ニュース
» 2022年05月03日 17時30分 公開

「ビビるくらい目が覚める」「生活クオリティ上がった」 品薄続く「ヤクルト1000」なぜ、いつから人気に? 「悪夢を見る」ウワサについても聞いてみた(1/2 ページ)

いつも売り切れで買えない……。

[池谷勇人ねとらぼ]

 「ビビるくらい目が覚める」「4割増で生活クオリティ上がった」――2021年の末ごろから、こんなツイートが定期的にTwitterで話題になっています。いずれのツイートも、昨年ヤクルトが全国販売を開始した機能性表示食品「ヤクルト1000(Yakult1000/Y1000)」公式サイト)に関するもの。実際に売れ行きも好調なようで、店頭でも品薄で買えない状況が長いこと続いています。

 いつのまにか発売され、いつのまにか人気商品になっていた「ヤクルト1000」。一体何がきっかけで人気に火がついたのか、また一部でささやかれている「悪夢を見るようになった」というウワサも本当か、ヤクルト本社に聞いてみました。

ヤクルト1000 Yakult1000/Y1000(商品ページより)

 

「睡眠の質向上」効果に絶賛

 「ヤクルト1000」は、ヤクルトが2021年に全国販売を開始した機能性表示食品。ネット上ではまとめて「ヤクルト1000」とよく呼ばれていますが、実際には宅配専用の「Yakult1000」と店頭販売用の「Y1000」の2種類があり、内容量や価格が少しずつ違っています。

 最大の特徴は、1ミリリットルあたり10億個の乳酸菌シロタ株が含まれている点で、これは“ヤクルト史上最高密度”とのこと。これにより、一時的な精神的ストレスがかかる状況での「ストレス緩和」「睡眠の質向上」の機能があるといいます。ネットで話題になっているツイートを見ても、特にこの「睡眠の質向上」効果が絶賛されているようです。

 実は筆者もうわさを聞いて、4月半ばごろからコンビニなどでずっと探しているのですが、いつ見ても「Y1000」の棚だけが空で、実物すら見たことがないという状況。ネット上でも「買えない」というツイートはよく目にします。

ヤクルト1000 近所のコンビニでも常にこの状態(編集部撮影)

 またもう一つ興味深いのが、最近になって「飲み始めてから悪夢を見るようになった」という報告が増えてきていること。しかも「睡眠の質向上」の効果はちゃんと出ているようで、ツイートを見ていると「悪夢は見るが睡眠の質は良くなった」という報告も多くみられます。一体どういうことなんだ……。

 ――とまあ、いろいろ気になる点も多い「Yakult1000」「Y1000」。まとめてヤクルト本社に聞いてみたところ、次のような回答がありました。

 

「Yakult1000」は1日当たり約114万本を販売

―― ここまで話題になっていることについて、何かきっかけはあったのでしょうか。

ヤクルト:「Yakult1000」は2021年4月に全国発売が開始になりましたが、間もなくインターネット注文サービス(ヤクルト届けてネット)での新規注文をお断りしなければならなくなるなど、大変多くのご注文をいただきました。「Y1000」については、2021年10月に全国発売を開始しましたが、発売間もなく想定を上回るご注文をいただき、一部店舗で品薄の状況となっています。

 ご愛飲いただいているお客さまの多くは、「Yakult1000」「Y1000」の機能性(特に睡眠に関する機能)について体感をされている方が多いと感じています。またそのご体感いただいた声を、SNSなどを通して発信していただけたことで話題になったのだと考えています。

―― 実際の売れ行きはいかがでしょうか。

ヤクルト:2021年4月〜12月実績で言うと、宅配の「Yakult1000」は1日当たり約114万本販売されています。「Y1000」は1日当たり20万本の販売を目標としていましたが、それを上回る販売となっています。

―― 「Yakult1000」と「Y1000」はどのような経緯で開発した商品ですか。

ヤクルト:乳酸菌シロタ株を400億個含んだ「ヤクルト400」を1999年に発売してから、さらなる高密度の商品の検討を始めていました。

 その時期に、脳と腸がお互いに影響しあうという“脳腸相関”を示す研究が出はじめ、学術分野ではその研究が進みました。また、乳酸菌シロタ株についても、基礎研究において高密度にすることで神経系に作用することが明らかになっています。その作用をお客さまへのメリットとして具現化できる機能は何だろうと考えたところ、ストレスや睡眠に行き着きました。

 ストレスや睡眠は社会課題としても認識されていましたので、まだ市場としては大きくはなかったのですが、いち早く解決したいという使命を胸に、商品化したのが「Yakult1000」です。そして「Yakult1000」の売上が好調だったことから「ストレス緩和」「睡眠の質向上」に対するニーズが予想以上に高かったことが分かり、お客さまのライフスタイルに応じて、購入・飲用しやすいように店頭向けとして設計したのが「Y1000」です。

―― 「悪夢を見るようになった」という声もよく見かけるのですが、認識していますか。

ヤクルト:SNSでそのような声があることは認識しています。

―― 実際にそのような効能はあるのでしょうか。何か理由について心当たりなどは……?

