大山加奈、双子用ベビーカーの“乗車拒否”に涙 ドアを閉ざし走り去るバスに「迷惑な存在だと思われたことが悲しくて」(1/2 ページ)
同様の事例が以前にあったとも。
元バレーボール日本代表選手の大山加奈さんが11月7日にInstagramを更新。大山さんは1歳の双子を育てているため双子用のベビーカーを使用しているそうですが、都営バスに乗ろうとしたところ乗車拒否に遭ったと訴えています。
大山さんは以前、東急バスに双子用ベビーカーで乗車しようとしたところ「撃沈」したため、「もう乗らない…」と意気消沈。しかし、双子の靴を買いにいきたいと思い立ち、再度チャレンジしたそうです。
今回利用したのは都営バス。バスが到着したため双子用ベビーカーで乗り込もうとしたところ、「なんとドアを開けてもらえませんでした。そのまま走り去るバス…」とあからさまな乗車拒否に遭ったそうです。
悲しみのあまりこみ上げる涙をこらえながら帰ろうとしたそうですが、一緒に並んでいた高齢の女性が「次はわたしが運転手さんに言いますから」と助けてくれたそうで、次のバスは何とかドアを開けてくれたそうです。
しかし双子用ベビーカーは重く、1人で持ち上げて乗り込むのは大変な作業。運転手は見て見ぬふりを決めて手伝ってくれない状況にあり、助けてくれた女性が手伝ってくれようとしたそうですが、高齢者に手伝わせるわけにはいかず、「火事場の馬鹿力でベビーカーを持ち上げなんとか乗り込みました…」と自力で乗り切ったことを伝えています。
また、双子用ベビーカーは乗車よりも降車の方が大変だそうで、降りる際は乗る際に助けてくれた女性が再び手を差し伸べてくれたそうですが、運転手はまたもやスルーしたとのこと。
大山さんは「悲しくて悔しくて…乗客の女性の優しさが沁みて…色々な感情が込み上げてきて涙腺崩壊…」「泣きながらショッピングモールへと向かいました…」と悲しみでついえそうな当時の心境を振り返りながら、「迷惑な存在だと思われたことがやはりとても悲しくて…」「バスに乗ってみようと覚悟決めるのにもすごく悩んで決意したのに…」と胸中を明かしています。
最後に「公共交通機関って誰でもいつでも利用できるものではないんですかね」と問いかけながら、「こんな思いをしている親御さんたちや車いすの方たちたくさんいると思うのです。だから批判も来るだろうけどこうして声を上げていきます!!」と今回の出来事を投稿した理由を説明。「こんな投稿ひとつで何か変わるかはわからないけれど…困っている人が少しでも救われますように。みんなが暮らしやすい社会になりますように」と願いをつづりました。
これまでにもたびたび取り沙汰されてきた、バスによる双子用ベビーカーの乗車拒否問題。2018年にも双子をベビーカーに乗せていた女性が都営バスから乗車拒否に遭っており、東京都の小池百合子都知事へ一連の出来事を陳述する事態に。
訴えが起こった結果、都営バスは2021年6月7日からルールを変更し、それまでは乗車がNGだった双子用ベビーカーの乗車を認めることになりました。東京都交通局の公式サイトで「ヨコ型二人乗りベビーカー」が乗車する際の方法が説明されており、そこには「ご自身で乗車できない場合は乗務員が補助しますのでお申し出ください」と書かれています。
また東急バスにおいても同様で、双子用ベビーカーの乗車が可能であることや、補助が必要な場合には乗務員に申し出てほしい旨が明記されています。
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