「先生トイレ」「突如山田の霊圧が消えた」 札を並べ替えカオスな校歌を作るカードゲームが笑えてすてき（1/2 ページ）

ゲームマーケットで完売し、現在は委託販売の準備中。

[沓澤真二，ねとらぼ]

　4月の「ゲームマーケット2022春」に出展された、オリジナルの校歌を作るカードゲーム「あぁ我らが○○学校」が、遊んでいて笑えると好評です。手札を組み合わせるうちに、「あの大海へ漕ぎ出した時　突如山田の霊圧が消えた」など、カオスな歌詞のできあがり。

　

手札の歌詞を組み合わせて校歌を作り、その技巧と面白さを競う

　

プレイ中にできた歌詞の例。霊圧の消えた山田をスルーして進行するのがシュール（画像提供：321さん）

　同作はボードゲーム製作サークル「23時10分マエ（@10m_before23h）」の第1作。1節の歌詞が書かれた「フレーズカード」を組み合わせて校歌を作り、「韻が踏めている」「テーマに沿っている」といったできばえによるポイントを競います。

　

左上の基礎ポイントのほか、押韻が成立していると韻ポイントが加算

　

「学校カード」で提示されたテーマに合ったフレーズカードがあると、テーマポイントが加算

　フレーズカードの歌詞は、「ともに目指したあの山を」や「いざ進みゆく確かな活路」など、いかにも校歌にありそうなものもあれば、「将来の夢はYouTuber」「先生トイレ（先生はトイレではありません）」「でも少しこの風泣いています」など、既存通念から逸脱したものも。こうしたカードを上手に使った面白さも評価軸となっており、プレイヤー間投票で校歌が一番面白いとされた人は、「グッド校歌賞」としてボーナスポイントを獲得できます。

　このように、ついおかしな歌詞を作りたくなる大喜利的なシステムは人気を呼び、ゲームマーケットでは完売。購入した人のツイートでは、「母なる海越え友と誓わん　イケイケディスコはチョベリグよ」「水面眺めて心凪ぎ　突き進む点Pを止めてくれ」「富士に学ぶは不動の心　あの気高き富士山しか勝たん」など、数々の名文句があらぶっています。

　23時10分マエは「あぁ我らが○○学校」の委託販売を準備しており、発注部数の参考にと仮の予約フォームを公開。登録した人には、委託販売の開始次第、優先的に案内するとのことです。

画像提供・協力：23時10分マエ（@10m_before23h）／321（@rrriha）さん