ヤクルト:当商品(「Yakult1000」「Y1000」ともに)は、一時的な精神的ストレスがかかる状況での「ストレスの緩和」「睡眠の質向上」といった機能を有した機能性表示食品です。夢についての試験は実施しておりませんので、当社としては回答することができません。



 ヤクルトによると、「Yakult1000」「Y1000」ともに、発売直後から新規注文を休止したり、品薄状態のお詫びを出したりするなど大きな反響があったといいます。また、機能性の中でも特に「睡眠に関する機能」について実感している人が多く、それらがSNSなどを通じて発信されたことで話題になったのではとのことでした。

 また、気になる「悪夢」説については残念ながら具体的な回答はいただけなかったものの、少なくともSNSでそうした声があることは認識しているとも。筆者もぜひ自分で飲んで体感してみたいのですが……。

 ちなみに編集部の「かれこれ半年以上飲んでいる」という人に感想を聞いたところ、「もともと寝つきが悪くて会社の人に相談するくらい困り果てていましたが、わらにもすがる思いで飲みはじめたら、確かに寝つきの悪さや睡眠の質の悪さは改善されたように感じます」とのこと。また、悪夢については「もともと悪夢ばかり見る人間なのでわかりませんが、夢の内容を覚えたまま覚醒するような感覚はありますね」とのことでした(寝起きの記憶がはっきりする→悪夢だった場合に記憶に残りやすいという可能性……?)。

 何にしても、まずは一刻も早く今の品薄が解消され、近所で普通に買える状況になることを願うばかりです。

 

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/1605/20/news111.jpg 絶対にプラスチックのカップで「焼きプリン」を作るという執念 森永「焼きプリン」の製法特許がすごいと話題
  2. /nl/articles/2312/09/news033.jpg 13年外につながれボロボロのおばあちゃんワンコを保護 人間を信じ始める姿に涙「今まで苦労した分以上の幸せな余生を送れますように」
  3. /nl/articles/2312/10/news011.jpg 犬同伴OKのビュッフェに柴犬と行ったら…… 全く別の楽しみ方をしてしまう姿に「かわいいいいい」「気持ちよさそう」
  4. /nl/articles/2312/10/news019.jpg 入院で2週間不在だったママを待ち続けた猫、再会の瞬間…… 涙を誘う喜びあふれる“お返事”に「深い絆に涙が」「嬉しさがひしひしと」
  5. /nl/articles/2312/10/news018.jpg 同居猫のおしりを嗅いで「テメェ屁こいたなぁ!!!!!??(怒)」と理不尽ギレする猫の姿に抱腹絶倒「夜中に爆笑させないで」「名作」
  6. /nl/articles/2312/10/news061.jpg 遠藤憲一、保護犬を家族に迎える 「保護時には栄養失調と足に怪我を」悲しい過去も、ウキウキお散歩ショットにほっこり
  7. /nl/articles/2312/08/news013.jpg 愛猫が息を引き取る直前「ありがとう、楽しかったよ」と声を掛けたら…… 家族みんなが久々に集った夜の奇跡に涙
  8. /nl/articles/2312/09/news081.jpg 短編ホラーゲーム「8番出口」で“開発者も知らない異変”が発生し笑いと恐怖 「マジでホラー」「本物の『怪異』だ」
  9. /nl/articles/2312/10/news033.jpg 捨てられて真っ黒だった元野良猫が、家猫になった今では…… 真っ白で幸せいっぱいの暮らしに「ほんときれいな美猫さんに」「胸が熱くなる」
  10. /nl/articles/2312/08/news180.jpg ミス東大の水着グラビアデビューに「東大まで行って」と失望の声 本人&現役グラドルも加わるネット論争に
先週の総合アクセスTOP10
  1. オール巨人、30年モノな“伝説の1台”に自負「ここまでキレイな車はない」 国産愛車の雄姿に称賛の声「気品がある」「凄くエレガント」
  2. 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
  3. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  4. 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」
  5. 藤本美貴、“全然かわいくない値段”のテスラにグレードアップ スマホ一つでの注文に「震えちゃ〜う!」
  6. マックで「プレーンなバーガーください」と頼んだら……? 出てきた“予想外の一品”に驚き「知らなかった」
  7. 伊藤沙莉、“激痩せ報道”の真相暴露→広瀬アリスの株が上がってしまう 「辱めったらない」告白に「アリスちゃん、ええ人や〜」
  8. 「あなたは日本人?」突然送られてきた不審なLINE、“まさかの撃退方法”に反響 「センス良い」「返しが秀逸」
  9. “鬼ダイエット”で激やせの「Perfume」あ〜ちゃん、念願の姿に「着れる日が来るなんて」と大喜び
  10. 900万再生のワンコに「電車で笑ってしまった」「つられてめちゃくちゃ笑っちゃうw」 “突然魔王になった犬”に腹を抱える人続出
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「酷すぎる」「不快」 SMAPを連想させるジャンバリ.TVのCMに賛否両論
  2. 会話できる子猫に飼い主が「飲み会行っていい?」と聞くと…… まさかの返しに大反響「ぜったい人間語分かってる」
  3. 実は2台持ち! 伊藤かずえ、シーマじゃない“もう一台の愛車”に驚きの声「知りませんでした」 1年点検時に本人「全然違う光景」
  4. 大好物のエビを見せたらイカが豹変! 姿を変えて興奮する姿に「怖い」「ポケモンかと思った」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 西城秀樹さんの20歳長男、「デビュー直前」ショットが注目の的 “めちゃくちゃカッコいい”声と姿が「お父さんの若い頃そっくり」「秀樹が喋ってるみたい」
  7. “危険なもの”が体に巻き付いた野良猫、保護を試みると……? 思わずため息が出る結末に「助けようとしてくれてありがとう」【米】
  8. 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. おつまみの貝ひもを食べてたら…… まさかのお宝発見に「良いことありそう」「すごーい!」の声
  10. 「3カ月で1億円」の加藤紗里、オーナー務める銀座クラブの開店をお祝い “大蛇タトゥー”&金髪での着物姿に「極妻感が否めない」