ニュース
» 2021年11月28日 19時25分 公開

「何もかもが剥き出しになったRPG」ダンジョンエンカウンターズを遊んだ話今日書きたいことはこれくらい(3/3 ページ)

[しんざき,ねとらぼ]
前のページへ 1|2|3       

「ネバーランドのカボチャ男」に近い感覚

 最後にちょっとだけ、脇道にそれることをご勘弁ください。

 ダンジョンエンカウンターズを遊んでいるときの感覚、何に似てるって「ゲームブックを遊んでいるときの感覚」に非常に近いです。それも、極めて個人的には、林友彦先生の「ネバーランドのカボチャ男」という一作を遊んだときの感覚がめちゃ近くって、これもちょっと紹介させていただきたいんです。

 皆さん「ゲームブック」ってご存じですか? 以前も一度記事を書かせていただいたんですが、要は「本とゲームが融合した遊び」というのが一番シンプルな説明だと思うんですが。

 ゲームブックにも作者さん次第でいろんな作品がありまして、シンプルな作品もあれば複雑な作品もあります。そんな中でも、鈴木直人先生と林友彦先生のお二人については、「ゲームシステムとストーリーが極めて完成度の高いコンビネーションを保っている」という点で、ゲームブック作家の二大巨頭と勝手に呼ばせていただいているんですが、その林友彦先生のゲームブックの一作が「ネバーランドのカボチャ男」です。

ダンジョンエンカウンターズ

 この「ネバーランドのカボチャ男」って、ゲームブックの中でもちょっと特殊でして、ボードゲームと融合したような作りになっているんですよ。上の画像でご覧いただけるように、本にマップが添付されていて、プレイヤーはこのマップと組み合わせてゲームを遊ぶんですね。サイコロを振ってどこに進むか選んで、出たマスに書いてある項目を読む。するとそこで何かしらイベントが発生して、そのイベントを読み解きながら探索を続けることになる。

 この作品、他のゲームブック以上に「あなた次第」という部分が大きくって、林先生の他作品に比べればストーリー展開も抑え目ですし、一方「探せば探すほど楽しくなる」ギミックも山盛りなんです。どこで何が起きるか、事前に全部開示されているのに、ただ進んでいるだけでワクワクする。フレーバーはあっさり目で、味付けは遊ぶ人次第。

 もともと「TRPGを本でできるようにした」というのがゲームブックなわけですが、「それをさらに先祖返り的にTRPGに寄せた」ゲームブックが「ネバーランドのカボチャ男」なわけです。

 極めて個人的な体験なんですが、ダンジョンエンカウンターズを遊んでいてビシバシ感じたのが「うおーーーーこれカボチャ男だ……!!」って感覚なんですよね。「徹底的に考えさせられる」という側面も含めて、「ゲームブック」が好きだった人には、ちょっとダンジョンエンカウンターズを遊んでみていただきたい、と思う次第なのです。


まとめ

 ということで、長々書いてまいりました。

 最後に簡単に話をまとめてみますと、

  • ダンジョンエンカウンターズは「何もかも剥き出し」という点で極めて特徴的なダンジョン探索RPG
  • シビアさの中にも「考えれば考えるほど有利に進める」というバランス調整は素晴らしい
  • ただし遊ぶ人は極めて厳密に選ぶ
  • ゲームブック好きな人にはおすすめかも
  • 石化の仕様だけは鬼畜すぎると思うので考えた人軽くお腹壊してほしい

 という感じになるわけです。よろしくお願いします。

 今日書きたいことはこれくらいです。


おすすめ記事


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2205/17/news099.jpg 「志摩スペイン村」微塵も人がいないのに突如トレンド入り 「にじさんじ」周央サンゴの“正直すぎるレポ”で話題に
  2. /nl/articles/2205/16/news173.jpg 「ゆっくり茶番劇」商標取得者が「使用料の支払いは不要」 権利は保持すると主張
  3. /nl/articles/2205/16/news094.jpg 「ゆっくり茶番劇」商標取得者の代理人が謝罪 「皆様に愛されている商標であることを存じておらず」「爆破予告については直ちに通報致しました」
  4. /nl/articles/2205/15/news045.jpg 人気動画ジャンル「ゆっくり茶番劇」を第三者が商標登録し年10万円のライセンス契約を求める ZUNさん「法律に詳しい方に確認します」
  5. /nl/articles/2205/17/news016.jpg “はじめてのお散歩”にドキドキの子柴犬 二足立ちで飼い主にしがみつく姿がいとおしくてキュンとする
  6. /nl/articles/2205/16/news041.jpg 息子くんにかまってほしい元野良の子猫、必死にスリスリすると…… 抱きしめられる相思相愛な姿に癒やされる
  7. /nl/articles/2205/16/news157.jpg 亡くなった伯父から預かったSDカードを開いたらとんでもないものが―― 戦中・戦後の貴重なモノクロ写真が1万点以上、「これはすごい」と注目の的に
  8. /nl/articles/2205/16/news022.jpg 胸ポケットから保護子猫が「ひょこっ」 動物病院で目撃された光景に「キュン死させるつもりですか」の声
  9. /nl/articles/2205/16/news075.jpg 有吉弘行、上島竜兵さんへ「本当にありがとうございますしかなかった」 涙ながらの追悼に「有吉さんが声を詰まらせるとは」
  10. /nl/articles/2205/16/news079.jpg キンコン西野、勝手に婚姻届を出される 「絶対コイツなんすよ」“妻になりかけた女性”の目星も

先週の総合アクセスTOP10

  1. 人気動画ジャンル「ゆっくり茶番劇」を第三者が商標登録し年10万円のライセンス契約を求める ZUNさん「法律に詳しい方に確認します」
  2. 華原朋美、“隠し子”巡る夫の虚言癖に怒り「私はだまされて結婚」 家を飛び出した親に2歳息子も「もうパパとはいわなくなりました」
  3. フワちゃん、指原莉乃同乗のクルマで事故 瞬間を伝える動画が「予想の10倍ぶつけてる」「笑い事ではない」と物議
  4. 「ゆっくり茶番劇」商標取得者の代理人が謝罪 「皆様に愛されている商標であることを存じておらず」「爆破予告については直ちに通報致しました」
  5. YOSHIKI、最愛の母が永眠 受けた喪失感の大きさに「まだ心の整理ができず」「涙が枯れるまで泣かせて」
  6. 「ディ、ディープすぎません?」「北斗担、間違いなく命日」 “恋マジ”広瀬アリス&松村北斗、ラストの“濃厚キスシーン”に視聴者あ然
  7. 有吉弘行、上島竜兵さんへ「本当にありがとうございますしかなかった」 涙ながらの追悼に「有吉さんが声を詰まらせるとは」
  8. 岩隈久志、高校卒業式でドレスをまとった長女との2ショットが美男美女すぎた 「恋人みたい」「親子には見えません」
  9. キンコン西野、勝手に婚姻届を出される 「絶対コイツなんすよ」“妻になりかけた女性”の目星も
  10. 子猫のときは白かったのに→「思った3倍柄と色出た」 猫のビフォーアフターに「どっちもかわいい!」の声