「男を待ち続ける」老女と若い女、その過去には…… 奇妙な友情を描いた漫画に引き込まれる(1/3 ページ)

続きが気になります。

» 2022年02月27日 07時30分 公開
[神奈川はなねとらぼ]

 若い女と年老いた女、男を待ち続ける2人の奇妙な関係を描いた創作漫画がTwitterに投稿され、3万3000件以上の「いいね」が寄せられるなど大きな話題になっています。

女2人が男を待つ話

 ニコと老女はカフェの常連。ある日、老女がニコに「アタシがここに来なくなったら死んでるってことだから迎えに来て」と部屋の鍵を預けます。2人には出稼ぎに出た男を待っているという共通点が。偶然にも相手の男が目指したのが同じ国で、ニコは5年、老女は50年(もしくはそれ以上)、こうして待っているのです。

家の鍵をニコに渡す老女 カフェの常連である老女から鍵を預かったニコ
遠い町へ行った男を待つ女 どちらも遠い街に行った男を待ち続けています

 カフェを出て仕事に向かったニコに同僚が声をかけます。ヒモ男と離婚してこの街を出ることにした彼女。ニコは言葉をかけることができませんでした。

仕事へ向かうニコ 仕事に向かったニコは
同僚が離婚して街を出ることを聞いたニコ 同僚が離婚をしてこの街を出ることを聞きます

 ニコが思い出していたのは自分の過去。結婚を望んでいた相手、ヤコボがこの街を出ることになったときのことです。「ついて来て欲しい」と言われたものの、即答出来なかったニコ。ニコを置いて旅立つことを決めたヤコボが言い残した「待っててくれよ」という言葉が呪いになっているのです。

過去を思い出すニコ 自分の過去を思いだすニコ
結婚を望むヤコボの提案 結婚を望んでいたヤコボが遠い街へ行くことになり
結婚を望むヤコボの要望 ニコに「ついて来て欲しい」と言いますが
ヤコボに即答できないニコ 即答出来ず
ヤコボの言葉が呪いになったニコ 「待っててくれよ」と言い残して行ってしまいます

 年の瀬が迫ったある日、いつものカフェで話していると老女が「花火って知ってる?」と言い出します。老女が待っている男、マルコがいる街では年越しに盛大な花火を上げるというのです。

花火を知っているか尋ねる老女 年の瀬が迫ったある日「花火って知ってる?」と言い出した老女
花火の説明をする老女 男の住む町では年越しに大きな花火が上がるとのこと

 近くの店で花火を手に入れ、人がいない所を目指す2人。火をつけると、パァン! と大きな音とともに夜空に光が広がりました。驚いた老女は腰を抜かし、「泣きそうになっちゃった」とつぶやきます。その様子を見たニコは、小さく笑いをこぼすのでした。

女2人が男を待つ話 花火を購入して歩く2人
女2人が男を待つ話 花火を見て腰を抜かした老女
女2人が男を待つ話 「泣きそうになっちゃった」と話します

 それぞれの家で新年を迎えた2人。テレビにはヤコボが住む街の花火が映っています。それを見て衝動的に旅支度を始めたニコ。自分の中の呪いを断つためにヤコボに会いに行こうというのです。

新年のあいさつをする人々 それぞれの家で年を越し
ヤコボのいる街の様子をテレビで見るニコ テレビにはヤコボが住む街の花火が
衝動的にヤコボに会いに行こうとするニコ 呪いを断つために会いに行こうとしますが

 そのとき、床に落ちたのは老女から預かった部屋の鍵。ふと我に返ったニコはいつものカフェに向かいますが……。

老女から手渡された鍵が落ちる音 老女から預かった鍵の存在を思い出して踏みとどまり
老女の姿が見当たらない いつものカフェに向かいますが……

 この漫画を描いたのは「ばったん」(@battan8)さん。気になる続きは次ページでどうぞ。

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