カラースプレーで白くなったランドセルのまま6年間 いじめから逃げたくても逃げられなかった“登校ルール”(1/2 ページ)

いじめっ子と距離を置きたくても置けない。

» 2021年12月16日 18時00分 公開
[ねとらぼ]

 「学校は机に座って勉強するだけの場所ではない」とよく言われますが、それゆえにさまざまな事故やトラブルも起こりうるもの。ねとらぼ読者からそんな体験談を伺う本企画、今回は「小学校6年間いじめから逃げられなかった理由」のお話。

いじめっ子と距離を置くことができない集団登校

 30年前の話になりますが、私が小学生のころ住んでいた地域では集団登校を行っていました。生徒全員がそろうまで待っている間、どうしてもいじめっ子と一緒になってしまうことがあって……。

―― 現実問題として「いじめをする人がいる」というのは仕方ない側面もありますが、「集団登校というルール上、その人と距離を取ることができない」のがツラいですね。

 小学1年生のある日、その待ち時間のとき、いじめっ子は捨てられていたカラースプレーを私に向けて噴射。健康被害はなかったのですが、ランドセルの背面の目立つところに飛び散って。それで私は卒業までの6年間、スプレーの跡がついたランドセルのまま学校に通うことになりました。

 いじめっ子は私が4年生のころ転校していったのですが、その後も彼の取り巻きによるいじめが続きました。また、ランドセルにかけられたスプレーは白色で、黒ランドセルにはよく目立ったのでいじめっ子たちとうまく距離を置くことができず、さらなるいじめを呼び込む誘蛾灯になりました。

―― 具体的にはどんないじめを受けていたのでしょうか?

 バラエティ番組の暴力的なコントをマネたものが大半。現在とはコンプライアンスも価値観も違いましたしそれこそ子どものやることだったから、周囲が止めに入ることもありませんでした。

 こういった経緯から集団登校というものに信用が置けなくなってしまい、卒業時の「6年間の思い出」をテーマにした作文では、このいじめについて書きました。

―― 小学生時代の締めくくりに書くことが、いじめの話ってけっこうな事態ですよね。

 ですが、ほぼ誰にも顧みられることはなかったと思います。

 防犯上の関係もあってか現在でも集団登校という仕組みは根付いていますが、それと同時に、30年前に私が感じていた問題も残ったままなのではないか、と思っています。

本企画では取材させていただける読者の方を募集しています

その他の「学校で事故った体験談

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」