西郷輝彦さん、75歳で死去 旅立つ半年前に最先端治療での“前立腺がん消滅”を笑って報告(1/2 ページ)

ご冥福をお祈りします。

» 2022年02月21日 16時05分 公開
[五月アメボシねとらぼ]

 俳優の西郷輝彦(本名・今川盛揮)さんが2月20日9時、前立腺がんのために都内の病院で亡くなったことを所属事務所のサンミュージックが発表。75歳でした。葬儀は遺族の意向により近親者のみで執り行うとのことです。

西郷輝彦さん 西郷輝彦さん(画像はサンミュージック公式サイトから)

 西郷さんは2011年にがんと診断され、全摘出手術を受けるも、2017年には再発。11回もの放射線や抗がん剤治療を続けてきましたが、PSA(前立腺特異抗原)の値が上がったため、最先端となるPSMA治療を受けるべく、2021年4月に家族総出でオーストラリアへと渡っていました(関連記事)。

妻とともにがん消滅を喜ぶ西郷輝彦さん CT画像でがんが消えて喜ぶ西郷さんと妻の明子さん(画像はYouTubeから)

 西郷さんは“オールドユーチューバー”として自身のYouTubeチャンネルを立ち上げ、現地での治療の様子を報告。2021年8月末に公開された生前最後の動画では、2回の治療後にCT画像でがんが消えていたことを笑顔で伝えていたものの、がんの存在を示すPSA数値の上昇も併せて確認。

 医師からは「治療を中断して日本で調べた方がいい」と日本での検査を推奨されますが、「PSMA治療を中断して日本へ帰るなんてとんでもない。こっちで調べて、調べて、検査して、検査して、必ず3回目の治療をやる!」と現地での治療継続を宣言していました。

 西郷さんは1947年に生まれ、1964年に歌手・俳優としてデビュー。1966年には歌唱曲「星のフラメンコ」が大ヒットし、橋幸夫さん、舟木一夫さんと並び“御三家”として人気に。

 その後、俳優業に力を注ぎ、1975年には「江戸を斬る」(TBS系)に遠山金四郎役で主演。私生活では、1972年に歌手の辺見マリさんと結婚し、音楽家の辺見鑑孝さん、タレントの辺見えみりさんをもうけますが、1981年に離婚しました。1990年に現在の妻と再婚し3女をもうけ、そのうち三女の今川宇宙さんはモデルとなっています。

西郷輝彦 がん 前立腺 オーストラリアでの治療継続を宣言する西郷さん(画像はYouTubeから)
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