幻の伊勢海老駅弁「波の伊八弁当」に託した、作り手の思いとは?(1/3 ページ)

完全予約制で5つから注文OKという「伊勢エビ入り」の幻の駅弁をご存じでしょうか? お値段は……まぁ豪華、1つ●●円です!

» 2022年09月24日 12時00分 公開
[ニッポン放送(1242.com)]
ニッポン放送

 「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

安房鴨川「波の伊八弁当」(2000円) 安房鴨川「波の伊八弁当」(2000円)

【ライター望月の駅弁膝栗毛】:波の伊八弁当

 昭和4(1929)年創業、千葉県随一の歴史ある駅弁屋さん、安房鴨川駅の「南総軒」。南総軒には完全予約制で5個から購入可能な“幻の駅弁”「波の伊八弁当」があります。この駅弁は、房総の名物・伊勢海老が半身入った、全国の駅弁でもとくに豪華な駅弁。いったい、この駅弁はどんな人が買っているのか、そして、この駅弁に込められた思いとは。駅弁づくりのこだわりと合わせて、ご紹介いたします。

安房鴨川「波の伊八弁当」(2000円) E257系電車・特急「わかしお」、外房線・安房天津〜安房鴨川間

「駅弁屋さんの厨房ですよ!」第36弾・南総軒編(第5回/全5回)

 千葉・鴨川の田んぼのなかを、東京からの特急「わかしお」が終着・安房鴨川に向けて、ラストスパートに入ります。3万人あまりの人たちが暮らす鴨川市は、サーフィンや魚介をはじめとした、「海」のイメージが強いもの。でも、鴨川の内陸部には、東京からいちばん近い棚田として知られる大山千枚田があり、鴨川の周辺で作られる米は、ブランド米の1つ「長狭米」として出荷されています。

安房鴨川「波の伊八弁当」(2000円) 南総軒・越後貫薫夫会長

 千葉有数の米どころ・鴨川の駅弁屋さん、昭和4(1929)年創業の「南総軒」は、駅弁の基本・米に対して、どのようなこだわりがあるのか、そして、魚介類をはじめとした食材の調達には、どのようなご苦労があるのか。さらには、ニッポンの駅弁の今後、房総の鉄道文化の未来まで、4代目・越後貫薫夫会長のインタビュー、いよいよ完結編です。

安房鴨川「波の伊八弁当」(2000円) 炊き上がってきたご飯のいい香りと湯気で満ち溢れる南総軒の調理場
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