芸能界入りたった1年で「リュウソウジャー」主役の一ノ瀬颯 ヒーローが抱え続けた“コンプレックス”(1/4 ページ)

大河、月9への出演と怒涛のスピードで芸能界を突き進む一ノ瀬さん。

» 2021年10月14日 18時00分 公開
[のとほのかねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 2021年に45周年を迎え、若手俳優の登竜門としても知られるスーパー戦隊シリーズ。そんな戦隊ものでデビューを飾ったのが、俳優の一ノ瀬颯(いちのせ はやて)さんです。

一ノ瀬颯 リュウソウジャー 騎士竜戦隊リュウソウジャー ナイト・ドクター ドクターX 蟻原涼平 撮影/じゅげむ

 大学の入学式でスカウトされてから1年もたたずに2019年放送のスーパー戦隊シリーズ第43作目「騎士竜戦隊リュウソウジャー」(テレビ朝日系)で主役のコウ/リュウソウレッド役をオーディションで勝ち取り、その後は大河ドラマ「麒麟がくる」の足利義栄役として出演。さらに「ナイト・ドクター」で月9への出演、10月14日からは「相棒」や「科捜研の女」に並ぶテレ朝の看板ドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」第7シリーズへ研修医の蟻原涼平役として新たに参加するなど、順調すぎるスタートダッシュを切っています。

 一方、スカウト前、合格した大学への入金手続きミスで進学できなくなってしまったというのは、ファンの間では有名なエピソード。「自分には勉強しかなかった」――芸能界入りしてからたった1年でヒーローと呼ばれた一ノ瀬さんの遠回りな人生、抱え続けたコンプレックスとは。

動画で見る

スカウトからたった1年でヒーローに

一ノ瀬颯 リュウソウジャー 騎士竜戦隊リュウソウジャー ナイト・ドクター ドクターX 蟻原涼平

 一ノ瀬さんがデビューを飾った「騎士竜戦隊リュウソウジャー」は、凶悪な敵・ドルイドンから地球を守るために戦うリュウソウジャーの姿を描いた作品。オーディション当初、一ノ瀬さんはヒーローへの憧れを抱きつつも「受かるわけない」と演技経験のない自分に期待していなかったとのこと。

「戦隊が決まったときは、子どもの頃から見ていた作品ですしすごくうれしかったです。オーディションを受けるときは『経験経験!』と思って受けたのですが、合格を告げられたときは鼻水涙手汗が止まらなかった。すぐには実感は湧きませんでしたが、イベントのトークショーで初めて視聴者さんや子どもたちを目の前にして、皆さんの顔を見たとき、自分がやっていることを実感しました。現場での立ち振る舞いや演技の根幹の部分など、全ての土台を作ってくれた作品ですし、ずっと自分の宝物だと思っています」

一ノ瀬颯 リュウソウジャー 騎士竜戦隊リュウソウジャー ナイト・ドクター ドクターX 蟻原涼平 撮影/じゅげむ

 しかし、経験ゼロの状態で挑んだ演技はだいぶ苦戦したようで、当時の印象深いエピソードについてこう語ります。

「師匠と別れのシーンを撮影しているとき、監督から『違う! もう一回』『違う! もう一回』と言われ続け、40テイクも撮り直したことがあります。自分でも何が違うのか全然分からない状態で、いろんな人に迷惑をかけているので申し訳ない気持ちから泣きそうになりながら最後のテイクで『それだよ やればできるじゃん』と言っていただけたことは今の自分を支える成功体験になっていると思います。これから先そこまで時間をかけてもらえる機会もなかなかないでしょうし、すごくいい経験させてもらえました。現在の演技に対する向き合い方であったり、役を大事にするというところにつながっています」

 もともと俳優業には興味があり、在学中の期間限定で挑戦してみようかと憧れを抱いていた一ノ瀬さん。実際に俳優としてデビューし、今後も俳優業を続けるかどうかを悩んだ際、「リュウソウジャー」への出演が大きく背中を押しました。

「在学中、この仕事をどこまで続けるか、これからどうなるのか考えたときに、自分が小さいときに見ていた戦隊ものに今度は自分が見られる側になるんだという使命感や責任感を肌で感じて、これから頑張っていけるかもしれない、と考えるきっかけになりました。(俳優業は)在学中ならと言っていた両親が今も応援してくれているというのは、最初に戦隊という大きい作品に出演させていただいたということも後ろ盾になっていると思います」

 芸能界入りからたった1年で若手俳優の登竜門とも言われる戦隊ものでデビューし、その経験を成長の糧に、大河から月9にも出演。一ノ瀬さんの純粋な演技力が評価され、次々と話題作への出演が決定する好調な滑り出しを見せています。しかし、それまでの人生は“遠回り”だったといいます。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」