“エンジンがない飛行機”グライダーに乗ったら、映画「ブルーサーマル」の主人公が「やばい」ことが分かった(2/2 ページ)
搭乗する
コックピットには、足の間に操縦かん、足元に方向舵を操作するラダー、目の前に速度計、高度計、昇降計などがあります。
スピーカーからは法政大学の学生さんが発航準備の無線のやりとりが聞こえます。そして、「出発!」の合図がされると、ウインチがロープを巻き取り、「ゴーーーーー」と音を立てながら一気に離陸。時速は約100キロ。ほぼ高速を走っている速さです。ジェットコースターのような、エレベーターに乗っているかのような浮遊感と重力を体で受けながらどんどん高度を上げていきます。
出発してから1分ほどで高度500メートルに到達。ウインチにつながるロープが外れて、自力でフライトします。
実際に乗るまでは、本当にエンジンなしで飛ぶのか……とおびえていましたが、飛んでしまえば恐怖心はゼロに。むしろエンジンがないので、フライト中の余計な機械音がなく、風を切る音がよく聞こえます。景色は、富士山や浅間山、スカイツリーも遠くの方で小さく確認できました。
さらに、離陸地点は、はるか遠く小さく見える程度になってしまいましたし、地上にいるときには見えなかった田畑が確認でき、きれいな模様のように見えます。世界はこんなに広かったのか……と悟りを開きかけました。
また、空一面に雲が広がっていたため、パイロットの方いわく「(この日は)上昇気流はないですね」とのことでしたが、着陸前、サーマルに遭遇。当然、目視では確認できないのですが、下からポンッと突かれたような感覚があり、それを頼りに旋回すると、フワッと上昇。サーマルを捉えることができました。サーマルの感覚としてはなんとなく分かりますが、つるたまはこれを一発で見つけて、簡単につかまえたなんてすごすぎます。
10分ほど空の旅を楽しんで、ゆっくりと下降していき、着陸ポイントを目指します。着陸はパイロットの腕の見せ所。ベテランのパイロットの方でも一番難しい技術らしく、エアブレーキを使いながら、ゆっくり高度を下げていきます。このときも、エレベーターやジェットコースターに乗っているときのような浮遊感がありますが、着陸の衝撃は思っていたよりソフトで、スムーズに地上に舞い戻りました。ただいま地上。
搭乗前はビクビクしていた筆者ですが、搭乗後は「また乗りたい」という気持ちが圧勝。フワフワした気持ちを抱きつつ、地上をしっかり踏みしめられることの喜びも実感しました。
法政大学体育会航空部の3年生にインタビュー
体験でお邪魔させていただいた法政大学体育会航空部の3年生にお話を聞きました。
――なぜグライダーを選択したのですか?
グライダーの存在は知らなかったのですが、もともとパイロットに憧れがあって、新人勧誘のときに“グライダーパイロット募集中”という言葉に惹かれて入部しました。
――普段の活動は?
入部してからは、まず1人で飛ぶファーストソロを目標に練習を重ねて、大会の優勝を目標に活動しています。最初は真っすぐ飛ぶことすら難しいです。なので、座学で知識をつけながら、実際にたくさん飛んで感覚をつかむことが一番の効果的な練習です。
――となるとやっぱりつるたますごいんだな……『ブルーサーマル』は読んだことありますか?
あります。つるたまはやばいです。現実にあんなことをしたら教官が怒ると思いますし、彼女はすぐ飛行停止になると思います。
――読んでいて実際とは異なる点などありますか?
うーん……倉持先輩みたいな若くてイケメン教官はいない……ということですかね(笑)。
――それはレアそうですね(笑)。今後はどんなことを目標に活動をされますか?
今は、大会に出場するために必要な自家用操縦士というライセンス取得が目標です。あとは、周回経験がないと出場できない大会もあるので、それをクリアすることです。
――本日は貴重な練習のお時間を使って体験させていただきありがとうございました! 「つるたまはやばい」ということがよく分かりました!
関連記事
- 劇場アニメ「ブルーサーマル」は2022年3月4日公開 予告映像とメインビジュアルが公開
メインビジュアルは空の表情に合わせた4つのシーンを描いたもの。 - ねとらぼ編集部員が映画「TAXi」最新作のアフレコに挑戦! 大苦戦した“3つ”のポイント
アフレコ終了後の記者「声優ってすげぇ……」。 - チョーヒカルのボディーペイントで、実在する呪われた人形“アナベル”になってみた
なぜか笑いが起きる。 - アニメ映画「グッバイ、ドン・グリーズ!」が「宇宙よりも遠い場所」とコラボ ムネアツ特別ビジュアル&特報映像が解禁
「よりもい」の4人が北を目指す3人組を語るナレーションも。 - 「よりもい」スタッフ再集結かよ!? マッドハウス新作「グッバイ、ドン・グリーズ!」が2022年に公開決定
これは少年版「よりもい」か?
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
-
「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
-
もう別人じゃん! miwa、大胆イメチェンで面影ゼロに「まさかのこんな色になってるとは」「だれー!?」
-
「ぶち抜きたいです」 辻希美、懇願拒否された13歳長男が“荒くれ反抗”……息子の室内破壊に嫌悪あらわ「言葉が出ない」
-
異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
-
「キュウリが冷凍できるとは76年も生きて来て知らんかったなあ」 野菜ソムリエプロが教える冷凍&活用アイデアが328万再生
-
「虎に翼」、壮絶過去演じた16歳俳優に注目の声「違国日記の子か!」 「ブラッシュアップライフ」にも出演
-
築36年物件の暗くてボロいトイレをリメイク→ぐーんと垢抜け! 驚きのビフォアフに「すごいですね!」「天才」の声
-
【今日の計算】「13+8×2−11」を計算せよ
-
辻希美&杉浦太陽、15歳迎えた長女のレアな“顔出しショット”でお祝い 最近は「恋バナ」で盛り上がることも
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
- 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
- “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
- お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
- 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
- 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」