松任谷正隆、新型シビックでガチな“カーオーディオ論”語る 「目からウロコの着眼点」「納得感と感動しかない」(1/2 ページ)
さ、さすが……! カーオーディオの見方・聴き方・意識が変わっちゃいます。
音楽プロデューサーの松任谷正隆さんが、モータージャーナリスト・河口まなぶさんのYouTubeチャンネル「LOVECARS!TV!」に出演。新型シビックに搭載された新しいBOSEサウンドシステムを体験し、「さ、さすがだ……!」と多くのクルマ好きが思わず目からウロコとなった“カーオーディオの在り方”を語りました。
松任谷さんは言わずと知れた名音楽プロデューサー。またクルマ好きならば一度は見て通る長寿カー番組「カーグラフィックTV」(関連記事)の名司会者としても馴染み深いガチなカーマニアです。
今回松任谷さんが河口さんと試乗したのは、2021年9月にフルモデルチェンジした「新型シビック」(関連記事)の上位グレード「EX」。このグレードには、ホンダ車への標準機能として約10年ぶり(2012年に生産を終えた4代目レジェンド以来)というBOSEによる特別なサウンドシステム「BOSEプレミアムサウンドシステム」を標準搭載します。「独自のサラウンド技術“Centerpoint”を採用し、全席でコンサート会場にいるようなプレミアムな臨場感を実現する」とうたいます。
まずはクルマを好きになったきっかけ、カーグラTVをやるようになった経緯から、初めて買った愛車「カローラ・スプリンター」の思い出、トヨタ・パブリカの車名公募で「ファミリアで投稿」(後に、マツダから同車名が登場)したことなどをいつもの穏やかな口調で語ります。
「当時はカローラとスプリンターは独立した車名ではなく、カローラの2ドアファストバック。カローラの1グレードだったんだよね」「59万円でした。今の金額と比べると安いけど、当時はすごく高かったんですよ」──。など、懐かしいクルマ歴史話で盛り上がりつつ、では、と新型シビック自慢のオーディオシステムをオンにします。
「このくらいじゃないと(ボリュームを上げないと)、全部の音は聴こえてこないです」。自身で操作してボリュームや設定を試す松任谷さん。BOSEプレミアムサウンドシステムは、車速に応じて音質を自動調整する機能「Dynamic Speed Compensation」も備えます。
音楽は、コンサートホールの生音で聴くこともあれば自宅で楽しむこともあります。静かなところで高級スピーカーで鳴らすシーンもあれば、電車の中でスマホとワイヤレスイヤフォンで楽しむことも多いでしょう。そして、エンジン音やロードノイズ、風切り音などの雑音が多々ある意味過酷な環境で聴くシステムも。それがカーオーディオです。「だから、クルマ用の再生機器を開発するのはすごく大変だと思いますよ」(松任谷さん)。
そうそう、松任谷さんは車内で音楽を聴くのですか? 「運転が単調になってきて刺激を入れたいときに聴くかもしれません。でも……」。
「自分の頭の中で音楽はいつも鳴ってるから(聴かないかな)」。
「うわー、名言キター」(河口さん)。
「メーカーは難しい環境である“車内”で聴く音づくりをすごく意識して、苦労して作っていると思います。実は、1個だけまだ分かっていないことがあるんですよ」と松任谷さん。
「それはハンドルからくる振動です。手のひらで感じる情報ってすごく大きくて。だから、運転しながら感じる音楽と、助手席で感じる音楽って違うんです」。
「だから今(助手席に乗っている)僕は、ハンドルを握っていないときの音色にしたい。でもそれだとドライバーはきっと物足りないことになります」。
「見方を変えると、クルマの中で聴くということ自体が原音忠実なんてナンセンスって話なのです。だったら、クルマの中のエンターテインメントでいいじゃない、という考え方が正しい気がしますよね。(BOSEは)クルマのオーディオとして最も向いているメーカーじゃないかなと思います。色んなものを再生しても大丈夫。“タフ”な感じというのかな。クルマの中では“自分の好きな音が鳴ればいい”、それが心地いいことだと思います」。
シビック専用に作られたBOSEプレミアムサウンドシステムを松任谷さんは、「初代シビックを知るものとしては驚きますよ」「BOSEとシビックは、いいマッチングだと思いますね」とじっくり堪能。松任谷さんが評価した新型シビックのサウンドシステムはどれだけ心地よい音なのか、自車のカーオーディオとどれだけ違うのか、一度聴いてみたくなりますね!
ファンからも「音の世界は本当に奥が深いですね」「松任谷さんの音に対する感性やウンチクには納得感と感動しかない」「何がすごいって、普段思ってて言語化できなかった車内環境下のオーディオの感覚を全て言語化してたこと」などのコメントが多く寄せられていました。
(カナブンさん)
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