サラリーマンが竪穴住居を30日かけて手作り 週末だけ縄文人生活をするYouTuberに話を聞いた「石斧は革命的」(1/2 ページ)
現代の道具や材料を一切使わず、“野原にあるもの”だけで実現。
竪穴住居を自力で建て、週末に泊まっては縄文時代の生活に挑むYouTubeチャンネル、「週末縄文人(@wkend_jomonjin/YouTube)」の活動が「わくわくする」「憧れる」と注目を集めています。
週末縄文人さんは「都会のサラリーマンが週末を使ってゼロから文明を築くことはできるか」検証する、2人組のYouTuber。ある山の土地を借りて、火を起こしたり魚を取ったり、原始的な生活に挑戦しています。
そのコンセプト上、服装こそビジネススーツですが、現代の道具は一切不使用。使えるものは主に“手”と“そのへんの木切れや石”で、軍手すらないのが地味につらそうです。
竪穴住居作りに要した期間は30日。地主の許可の下に周囲の木を石で切り倒し、芯は柱に、はいだ皮はロープにと、最大限に活用しています。
屋根は大量のクマザサをすき間なく結わえ付けた“笹葺(ぶ)き”。雨で浸水しないか、湿気が大変なのではと、はた目には心配な造りですが、台風到来時並の大雨でなければ問題なく、湿気についても室内で火をたけば快適に過ごせるのだそうです。
竪穴住居にはのちにリフォームを施し、松の葉のベッドで大人2人が十分寝泊まりできる空間に。週末縄文人さんは竪穴住居を拠点にさらなる体験へ挑んでいきます。
「石斧でも革命的なスピードに感じる」
編集部では週末縄文人さんに、苦労や今後の展望などについて聞きました。
──「文明をゼロから築く挑戦」を思い立ったきっかけを教えてください。
週末縄文人さん:いろいろあるのですが、1つはコロナ禍が始まってすぐのころに感じた、「都会のライフラインが断たれるかもしれない」というリアルな危機感です。そのとき、この文明の不安定さや、そこに頼り切っている自分の足腰の弱さが見えた気がしました。
そこで、同じ危機感を持っていた同期同士で、人類の文明をゼロから作り直して、強い足腰を手に入れようということで始めました。仕事が暇になったので、「何か楽しいことしようぜ」というノリもあります!
──竪穴住居や土器などの作り方などはどうやって調べていますか。
週末縄文人さん:基本的には、本や考古館の土器、復元住居などを観察して学んでいます。とはいえ、そもそも縄文時代の技術について詳しく説明された資料はなかなか見つからないため、トライアンドエラーで自分なりにやり方を見つけていくことが多いです。
作れたときの喜びが大きいので、結果的に自分なりのやり方を見つけるほうが良かったと思っています。今はあえて事前に勉強しすぎないことも意識しています。
──これまでの挑戦で特に大変だったことは何ですか。
週末縄文人さん:一番大変だったのは、笹を採って屋根に結びつける作業です。14日かけて2万本の笹を集めて結んだので、さすがに気が狂いそうでした。ただ、基本的にすべての作業が大変なのですが、その大変さを発見することが楽しくもあります。
──大変さを発見することが楽しくもある?
週末縄文人さん:例えば、石斧(せきふ)だと直径5センチ程度の木を切るのに10分ほどかかります。チェーンソーを使えば10秒なので、現代人の感覚からすればとんでもなく時間がかかるように思えますが、僕らは石斧を作れるようになるまで手で石を持って切っていました。
そのときは30分ほどかかっていたので、石斧でも革命的なスピードに感じます。「石斧すげえ!」と思えるんです。少し文明批判的な意味で始めた側面もあったのですが、やればやるほど文明へのリスペクトが湧いてきています。
それに、石斧だと木の生命力にも気付かされます。切ろうとすると木の抵抗を感じるので、簡単には切りたくないと思うようになりました。木に対するありがたさや畏敬の念のような感覚といいますか……。社会学者の見田宗介さんが「存在するものたちに対するデリカシー」という言葉を使っているのですが、その感覚が強くなったと思います。
──竪穴住居についても教えてください。住居内の湿度について、「火を起こせば大丈夫」とコメントされていましたが、夏の暑さや冬の寒さはどうでしょうか。
週末縄文人さん:不思議なことに、室内で火をたくと湿度が下がる分、体感的には涼しく感じます。火も小さく、計ったことはないですが、室温自体もそこまで上がっていないのだと思います。完成したのが6月なので、冬の寒さはこれから体験します。怖いですね(笑)。
──今後どんなことに挑戦する予定ですか。
