【漫画】推し活は「今が一番楽しい!」 結婚・出産を乗り越えたアラフォー・アラフィフのV系ファンの姿に勇気をもらえる(1/2 ページ)

力強い言葉!

» 2021年12月22日 20時00分 公開
[小林夏帆ねとらぼ]
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 20代の頃から好きだったバンドマンが、40代になっても元気に活動してくれている。とてもうれしいことですが、年齢を重ねているのはファンも同じで……そんなアラフォー&アラフィフのバンド好き=バンギャルの物語を描いた漫画がTwitterに投稿され、話題になっています。

V系 ヴィジュアル系 ファン バンギャ オタ活 推し活 時の流れは早い……

 漫画の作者は漫画家の桂明日香(@asuka_katsura)さん。今回投稿された作品は、漫画『47歳、V系』の中の1エピソードです。

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 大掃除中、ずっと追いかけているバンドマン・美獣(みしし)様の昔の写真を見つけ、「うわ〜 懐かしい!!」と喜びの声を上げる女性。「この頃は三次元より二次元に近い美しさだったな〜」と思い出に浸る間もなく、その隣に眠っていた自身の「黒歴史」アルバムを発見してうめき声をあげるのでした。

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 美獣様のライブ当日、「大掃除してたら黒歴史が出てくる」というあるあるネタで同世代のファンと盛り上がる女性。年を重ね、「黒歴史も可愛く思えるようになってきた」「若者らしい無茶やったよね あの頃は……」とバンドとともに過ごしてきた思い出を振り返ります。

 「25過ぎた辺りでもうバンギャルアガって、30には結婚して落ち着いてると思ってたなあ…」と、アラフォー、アラフィフになった今もバンドのライブに通う自分とのギャップに思いを巡らす2人。考えてみると、結婚や出産など、ファンをやめる=アガるタイミングはあったものの、なぜか「ヴィジュアル系」というジャンルに戻ってきてしまうのです。その姿はまるで「鮭の母川回帰のよう」……。

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 また、体力はなくなってきたものの、精神はまだ20代の気がしているという2人。若い頃はアラフォー、アラフィフというと精神的に成熟した大人というイメージがありましたが、自分が実際に年を重ねると、むしろ「このままで大人になってしまった……」と思うことも少なくありません。

 バンドのファンとしては、遠征や全通は大変になってきたものの「でも…今が一番楽しい!」と目を輝かす2人。年を重ね、無駄に傷つかずに済むようになったことや、程よい「諦め」を覚えて感情のコントロールが上手くなったことで、ファン活動をより楽しめるようになっていたのです。

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 そして何より……「本命麺(本命のメンバー)が現役!!」。追いかけているバンドマンが元気にバンド活動を続けてくれていることこそが、かげがえのない素晴らしいこと。ライブが始まり、舞台の上で輝く美獣様を前に「いくつになってもこの時が人生でサイコ〜の瞬間!!!」とその尊さを噛み締めるのでした。

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 なお、美獣様の差し入れには、最近シワとりクリームや薬用酒などの健康食品が多く入っているようになったとか。これからも推しと共に健康に歩んでいきたいというファンの気持ちが、差し入れにも表れているようです。

 多感な時期に好きになったものは、年を重ねても自分の心の「核」になっていると感じている人も多いのではないでしょうか。年を重ねても、心も体も健康に楽しく推し活を続ける2人の姿に、V系ファンならずとも元気をもらえる作品です。

 47歳のバンドマン・美獣鴉瑠荊(みしし かるけ)を中心に、アラフォー、アラフィフの人間模様を描く漫画『47歳、V系』は、コミックDAYSで連載中。2021年12月20日には単行本3巻が発売されており、Amazonでは既刊(1、2巻)が「Kindle本5点まとめて買うとさらに15%ポイント還元」キャンペーン(2022年1月1日まで)の対象になっています。

画像提供:桂明日香さん(@asuka_katsura

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