【うっかりおうちで死にかけた】アニメを見ていたら意識消失 約20年前、ポケモンショックで倒れた子どもの“いま”(1/2 ページ)

テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てね。

» 2021年12月13日 18時00分 公開
[ねとらぼ]

 ねとらぼ読者から自宅で起こった危険な出来事を伺う企画「うっかりおうちで死にかけた」。今回は1997年に起こった通称「ポケモンショック」の体験談を伺いました。

※ポケモンショック:アニメ版「ポケットモンスター」第38話「でんのうせんしポリゴン」(1997年12月16日放送)で発生した放送事故。激しい画面の点滅により光過敏性発作などを起こす子どもが全国で現れ、同作は数カ月にわたって放送休止となった。アニメ番組の放送時に「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見てね」といった注意喚起が一般化したのは、このトラブル以降のこと。


我が子の死を覚悟したポケモンショック

 もう20年近く前の話なので、覚えている限りでの話になります。

 当時、私は小学生高学年。確か、その日はポケモンが唯一見られるテレビ番組だったので楽しみにしていました。見終わったところで母親から「今日の勉強をしてね」と言われたのですが、次気付いたときには、私は病院のベッドの上にいました。

 次回予告のあたりで、めまいで前後不覚になった記憶があるのですが、その後、翌朝まで意識を失っていたようです。

―― だいたい放送終了後から半日くらい記憶がないことになりそうですね。

 親からの伝聞になりますが、父の車で総合病院に向かったところ、私は車内で意識がないまま吐いたり、けいれんしたり。母は、我が子はもう助からないかもしれないと覚悟を決めたと聞いています。

 ですが、翌朝、病院のベッドの上で目覚めたときには意識もハッキリしていて、めまいもなくて。看護師さんに「どうして倒れたの?」と聞かれたとき、「ポケモンを見ていて倒れました」というのが恥ずかしくて、「ちょっとテレビを見ていて……」とごまかしたことを覚えています。当たり前ですがバレていましたw

―― その後、どうなりましたか?

 取りあえず意識は戻って「一応大丈夫そうだ」となったものの、念のため1週間入院することに。検査のために、暗い部屋で明滅する赤青の光を見る再現実験が行われました。脳波かなにかを調べていたのだと思うのですが、頭に機械を装着していた覚えがあります。

 一方、母に聞いた話では、自宅にはテレビ局の方が見えたり、その後の様子を尋ねるアンケートのようなものが数年にわたって送られてきたりしていたそうです。

―― この一件以降、注意するようになったこと、しなくなったことなどはありますか?

 お医者様からも言われたので、暗いところで明滅する光を見ることは極力避けるようになりました。でも、ポケモンが嫌いになったかというと、全然そんなことはなくて。

 例えば、ポケモンショック後に登場したゲーム版「金・銀」(99年発売)は色違いポケモンを集めたり、セレビィを裏技で手に入れようと頑張ったりするくらいには遊んでいました。

 アニメ版ポケモンもさすがに放送再開直後はちょっと離れていましたが、飽きる年頃になるまで普通に見ていました。具体的に言うと、オレンジ諸島編(99年放送)くらいまではちゃんと見ていた気がします。

 結局、アニメやゲームが好きなまま大人になりましたねw

 今では自分の子どもがポケモンにハマっていて、一緒に「Let’s Go! ピカチュウ」を遊んだり、今放送しているアニメ版を見たりして家族みんなで楽しんでいます。

本企画では取材させていただける読者の方を募集しています

その他の「うっかりおうちで死にかけた体験談

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/01/news003.jpg パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. /nl/articles/2412/01/news031.jpg 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. /nl/articles/2412/03/news082.jpg 「ほ、本人……?」 日本に“寒い国”から飛行機到着→降りてきた“超人気者”に「そんなことあるw?」「衝撃の移動手段」の声
  4. /nl/articles/2412/03/news111.jpg 才賀紀左衛門、娘とのディズニーシー訪問に“見知らぬ女性の影” 同伴シーンに「家族を大切にしてくれない人とは仲良くできない」
  5. /nl/articles/2412/02/news009.jpg 【今日の難読漢字】「誰何」←何と読む?
  6. /nl/articles/2412/05/news006.jpg 「今やらないと春に大後悔します」 凶悪な雑草“チガヤ”の大繁殖を阻止する、知らないと困る対策法に注目が集まる
  7. /nl/articles/2412/03/news148.jpg 武豊騎手が2024年に「武豊駅に来た」→実は35年前「歴史に残る」“意外な繋がり”が…… 街を訪問し懐古
  8. /nl/articles/2412/03/news092.jpg 大谷翔平、“有名日本人シェフ”とのショット 上目遣いの愛犬デコピンも…… 「びっくりした!!」「嬉しすぎる」
  9. /nl/articles/2412/03/news055.jpg ハローマックのガチャに挑戦! →“とんでもない偏り”に同情の声 「かわいそう」「人の心とかないんか」
  10. /nl/articles/2412/03/news034.jpg 古着屋で“インパクト大”なブランケットをリメイクすると…… 劇的な仕上がりに386万再生「これはいいね、欲しい!」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」