行き場をなくした「動物たちの命を助けたい」 私設「大内山動物園」の取り組みが“素晴らしい”と話題に 園に話を聞いた
保護動物や園の取り組みについて聞きました。
行き場をなくした動物たちを受け入れている私設動物園がTwitterで「貴重な存在ですね」「(取り組みが)素晴らしい」と注目を集めています。ツイートは記事執筆時点で3万9000いいねを獲得。
話題となったのは、動物たちや風景を撮影している空白寺(@vanity_temple)さんのツイート。三重県度会郡大紀町にある「大内山動物園」で撮影した“保護動物”たちの写真を公開しています。
同園は全国でも珍しい私設動物園。2008年に前園長が亡くなり閉園が危ぶまれていましたが、「動物たちの命を助けたい」という思いで現園長が再建を図りました。
そんな受け継がれた思いと周囲の応援によって存続している“奇跡の動物園”を撮影した写真には、「すごく温かい動物園」「今度行ってみよう」といった声が寄せられ話題に。
ねとらぼ生物部では、保護動物を受け入れている同園に取り組みや思いを聞きました。
―― 園内の保護動物たちについて教えてください
中村副園長:現在、園にいる約8割の動物は、さまざまな理由で行き場をなくした保護動物たちです。「動物たちの命を助けたい」という思いのもと全国から受け入れ、終生飼養しています。
―― 終生飼養となると、園の負担が大きいのでは
中村副園長:はい。正直なところ、マイクロチップの埋め込みや、500万円以上かかる檻の準備など、金銭的な負担が大きいため断るケースもあります。
また、たくさんの保護動物たちを私設という規模の限られた人数のスタッフで終生飼養していることから、これ以上の受け入れは困難な状況にあります。
―― なるほど。「あそこに頼めば大丈夫」といった安易な依頼が増えるような広まり方は避けたいですね
中村副園長:はい。園としてはあくまで、動物たちが癒やされ、お客さまたちにご来園いただきたいという思いが第一にあります。かわいい動物たちに会いに、ぜひたくさんの方に遊びに来ていただきたいです!
―― 最後に、園イチオシの動物を教えてください
中村副園長:イチオシはチベットヒグマです! 走る姿がウマのように見えることから、別名「ウマグマ」とも呼ばれています。全国でも珍しいヒグマの一種です。
ちなみにこの子も保護動物。大人4人で運ぶような大きなタイヤをぶん投げられるくらいの力持ちです。体がとっても大きくて勇ましいですが、愛嬌のあるかわいい子なので、ぜひ会いに来てほしいです!
(了)
園内のアットホームな雰囲気や、動物たちの穏やかな表情をとらえた写真から、動物たちが安心して暮らしていることが伝わってきます。2021年3月をもって営業を休止した水族館「志摩マリンランド」から受け入れた12羽のペンギンたちも、元気に暮らしているようです。
ちなみにTwitter上には、今から15年ほど前の同園の様子を知る人も現れ、当時は前園長が体調を崩して園内のメンテナンスが十分にできなかった事情があり、「綺麗になりましたね!」と現在の様子に驚く声も寄せられました。
また、地元民からは「知りませんでした。ぜひ足を運んでみたいと思います」「閉園した動物園から受け入れてるのは知らんかった。すごい」など、あらためて訪れたいといった声も上がっています。
同園では、動物たちの飼育環境等の充実を目的としたサポーター会員を募集中。「年間パスポート」といったサポーター特典など、詳細は公式サイトでチェックできます。
またSNSはTwitter(@OouchiyamaZoo)/Instagram(@oouchiyama.zoo)が更新中で、2022年2月ごろに保護され新たに同園の仲間になった「ハクビシン」のハクくんなど、たくさんの写真や動画を見られますよ。
画像提供:空白寺(@vanity_temple)さん/大内山動物園(@OouchiyamaZoo)
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