えられています。これは世界的に見てもその傾向にあるようで、例えばホラー映画でしばしば見られる「扉の開閉によって画面の緊張感が変化する」といった演出などからも感じ取れるでしょう。
今回ご紹介する作品は「扉は異界との境界線である」と、あらためて思い知らされるような……ただし個人差もあったという、実に奇妙な体験談を漫画化したものです。
作者は星あかり(@DakkoStar)さん。自閉スペクトラム症の息子さんとの日常を描いた4コマ漫画ブログ「だっこ★スター」を運営されています。
星さんの職場のお話。星さんは会社ビルの2階にある部署で働いているのですが、ある日のこと、4階の部署へ向かっての用事を頼まれたそうです。
2階と4階の部署では、業務内容も出勤時間もまったく異なるため、4階の部署の人が出勤する時間では間に合わない、とのこと。どうしても対応せねばならない内容で、星さんはそれを済ませるべく、エレベーターで真っ暗な4階へと向かったのでした。
真っ暗な4階に到着し、エレベーターの明かりを頼りに、手探りで照明のスイッチを探す星さんでしたが……。暗闇のフロアの向こうに、天井近くまで高さのある「黒い何か」の存在に気が付きました。
それを見つめる星さんはなんとなく気が付きます、その何かが少しずつ大きくなっていて……こちらに近付いて来ているような……。怖気付いた星さんは踵を返してエレベーターへと逃げ込み、2階へと急ぎ戻るのでした。
2階へ戻った星さんでしたが、出勤していた部長と同僚の3人で、再び4階へ向かうハメになってしまいます。ですがエレベーターの前に立った3人の前で「2階に止まっていたはずのエレベーターが、誰もいないはずの4階に登り、そして2階へ降りてくる」という現象が起こります。そして3人の前で、エレベーターの扉がゆっくりと開くのですが……。
星さん、同僚、部長の3人、各々が見た「エレベーターの"向こう側"の景色」。奇妙な現象の顛末は、漫画を読み進めてお確かめください。
作品提供:星あかり(@DakkoStar)さん
記事:たけしな竜美(@t23_tksn)
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