ダイエットしてるのにポテチが食べたい！　食欲と空腹の関係を戦隊モノで解説する漫画（1/2 ページ）

栄養の偏りはリバウンドの元。

[漫画：後藤羽矢子　紹介文：きんじょうめぐ，ねとらぼ]

　学校では教えてくれない質問に阿須名久美（アスクミ）先生がズバリ答えてくれる漫画「アスクミ先生」シリーズ（作：後藤羽矢子）。今回は、ダイエットをしているのにポテチを食べるのが止まらない生徒に、食欲と空腹について戦隊モノっぽく教えます。

　2年生の田部（たべ）さんは現在ダイエット中。ところが、ローカロリーの食事をお腹いっぱい食べて満足しているのに、ポテトチップスが食べたくなって仕方ありません。友人に「体が欲しがっているんだから、一度しっかりポテチを食べて満足させたら」と言われたのですが、食べても食べても全くポテチ欲が収まりません。

　アスクミ先生は前提として「食欲と空腹感は別物」と言います。食欲はたんぱく質やミネラルなどの五大栄養素ごとに違って、普段はまとまって「食欲」という形態をとっています。これをアスクミ先生は「食欲戦隊タベタインジャー」と、戦隊モノに例えて解説。

　しかしその中の特定の栄養素の1つ、例えばたんぱく質が不足すると、タベタインジャーの一員、たんぱく質が「今日は俺が主役！」とばかりに前面に出てきます。

　田部さんの現在の食生活を聞くと、肉や魚が不足気味。そこでタベタインジャーは肉や魚が持つ旨味成分を求めて、田部さんの好物で肉の旨味が凝縮されたコンソメ味ポテチを求めてしまったようです。

　ところがポテチを食べてもたんぱく質を補えないので、タベタインジャーはいつまで経ってもたんぱく質を欲しがることに。これがポテチを求める悪循環に陥ってしまう要因なのではないかと、アスクミ先生は指摘します。

　人間の体の機能は原始時代に形作られたため、現代の多種多様な食生活に追い付けずにいます。甘いのに糖分が補えないカロリーオフ食品や、チーズの味がするのにカルシウムが少ない食品などにタベタインジャーが惑わされている状態です。

　タベタインジャーは食べたことがないものは欲しがらないので、さまざまな食品をバランスよく食べて学習させることが大切だとアスクミ先生は言います。

　田部さんは助言を受けて、ポテチ欲に見舞われたときは豆腐チップスを食べることに。チップスからは離れられなかったようですが、たんぱく質を補うことで無限ポテチ状態は解消できたようです。

(C)後藤羽矢子／竹書房

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