週末縄文人さん:土器を作って海水をためて、蒸発させて塩を作りたいです。以前の動画で、手作りの網でヤマメを取って食べたことがありますが、そのときにめちゃくちゃ塩が欲しいと思ったので。
それと、いつか製鉄もしてみたいです。なんだかんだ石斧で切るのは大変なので、鉄器を手にしたときの自分の感覚の変化も気になります。そうなったらもはや「週末弥生人」になってしまうかもしれませんが(笑)。
動画提供:週末縄文人(@wkend_jomonjin/YouTube)さん
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「クレオパトラみたい」と言われ傷ついた55歳女性→カット&パーマで大変身! 「本当にびっくり」「素敵なマダムに」
-
伝説の不倫ドラマ「金曜日の妻たちへ」放送から41年、キャストの現在→75歳近影が「とても見えません」と話題
-
余りがちなクリアファイル、“じゃないほう”の使い方で食器棚がまさかのスッキリ 「目からウロコ」「思いつかなかった!」と反響
-
七五三で刀を持っていた少年→20年後には…… “まさかの進化”に「好きなもの突き進んでかっこいい!」
-
野良猫が窓越しに「保護してください」と圧をかけ続け…… ひしひし感じる強い意志と表情に「かわいすぎるw」「視線がすごい」
-
「あのお客さんに幸あれっ!」 小銭の出し方が完璧な“神客”にレジ店員感激 会計がスムーズになる配慮が参考になる
-
「こういうの好き」 割れたコップの破片を並べたら…… “まさかの発想”で息を飲むアート作品に 「すごいセンス良い」「前向きな考え」
-
50代女性「モンチッチみたいにしてほしい」→美容師がプロのワザを見せ…… 別人級の変身に「めっちゃお洒落」「すごい!」
-
「これが免許証の写真???」 コスプレイヤーが公開した“信じられない”免許証が話題 コスプレ姿との比較に「両方とも可愛いすぎる」
-
大型犬が18年間、ドアを開け続けた結果……そうはならんやろな驚きの末路に「どうしたらこんな風になるのよ」の声
- ネットで大絶賛「ブラウニー」にカビ発生 業務スーパーに7万箱出荷…… 運営会社が謝罪
- 「全く動けません」清水良太郎がフェスで救急搬送 事故動画で原因が明らかに「独りパイルドライバー」「これは本当に危ない!!」
- トラックがあおり運転し車線をふさいで停車…… SNSで拡散の動画、運転手の所属会社が謝罪
- 「ヤヴァすぎる!!」黒木啓司、超高級外車の納車を報告 新車価格は5000万円超 2023年にはフェラーリを2台購入
- そうはならんやろ “ドクロの絵”を芸術的に描いたら…… “まさかのオチ”に「傑作」の声【海外】
- 「ウソだろ?」 ハードオフに3万円で売っていた“衝撃の商品”に思わず二度見 「ヤバいことになってる」
- 「結局こういう弁当が一番旨い」 夫が妻に作った弁当に「最強すぎる!」「絶対美味しいビジュアル」
- “メンバー全員の契約違反”をライブ後に発表 異例の脱退騒動背景を公式が釈明「繋がり行為などではなく」
- 「言われる感覚全く分からない」 宮崎麗果、“第5子抱いた服装”に非難飛び……夫・黒木啓司は「俺が言われてるのかな?」
- 大沢たかお、広大プールを独り泳ぐ“バキバキ姿”が絵になり過ぎ 盛り上がる筋肉の上半身に「50代とは思えない」「彫刻みたい」
- “緑の枝付きどんぐり”をうっかり持ち帰ると、ある日…… とんでもない目にあう前に注意「危ないところだった」
- 「しまむら」に行った58歳父→買ってきたTシャツが“まさかのデザイン”で3万いいね! 「同じ年だから気持ちわかる」「欲しい!」
- 友人に「100円でもいらない」と酷評されたビーズ作家、再会して言われたのは…… 批判を糧にした作品が「もはや芸術品」と490万再生
- 高校3年生で出会った2人が、15年後…… 世界中が感動した姿に「泣いてしまった」「幸せを分けてくださりありがとう」【タイ】
- 「ま、まじか!!」 68歳島田紳助、驚きの最新姿 上地雄輔が2ショット公開 「確実に若返ってる」とネット衝撃
- 荒れ放題の庭を、3年間ひたすら草刈りし続けたら…… 感動のビフォーアフターに「劇的に変わってる」「素晴らしい」
- 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
- 「天才!」 人気料理研究家による“目玉焼きの作り方”が目からウロコ 今すぐ試したいライフハックに「初めて知りました!」
- 「エグいもん売られてた」 ホビーオフに1万1000円で売られていた“まさかの商品”に「めちゃくちゃ欲しい」
- 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声