三浦建太郎さんの『ベルセルク』、森恒二監修で連載再開 故人の遺した言葉から“逸脱しないように構成”

6月24日発売の『ヤングアニマル』で再開とのこと。

» 2022年06月07日 16時25分 公開
[斉藤賢弘ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 青年漫画誌『ヤングアニマル』の公式Twitterが6月7日に更新。三浦建太郎さんが生前執筆していたダークファンタジー漫画『ベルセルク』を、6月24日発売の同誌13号から連載再開すると発表しています。

連載再開となった三浦建太郎『ベルセルク』 連載再開が告知された『ベルセルク』(画像はAmazon.co.jpから)

 剣士にして主人公・ガッツの復讐(ふくしゅう)劇を描いた『ベルセルク』は、1989年に『ヤングアニマル』の前身である『月刊アニマルハウス』でスタート。30年以上にわたって連載後、三浦さんが2021年5月に急性大動脈解離で急逝したため、9月に掲載された364話で途絶していました(関連記事)。

 三浦さんの死から約1年たち、『ヤングアニマル』公式は「『ベルセルク』のお知らせ」と題した告知文を掲載。

 生前の三浦さんが『ホーリーランド』や『自殺島』で知られる親友の漫画家・森恒二さんはじめ、制作スタッフや担当編集にストーリーやエピソードを語っていたこと、構想メモやキャラクターデザインも見つかったことを報告し、「それらをファンの方々の誰にも伝えることなく物語を終わらせることに、強い抵抗感があります」「いま我々が持ち寄ったラストエピソード・最後の一コマまでを読んでほしいのです」と再開に至る動機を明かしています。

 ネームが遺っていない以上、生前の構想に合わせて物語を完璧に紡ぐことは「不可能」だと認めた上で、「三浦さんが話していたことから決して逸脱しないように漫画を構成していきます」と、新規制作にあたっての基本方針を読者へ向けて宣言。

 再開後のクレジットは「原作・三浦建太郎 漫画・スタジオ我画 監修・森恒二」となる予定で、単行本のナンバリングも現行の41巻から継続。途絶していた「幻造世界篇/妖精島の章」ラストまでの6話をまず掲載し、以降は新篇に入るとしています。

 最終回までのストーリーを唯一聞き知っていたという森さんも、編集部の声明に併せてメッセージを公開。故人の成した業績の大きさにどうすべきか悩んでいたところ、三浦さんのスタッフから懇願されたこともあり、自身が負った完結までの責任を果たそうと決意したとのことです。

 森さんは「なるべく詳細を思い出し物語を伝えます」「三浦が自分に語ったエピソードのみやります」と、自身による肉付けはしないと断言。スタッフの腕前に「本物です! 素晴らしい描き手です」と太鼓判を押した他、「三浦不在の『ベルセルク』に不満不服あると思いますがどうか見守っていただきたいと思います」とコメントしています。

関連キーワード

再開 | 漫画


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」