おみくじの一番上は“猫吉”!?　那須の長楽寺に猫だらけのおみくじ、誕生のきっかけを聞いてみた（1/2 ページ）

おみくじも住職様や猫ちゃんのアクスタもオンラインでも買える！

» 2022年09月17日 08時00分公開

[林美由紀，ねとらぼ]

　おみくじといえば、「大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶・大凶」のいずれかが書かれていて、それに一喜一憂したりするものですが、最上級が「大吉」ではなく「猫吉」になっているおみくじが「引きたい」と話題です。

猫吉！（画像提供：ソードのペイジ（@azalee_1cups）さん）

　「母親が那須の長楽寺で猫吉を引き当てました」と猫吉のおみくじを投稿したのはソードのペイジ（@azalee_1cups）さん。このおみくじは、栃木県の那須の長楽寺のおみくじで、お寺の方に「猫吉は大吉より上の存在」と説明されたといいます。

画像提供：ソードのペイジ（@azalee_1cups）さん

　おみくじを見てみると、運勢は「猫を敬い、猫を愛し、猫を気遣うことで、今までにない幸運を猫がもたらしてくれることでしょう。全ての猫とあなたに幸あれ」と書かれています。

　もうこれって、猫好きならば、必ず幸運が訪れるってこと……なのでは!?　最高！　失せものは「猫が見つける」、旅行は「猫に遭う」、とどの項目を見ても、すべて猫にちなんだ内容となっています。おみくじに描かれている猫のイラストまで、かわいい……。

　投稿には「こここ、これ引きたい！！」「なんちゅうかわいいおみくじなの…」「全ての運の最上位、猫吉……！」などのコメントが寄せられています。

那須の長楽寺は「猫」で有名

画像は那須の長楽寺公式サイトから

　那須の長楽寺は、栃木県那須郡那須町に建立されたお寺。那須三十三所観音霊場の第十二番礼所で、「猫」でも有名なお寺です。

　公式サイトを見てみると、これがなかなかにユニーク。アクセスすると、まず目に飛び込んでくるのが猫ちゃんたちの写真。続いて「てらねこの紹介」ととにかく猫ちゃんたちが主役なんです。もう1つのサイト「宗教法人真言宗智山派長楽寺公式webサイト」では、お寺の紹介や案内がしっかりされていますので、こちらもチェックしてみてくださいね。

　現在「てらねこ」として、みー子、ひーちゃん、まー君、シロ君、こーちゃん、たーくんの6匹と一緒に暮らしており、SNSなどで、毎日の朝食の風景や住職さんと猫のふれあいの様子が公開され、ほのぼのした投稿に癒される……と、人気です。Twitter（@nasu_chourakuji）のフォロワー数は25.9万、YouTubeのフォロワーは13.2万人、Instagram（@nasuno_chourakuji)のフォロワーは4.1万人とその人気は確か！　猫たちのいるお寺の風景は本当にほっこりします。

なんで「猫吉」を作ったの？　那須の長楽寺さんに聞いてみた

　那須の長楽寺のおみくじは、最初から猫モチーフだったわけではないとのこと。SNSの声を参考に、現在の形になったのだそうです。話題の「猫吉」誕生秘話を聞いてみました。

画像提供：那須の長楽寺さん

　元々お守りはありましたが、おみくじがあってもいいのでは?　と思い始め、2020年のお正月にまずは100個限定でおみくじを引いてもらいました。そのときは、普通のおみくじでした。

　そして、おみくじをつくるという話をSNSでする中で、「猫おみくじとかあってもいいですね！」という声がフォロワーさんから出たり、自分たちも、そういうものがあったらいいなと思うようになりました。せっかくの猫みくじなら「猫吉」ってのがあってもいいのでは……と「猫吉」も作ることにしました。おみくじと一緒に付いてくる小さなお守りは通常は小判型なのですが、猫吉は特別なものにしたいと思い、猫吉のみハートの縁結びのお守りになっています。