元気だった野良猫のボスがボロボロに→緊急保護へ ボランティア夫妻の懸命の保護に「感動しました」「涙が止まりません」の声
1つの命が救われた瞬間です。
YouTubeチャンネル「yutako55」に投稿された、急激に弱ってしまった野良猫のボスを緊急保護する様子をまとめた動画に、感動と感謝の声が寄せられています。動画は記事執筆時点で23万回以上再生され、4500件を超える高評価を獲得しています。
投稿主のゆたこさんは以前、一緒に暮らしているハムスターの日常や羊毛フェルト作品などをSNSに投稿していました。2019年6月9日にカオナシに食べられにいく姿がキュートだったハムスター「ココ」ちゃんが虹の橋を渡ってしまいましたが、不思議とその日から庭に野良猫がやってくるようになったのだそうです。
そしてそこから約3年間、野良猫たちのお世話をしつつ現在は元野良猫の「ソネ」ちゃんと「ソラ」ちゃんと一緒に暮らしています。
そんな日々の中、ゆたこさん宅の庭に地域猫のボス「M」がやってくるようになりました。Mはほぼ毎日ゆたこさん宅を訪れていましたが、突然2日ほど姿を見せなくなったとのこと。そしてようやく姿を見せたと思ったらMはよだれを垂らし、体はびしょびしょにぬれ、一回り体が小さくなるという、あまりにも痛々しい姿になっていたのです。
つい1カ月前までは元気だったMの身に何があったのか、それは誰にも分かりません。しかしおなかは空いているのに大好きなちゅ〜るも食べられず、辛そうなMの姿を見たゆたこさんは緊急保護することを決意。夫と力を合わせてMを保護し、病院に連れていく事に成功したのでした。
Mは猫エイズと白血病は陰性だったものの、口内炎がひどく歯がボロボロだったため歯を6本抜くことに。さらに体にはたくさんの毛玉があり、とんでもない数のノミもいたそうです。Mの様子を見ると、外で暮らすことが猫にとっていかに大変で過酷なのかよく分かります。
Mは幸いにも家猫として生きていくことになりましたが、ゆたこさん宅の周りにはたくさんの野良猫が暮らしているのだとか。保護できる頭数にはどうしても限りがあるため、日々TNR(※)されている猫たちのお世話をしているゆたこさんですが、TNRを受けた地域猫が本当に幸せなのか考えてしまうことも多いのだそうです。ボランティア活動をしていると間近で猫たちを見ている分、葛藤してしまうことも多そうです……。
※TNR…野良猫を捕獲し、去勢・避妊をした後に元居た場所に戻す活動のこと。望まぬ妊娠・出産を防ぐことで、野良猫の数や殺処分を減らせると考えられています
Mは長らく外で暮らしてきたため、家猫としての暮らしに慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。しかし少しでも早く新しい環境に慣れて、安心しておなかいっぱいごはんが食べられる日々がMにとっての当たり前になるといいな、と願わずにはいられません。
ゆたこさんはYouTubeチャンネル「yutako55」とTwitter(@yutako55)、Instagram(@yutako55)に、自宅の猫たちや保護猫たちの様子を投稿しています。
またゆたこさんは、約3年間地域猫や野良猫のお世話をしてきた経験から、「生き物を捨てる人間がいなくなり、多頭飼育崩壊や生体販売もなくなり、野良猫さんや地域猫さんも地域からいなくなって...1匹でも多くの子が食べ物に困らず、蚊にたかられず、暑さ寒さを凌げるおうちの中で幸せに暮らせますように」と心から願っています。
画像提供:YouTubeチャンネル「yutako55」さん
(三日月 影狼)
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