「初回接種は2023年3月31日まで」「オミクロン対応ワクチンの対象は初回接種した12歳以上」 新型コロナのワクチン今知っておきたいこと(1/2 ページ)
初回接種は2022年9月30日までで終了する予定でしたが、2023年3月31日までに延長されました【10月2日11時00分追記】。
この記事では、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)ワクチンの初回接種(1回目・2回目)の期限が迫っていることを踏まえ、「ワクチンの初回接種はいつまで受けられる予定なのか?」「直近での1回目から3回目までのワクチン接種率はどれぐらいか?」など、今ワクチンについてあらためて知っておきたいことをご紹介します。
ワクチンの初回接種はいつまで? → 2023年3月31日までに延長【10月2日11時00分追記】
そもそも、初回接種はいつまで受けられるのでしょうか? 結論から言うと、初回接種は2022年9月30日までで終了する予定でしたが、2023年3月31日までに延長されました。現在、追加(3回目・4回目)接種がすでに開始されていますが、期限内であればまだ接種していない人も初回接種を受けられます。さらに期限が延長される可能性はありますが、接種しそびれてた人は忘れないようにしましょう。
現在のワクチン接種率は? → 1回目・2回目は80%以上、3回目は約65%
では、直近での接種率はどうなっているでしょうか? 1回目は82.2%、2回目は81.1%と、いずれも80%以上の摂取率を確保しています。それに対して、3回目は64.3%と、一気に15%以上も接種率が落ち込みました。なお、これらは全人口での摂取率を示したもので、母数には5歳に満たない子どもなど接種の対象者以外も含んでいます。
詳しい内訳を見ると、高齢者(65歳以上)は1回目が93.1%、2回目が92.8%、3回目が90.7%と、いずれも90%以上をキープしています。一方で、子ども(5歳から11歳)は1回目が21.3%、2回目が19.7%と、まだ接種が十分に行き届いていません。
※記事内では8月30日公表の接種率を記載しています
日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会が、健康な子どもへの接種について、メリット(発症予防や重症化予防など)がデメリット(副反応など)を大きく上回るとして、これまでの「意義がある」という表現から、より積極的な「推奨します」という表現に変更したのは8月10日。このような方針の変更から、まだ間もないことなどが接種率の低さに影響していると考えられます。
4回目接種の対象者は? → 60歳以上の人・基礎疾患がある人など
ところで、4回目の接種はこれまでと同じく、基礎疾患がある人や医療従事者など以外でも接種しないといけないのでしょうか? 4回目接種は重症化予防などが目的で、3回目の接種から5カ月以上が経過した「60歳以上の人」「18歳以上60歳未満で、基礎疾患がある人や、重症化リスクが高いと医師が認める人、医療従事者などおよび高齢者施設などの従事者」が対象です。
厚生労働省は、基礎疾患などで医療機関を受診している人や、事前に相談できる医療機関がある人に対して、4回目接種について該当の医療機関の医師に相談するように呼びかけています。また、事前に相談できる医療機関がない人は、接種会場の予診の際に相談すれば良いとのことです。
「オミクロン株」対応ワクチン対象者は? → 1・2回目接種した12歳以上
一方で、昨今では新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」などが猛威を振るっています。オミクロン株に対応した新たなワクチンはいつごろ接種できるのでしょうか? 岸田首相は8月31日、10月ごろに接種を開始する予定だった新たなワクチンについて、接種開始を前倒しすると表明しました。
オミクロン株対応ワクチンの接種対象者は、1・2回目の接種を終えた12歳以上のすべての人(※)が接種可能であり、これまでに接種した新型コロナワクチンの種類にかかわらず、1回に限り接種できます。従来のワクチンで1・2回目を接種した後、オミクロン株対応ワクチンによる追加接種が実施されます。
※オミクロン株対応ワクチンについて、ファイザー社のワクチンは12歳以上、モデルナ社のワクチンは18歳以上が接種対象です
岸田首相は自身が新型コロナウイルス感染症に感染した経験を踏まえ、「今回、コロナに感染して強く感じたことはワクチンの有用性です。ワクチンの4回目接種を済ませていたことで、軽い症状で済みました」として、ワクチン接種への協力を呼びかけています。
※ワクチン初回接種の期間延長および、オミクロン株対応ワクチンの接種対象者について追記しました。あわせて、記事タイトルも更新しています【10月2日11時00分追記】
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